古いブリキおもちゃの修理依頼があった。聞くところによると、倉庫を片付けていたら、昔懐かしいおもちゃが出てきて、壊れていたが、思い入れがあるので、是非直して欲しいとのこと。アンティークなおもちゃはコレクション性が強く、修理には注意を要するので、あくまで、一般修理になる旨了解をとり、行うことにした。故障内容はクランクを廻すとはしごが上下するようになっているが、この支点が折れている。もう1つはバンパーがぐらぐらしているというもの。
それでも、一応ネジ類は表に出したく無いので、会社でスタッド溶接を行ってこの板を切り取って使用することにした。
スタッド溶接とは
おねじ(めねじも可)を専用ガン(+側)に差込み、金属板(-側)に押し付け引き金を引くと、大容量コンデンサに貯めていた50V~120V(ねじ径により設定)の電圧が瞬間的に流れ、この大電流により、お互いの金属が溶けて接合する。したがって、裏面にネジが出ない。
これをはしご表面側から差込み、裏側はアルミ線φ2.0mm(ダイソーで入手)を加工して、ミガキ、ばね座、ナットで固定。その後銀色塗装した。
バンパーは運転室部分の内側奥にあるツメ4個をタイヤ側から注意深く起こし、取り外す。バンパーは固定のツメがゆるくなっていたのでカシメて、更に接着剤で固定。フリクションギアボックスも1部ツメが折れてぐらぐらしていたので、接着剤で固定。
本日、お渡しして喜んでいただいた。