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トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ドラえもん The Sound/DORAEMON S-100 修理

2017-01-20 15:14:02 | おもちゃ病院

 先日の「県西おもちゃ病院」でドラえもん The Sound/DORAEMON S-100 修理依頼があった。
(販売元である(株)ジュンプランニング は2009/4/30付けで破産申請していた。)

演奏に合わせてドラえもん8体が動くという、高価なおもちゃであるが、全然動作しないという症状である。
初めてみるもので、具体的にどの様な動きをするのかはわからない。
電源(スイッチ付きボリューム)をONにしてもパイロットランプが点灯せず、動作しない。
分解してみる。
断線もあったので接続するが同じ。
人形への接点接続配線だが、故障品はコモン線も独立してコネクタに接続していたが、正常動作の中古品はコモン線を裏側で接続してあり、メイン基板との接続線が少なくなっている。

DCジャックからのコネクタが+-逆に接続されていた(逆流防止のダイオードが入っているので逆でも、回路が壊れることは無いが)ので差し替えたら、動作したので、治ったかなと思っていたら、何度か曲名を切り替えたりON/OFFしたりしてたら動作しなくなった。
そのため、ケーブルを交換したり、半田を付け直したり、ジャンパーケーブルは根元が断線し易いので一般の配線にし直したが変わらず。


水晶発振(6MHzと32.768kHz)の波形が出ないので近いものに交換してもダメ。
電源はACアダプタ(定格出力7.5V/600mA)だがトランス式なので12V以上出ている。

これを5V用三端子レギュレータ2個で2回路に供給しており、この電圧は出ている。
基板タイプでプラグイン式CPUの端子電圧を測定すると、電圧がどの端子にも出ていない。

原因がどうしてもわからないので、同じものの中古品を探したら、Amazonで1万円前後でしたので、検証が完了したら、孫にプレゼントすれば良いと思い購入しました。新品では3.3万円もするから、これよりは割安です。
CPU電源供給元と思われるところを辿っていくと、サブ基板のCOB-ICがあり、出力が0Vでした。出力の電解コンデンサ(47uF)を同容量セラコンに交換しても同じ。

購入した正常動作品は3.3Vの出力が出ていたので、手持ちの1A出力三端子レギュレータ(TA48033F)に交換(端子配列が違うので入れ替え)したところ、問題なく動作しました。
何故、わざわざオリジナルのサブ基板のCOB-ICを使ったのかは不思議なのだが。電流は約100mAでした。
電源をONにすると、パイロットランプが点灯し、表面のレコード盤デザインの凹みに人形を入れるとパイロットランプが点滅になり人形のパートを認識して演奏される。
(パイロットランプはCPUから制御しているので、電源ONでもCPUが動作していないと点灯/点滅しない)
高価?なだけあって、サウンドが綺麗だ。
左端のイルミネーション(レベルインジケータ)のR側(内部はL/R共に同じ入力なので、同じに表示される)下側4個目が点灯しなっかったので調べたら、パターンがランドの根本で切れていたのでレジストを剥がして接続しOKとなった。

SONGは6曲をロータリースイッチで選択出来る。
人形の内部には電磁石が有り、これに電流を流すことで腕が動く構造だ。
説明書によると、指揮者だけは、全てのパートが演奏される様です。

楽器パートの識別は抵抗値で行っている様です。
指揮者 2.38kΩ
ピアノ  3.1k
ティンパニー 5.54k
ハープ  8.2k
コントラバス 11.9k
フルート   18.1k
トランペット  25.6~27.1k(テスター極性により変化)
バイオリン  33.7~43.3k(テスター極性により変化)

コメント
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