2日間交信してみて、受信感度が低下していないか気になったので、今日はシグナルジェネレータ(HP8657A)を使って調査してみた。
トランシーバーのSメーターで「9」になる時の発振器出力を見る。
【結果】
●50MHzバンドの感度が低い(144MHz差約11dBm、430MHz差約14.6dBm)
●50MHzバンドは53MHzあたり以上徐々に低下(2dB以内)
●144MHzバンドは144.5MHzから以下徐々に低下(3dB以内)
●430MHzバンドは434.5MHzから以下徐々に低下(2dB以内)
となり、50MHzの感度が気になる。
受信初段の高周波増幅用FET(3SK74L)が劣化しているかも知れない。
ダメ元で、八重洲無線に電話で問い合わせてみた。古い機種でも内容によって相談にのってくれ、考えられるのはこのFETか、リレー(FBR221D012M)の接触不良かもしれないと教えてくれた。
リレーの接触不良は思い浮かばなかったが、以前修理依頼されたリニアアンプも、原因はリレーの接触不良だったことを思い出した。これは交換して正常動作となった。
高周波、LOWレベルの部分に一般リレーが使われているのが気になる。ピンアサインが合えば、もっと特性の良いものに交換したいところであるが。
リレーは富士通製で、前職の設計では標準で使っていたが、検索しても、寸法などの資料が見つからないし、入手も出来ない感じである。救いは透明カバーが外れるので、外して接点復活スプレー塗布で改善されるかFET交換時に試したいと思う。
先日、調整修理した144MHzユニットにも写っていた。
若松通商に3SK74の在庫が有ったので、取り敢えず注文した。
時間のある時に調べて見たいと思う。