会社の製品で、指定と違った材料(ステンレス素材のままツヤの無いものと、研磨してピカピカしているもの)で作られた物が混在しているという連絡を受け、顧客に選別に出掛けたが保護フィルムが付いたままだと、外観から判別が付き難い(並べると、その違いは判るが)。従って、フィルムを少し剥がして(これが、なかなか剥がれない)選別した。
帰りの車の中で、保護シートを剥がさず材料判別する方法を考えていてアイデアが浮かんだ。
光を当てて、その反射の違いを測定すれば出来ないかと。
今日、スクラップ置き場に有った保護フィルム付素材を持って帰り、手持ちの部品(センサー)で実験することにした。
まともに考えると発光ダイオードの反射光をフォトトランジスタで拾って電圧を測定するということになるのだが、速攻で作るのが面倒なので、秋月のアナログ測距センサを試してみることにした。
GP2Y0A21 10~80cm 400円
GP2Y0A02YK 20cm~150cm 950円
本来の使い方としては測距範囲で使うのだが、これを2cmにすると、なんと反射率により電圧が変化してくれた。2cmあたりが一番変化量が大きかった。
出力電圧の測定結果
材料 80cm用センサ 150cmセンサ
素材のまま(2B) 2.18V 1.16V
2B+フィルム 2.06V 1.02V
研磨素材のまま 2.84V 1.97V
研磨素材+フィルム 2.69V 1.42V
研磨素材+フィルム2重 2.44V 1.27V
ということになり、この位の差が有れば、選別に使えそうだ。
80cm用の方が差が大きくて安いので、これを採用することにする。
あとはハンディに、いかに安く使いやすく作るかが課題だ。