新車購入時(11年半前)に少しでもHiFiで聞こうと、純正スピーカーからケンウッド製2wayに交換して聴いていたが、1年ほど前から、時々かすれる(ビリビリ音も)原因不明の現象が出てきた。
配線の接触不良も調べたが問題無いし、左右を入れ替えても現象は変わらない。カーステレオアンプのせいかとも思えたが、試しに純正品に戻して走行してみたら、その現象は無くなった。
エブリィワゴンのフロントスピーカーはダッシュボードに水平に取り付けられているために、振動がもろ、スピーカーの駆動方向に影響を与える。
これが原因かは判らないがボイスコイルの弾性が弱くなって磁気が外れた時に、そんな現象になるのかもしれない。
実際、自分でエッジ交換したスピーカーでも同じ現象を経験したことがある。
【5/20修理】
単体でアンプに接続してコーンを押してみると、現象が再現した。(マグネットからコイルの位置が外れるもので、これ自体は問題無いが、戻らないというのが、今回の不良)
以前、ゴム製品(ピンチローラー等)の硬化を戻してくれるヘッドクリーナーS-721H-4で効果が有った(高価であるが)ので、これをスピーカーエッジに浸透させ、コーンを押してみたが、離すとちゃんと戻ってくれて、問題無くなった。
先ほどの「導通警報機」の製作ついでに、購入してあった「トランジスタテスタ[AKIT-327]」も製作してみた。
ホームページに書かれている回路図と現物パターンは異なっていたので、書き直してみた。ついでに、動作原理についても検証してみた。
タイマーICによる無安定動作で実測391Hz(計算値285Hz)でトランジスタをスイッチングし、LED2個の点灯(実際は391Hzで点滅している)でPNP/NPNを判定している。
検証してみると、なかなか面白い原理である。
基本的には、間違いが無かったが、電源スイッチのパターンが間違っており、またスイッチの方向性もあるので、その辺の修正が必要だ。
一般のタクトスイッチでも良い様な気がするのだが。
NE555だと4.5V以上での動作となるが、LMC555では3Vから動作する。
このままでは、被測定トランジスタを接続しにくい(国産と中華製でピン配列も異なる)ので、miniブレッドボードを使ってみようかと考えている。
【5/8】
被測定トランジスター差し込み用miniブレッドボード実装
aitendo製5×5穴miniブレッドボードを、基板に穴開けし接着固定。基板と接続して、日本製(ECBの並び)と中華製(EBCの並び)トランジスターのリードを直接差し込める様にした。
またキットの電源スイッチ(オルタネイト式)はタクトスイッチに交換すればパターンがそのままで使用出来る。
電源も秋月製3.6VNi-MH充電池を裏面に貼り付けた。
【hfeチェッカーの製作】
本キットは正しくEBCを接続すれば、ちゃんとPNP/NPNのチェッカーは出来るものの、適当に入れても、どちらかのLEDが点灯するので、好ましく無い。
そこで、100μAのメーターが3個余っていることからトランジスタhFEチェッカーの製作を参考に、時間を見つけて製作してみようと思っている。
これを使えば、間違った接続ではhfeが振れないのでチェックも兼ねて便利そうだ。
今月末から開催する「おもちゃドクター養成講座」で製作してもらう予定でいたaitendo製導通警報機[AKIT-108]を製作してみた。
まずは、ホームページに部品番号が指示されていないので、これでは実装出来ない。回路図には指示があるので、これを基にして実装する。
どうも、ブザー(発振回路内蔵)の音がおかしい。
回路図からすると、タイマーICによる無安定動作(デューティ50%)を採用している様で、出力波形を見ると1.45kHz(計算値は2.165kHz)の矩形波が出ている。
なので、発振回路内蔵ブザーを使用しているのは間違いの様だ。
手持ちに静電ブザーしか無かったので交換してみる。このままでは鳴らないので、ブザーと並列に1kΩを入れる。
すると鳴る様になったが、静電ブザーの共振周波数が4KHzなので音が小さく、また1.45kHzと4kHzの重音が出る。
R5(33kΩ)を小さくして4kHzに合わせれば音は大きく出来るかと思う。
またはマグネチック型の小型発音体にしても良いだろう。後日、実験してみる。
・・・5/7マグネチック型の小型発音体(16Ω/1kHz)が有り実験したところ、結構大きい音がするので、消費電流は増えるが、これが良さそうだ。但しコレクタ波形を観測すると立ち上がり時に高電圧のパルスが発生するので、これの吸収が必要かもしれない。
NE555では4.5V以上での動作だが、CMOSタイプのLMC555だと3V以上で動作した。
動作はしたものの、感度が良すぎて、高抵抗でも反応し、逆に周波数が変わらないので、これは止めて、下記リンクのものを製作することにする。
今月の製作-導通チェッカー
これだとminiブレッドボードに組めて、測定部の抵抗値により発振周波数が変化するので分かりやすい。
逆に入力ショートにして、出力スピーカーを被測定スピーカーに交換すればスピーカーチェッカーにも使えて一石二鳥だ。