今月は15件(孫の3件含む)の依頼があった。
ラジコンカーの受付が多かった。主要な修理内容を紹介する。
1.乗用バイク
走らないという症状で、まずは鉛バッテリー(6V/4.5A)が劣化していたので、手持ちの新品に交換するが、やはり動作しない。モーター単体では動作する。
まずはアクセルペダルの接点を確認すると、接触部でスパーク跡があり、接触抵抗が大きくなっていたので、この部分に半田を盛る。これで前進は動いたが後退が動かない。タンク部にあるON-OFF-ONのシーソースイッチが壊れている様だ。同じものが無いので依頼者に了解を得てトグルスイッチに交換した。取り付け穴が異なるので、アダプタのプラ板2枚を貼り付けサンドイッチにして締め付ける。
これで完了と思ったが、別なドクターがヘッドライト配線が見えるので、これも点灯するのではというので後日調査した。(本体のバッテリー回路には接続されていない)
メーター部の上に電池蓋らしいのがねじ止めされているので、外すと液漏れした単二電池が2本有った。
分解してみると電極が全て緑青発生で使えないので手持ちの新品に交換。配線も交換。
基板への接続はナイロンコネクタを使用しているが、電池接続はコンタクトが緑青なのでコネクタを外し直配線とする。
これで、ヘッドライトがイルミネーション点灯し、サウンドも問題無く出た。
2.ラジコンカー(ポルシェのパトカー)
周波数表示が49MHzと、私としては初めてのものである。動作しないという症状。
OFF/A/B/Cの切り替えスイッチのあるもので、切り替えても動作しない。
【ペアリング】
従来は送信機と車体両方にABC切り替えスイッチのあるものが多かったので惑わなかったのだが、近年では送信機のみX(OFF)/A/B/Cの切り替えスイッチがあり、車体にはON/OFFスイッチしか無いのが多い。
奈良・健やか交流塾おもちゃ病院 のホームページでも詳しく解説しているが簡単に書いておく。
車体はOFFに、送信機をX(OFF)からABC何れかに設定して、車体のスイッチをONしてステアリングが左右に動作すればペアリング完了です。
送信機と車体間は出来るだけ近付けて下さい。
間違いでは無いかとハンディ受信機でモニターすると50MHz近い電波が出ているので、分解してみると基板表示は確かに49MHzにチェックが付いているので、発振のコイルを調整して49MHz付近まで下げると車が反応したので、一番距離の伸びるところにセットする。49.515MHzだった。
あとは、電池の接触が良くない。+電極がガードで届かなくなっているので電極を内側に曲げた。
3.ラジコンカー(ポルシェのパトカー)
これもOFF/A/B/Cの切り替えスイッチのあるもので、ペアリングしたら動作した。
電池カバーも紛失とのことで、プラ板で製作した。
以下は孫からの依頼です。
4.チョッパー・ランタン
スイッチをONしても点灯しないという症状。
接着や嵌め込みで分解が大変。見ると麦球が使われており断線していた。
私のお遊びで、イルミネーションLED(動作電圧が3.8~5V)に交換することにした。
単三×2本で、動作範囲以下なのだが点灯する。しかし少し電池電圧が低下してくると途中で点灯しなくなるので昇圧ICのHT7733を途中に入れることにした。動作電圧からするとHT7750のが良いのだが、これだと点滅速度が
速くムードが無くなるのでHT7733とした。
組み立てには透明部品を生かすためにUV接着剤を使用した。
5.チョッパー・ぬいぐるみ人形
モーター音はするが歩かないという症状。
ぬいぐるみからギアボックスを取り出し分解してみると、動力を伝達している9T-M0.5のピニオンギアが割れて(見ただけではわかりにくい)シャフトと空回りしていたので、手持ち品に交換して圧入すると、正常に歩く様になった。
6.電動シャボン玉器
スイッチを押してもファン用のモーターが回らないという症状。
分解するのだが、固定の鉄ねじが錆び付いて回らない。マイナスドライバーで何とか外せた。
見ると、電池電極、タクトスイッチとモーターが錆びており、これが原因なので同等品に交換し正常に回る様になった。防水構造では無いので水に入れない様にお願いした。