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トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ソーラーLEDドライバー(YX861A)を試す

2015-07-24 13:57:55 | 電子工作

 先日、キティちゃんソーラーライトの修理依頼があったのと、サークルでもソーラー発電に興味を持っている方がいるのをきっかけに、手持ちIC(aitendo製YX861A)でも作ってみることにした。
電池1~3本に対応(回路は異なる)しているが、2本用(単三-Ni-MH)で製作した。
スイッチ切り替えで常時点灯とフラッシュ(間欠)点灯が出来る。ON/OFF比はR1/R2で設定する。
一応は動作している様で、暗くなると自動点灯(太陽電池の電圧で検出)する。

自動点灯に特化しているので、そのままでは、充電しておいて必要な時だけ点灯させるには、スイッチが必要となる。
最初LEDをON/OFFする様にしたが、オシロで観測してみると、OFFにしてても、スイッチング回路は動作しているので電流を消費してしまう。
そこで、Lx端子とインダクタ間をON/OFFする様にしたところ、OFF時では720μAの消費電流でした。
スイッチング周波数は680μH時125kHz(7.65μs間隔でOn時間は4.75μs)で入力電圧に関係無く一定している。
入力2.0V スイッチング波高3.12V 消費電流10mA
入力2.4V スイッチング波高3.56V 消費電流70mA
入力3.6V スイッチング波高4.96V 消費電流190mA
参考:インダクタを68μHにしてみると、制限抵抗を入れないと点灯しない。発振周波数は200kHzだった。
入力電圧が2V以下だと、白色LEDは点灯しなくなるので、昇圧回路はHT7733/7750等を組み合わせたのが良さそうな感じがする。
あるいは、データーシートの1.25V用回路で動作するかである。

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スマホ用DC-DCモジュール・急速充電化改造

2015-07-23 17:11:14 | 電子工作

 車でのスマホ充電用にaitendo製DC-DCモジュール[DC12V-LC2319-5V]を使用しているが、どうやら通常充電の為、GPS等をONにしてカーナビアプリを使っていると、充電が追い付かず、最悪はゼロになってしまう。(実家に帰る時に経験)

ネット検索すると、D-が2.8V以上になればスマホ側で切り替える様だが、このモジュールを測定すると2.3V程度の抵抗分割になっている。
最初は回路図中のR6(51kΩ)とR7(43kΩ)を入れ替えることでなりそうなので、交換してみると2.8Vになるので、もう1回路の抵抗も交換を試みたのだが小さなチップ抵抗で焼損させてしまった。
デスクリートの抵抗を2本交換するのもスペース上、大変なので、もう1つの方法で簡単なD-とD+間に150Ωの抵抗を入れることにし、R6~R9(R10~R13)を外す。

これでスマホを接続すると、ちゃんと急速充電になっている様だ。

入力電流を測定すると0.5A(12V)程度で、IC(LC2319)自体は2A出力の能力は有る。
尚、オリジナルのままでは、出力(+5V)にスマホが接続されていると、車の電源がONになっても出力が出ないという問題が有り、車の電源を入れるたびにスマートホンのUSB充電コネクタを抜き差ししなければならない。
という問題が有り以前のブログで改造法を紹介している。
このモジュールはスイッチング周波数が500kHz付近なので、車種によっては、AM放送に影響が出る場合がある(長男に進呈したら、雑音で使えなかった実績?有り)ので、その場合には対策が必要になるかも知れない。

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Amazon注文品が中国から届く

2015-07-22 09:07:44 | 電子工作

 小型ヒートシンクを2種類購入するのだが、いつもの部品屋だと結構送料がかさみ、これだけの注文だと1個当たり高いものに付くので、Amazonで検索してみると、uxcell Japanという販売店で入手出来、送料も「関東地方無料」となっている。但し、(発送からお届けまで10-15日が必要です)とある。
今回は、これでも間に合いそうなので注文した。
(各種工作教室の教材費は低く抑えなければならないので、大変だが、新たな発見が有って面白い)
20mm x 15mm x 10mm パワートランジスタ対応 ヒートシンク ヒートクーリングフィン アルミ二ウム  10個セット ¥ 300 + 関東への配送料無料
11mm x 10mm x 5mm ヒートシンク ヒートクーリングフィン  放射状 アルミ二ウム 15個セット ¥ 290 + 関東への配送料無料
7/9に注文したら、7/17には届いたので見てみると、中国から直送されて来た様だ。

uxcell Japanは、この他にも、安価な電子部品が有るので、納期にこだわらないものは注文してみたいと思う。

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DC-DCモジュール [DC-DC2576-ADJ] はインダクタ交換で出力電流増加に

2015-06-03 12:32:59 | 電子工作

 先日のaitendo製DC-DCモジュール [DC-DC2576-ADJ]の負荷電流特性が、どんなものか、強制空冷のダミーユニットを製作して測定してみた。
すると、1Aまでは問題無いは、設定をMax12Vにしても負荷に5Ωを接続すると出力電圧が10Vにドロップしてしまう。
ダイオードも熱くなるが3A用なので規格上は問題無い。ICも最大3Aなので問題無い(放熱の問題は残るが)。
要素の中で残るはインダクタなので外して調査してみる。
これもaitendoの説明によると100uH/3A品を使っているので、電流的には問題無いはずなのだが。
手持ちの太陽誘電製LHL13NB101Kに交換することにした。これは定格電流が2Aである。
外したものと、手持ちのものをLCRメーターで測定したが、どちらも100Hz~100kHzで100uH前後と、特に差異は見られなかった。
なので、結果は同じだろうと思っていたら、なんと12V出力で負荷5Ωにしても、電圧低下は見られなくなった。
コアの特性なんだろうか?(LM2576は発振周波数が52kHzと高くは無い、これが+に影響か?)
取り敢えず、今後はこれに交換して使うことにする(リードピッチが広いのでホーミングの必要有り)。

インダクタの外皮を除去して中のコア・巻線で比較すると
aitendo  コア径:φ9  直流抵抗:0.119Ω
太陽誘電 コア径:φ12 直流抵抗:0.098Ω
その後aitendo トロイダルコイル [TC5026-100UH-060] 直流抵抗:0.072Ω
に交換してみると、これでも問題無く2A流せる。

LM2756は2A流すと、結構熱くなるので、オリジナルの実装(基板のスルーホールに素子を直半田付け)について、ヒートシンクを表裏に接着性シリコンコンパウンドで付けて見た。表面側はモールドからの放熱になるので、モールド材料の熱抵抗が問題になるかとは思うが。

各部の表面温度をサーミスタ温度計で測定してみた。
強制空冷用ファンは20mm角、5V用だが出力電圧12Vで駆動(真似しない様に)し掃き出し方式。

               自然空冷    強制空冷
U1(LM2576)金属部   97℃    ファンが有り測定不可
ヒートシンク(基板裏面)  92℃      42℃
ヒートシンク(基板表面)  72℃      31℃
D2(IN5822)逆接保護   103℃      84℃
D3(IN5822)SW用     107℃      52℃
L1(トロイダルコアー)   68℃      33℃
C4(出力用電解コン)   47℃      31℃
ファンの効果がかなり期待出来る。ダイオード(I:3A)の動作温度範囲はMax125℃なので、自然空冷時には余裕が少ない。
強制空冷ダミー】
ダミー用に10Ω/10Wのメタルクラッド抵抗を2本持っていたので、接続してみたが、定格と同じなので単体ではかなり熱くなる。
そこで、大量に余っているパソコンCPU用強制空冷フィンに取り付けることにした。
フィンに下穴を開け、タッピンねじで固定。間には放熱用接着シリコンを塗る。
ファンを回さないと、やはり熱くなるので、フィンを12Vで回してみたら、常温まで下がった。
ファンは150mA程度の消費だった。

この様な直流であれば、パワーMOS-FETによる電子負荷装置にすれば、電流可変出来るのですが。

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PIR(人体検知)センサーライト製作

2015-06-02 13:17:08 | 電子工作

 自宅廊下に秋月製の小型PIRセンサーライト完成品を使用していたが、LEDが暗く、実用性に欠ける。
最近では、市販のセンサーライトも安価になって、自作するメリットも、あまり無くなってしまったが、作る楽しみを味わうことにし、手持ちのaitendo製PIRセンサーモジュール [A500BP]LEDランプキット(24x1) [K-LED24X1-5VCN] を組み合わせて製作することにした。
ACアダプタでコンセントから引くのが長く使えて良いのだが、コンセントから遠い関係で、充電池による駆動で行うことにした。
単三Ni-MH電池(1.2V)×2本の2.4Vで駆動するのだが、センサーモジュールの動作電圧は4.5~20V(静止時0.05mA)となっており、LEDランプキットは5V用なので、DC/DC-CONV-ICのHT7750Aを使うことにした。DC/DCの無負荷時電流を測定してみると、殆ど流れないので、電池からスイッチ無しで直接、負荷に接続することにした。HT7750AはMax200mAで、LEDランプキットは消費電流が120mA程度なので使える。
参考だが、静止状態でラジカセに近づけて見る。50cm以上離れれば全然影響が無くなるが、それ以上近づけると中波の全帯域にブーといった雑音が入る(低い周波数ほど大きくなる)、しかし、放送されている周波数に関しては雑音がそれより小さいので、雑音は聞こえなくなる。
PIRセンサーモジュールは外光によりON/OFF出来る様にcds取り付けのランドがレンズ内に有るので、手持ち品を半田付けする。
PIRセンサーモジュールの端子は3Pヘッダなので基板に3Pソケットを付けて接続する。
PIRセンサーモジュール出力では直接LEDをドライブ出来ないので2SC1815で電流増幅して駆動している。
電池ボックスは接着固定。LEDランプキットは樹脂の間隔ボルトで固定する。
最終的に廊下の天井には桟の部分に木ねじ固定する。
点灯時間は内蔵の半固定抵抗で調整出来、暗い部屋での点灯実験も問題無く動作した。

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FluxLED極性が逆のも有り

2015-05-26 14:37:40 | 電子工作
aitendo製「LEDランプキット(3x8)[K-LED3X8-12V]」が安価だったので、購入して組んで見た。

簡単な回路なので、間違いは無いだろうとおもったが、相変わらずaitendoの落とし穴が有った。
電圧を表示通り印加したが点灯しない。そこで、逆に接続してみたら、ちゃんと点灯した。
おかしいのでaitendoに問い合わせしてたら、珍しく早い回答があった。

下記が、その内容
付属FluxLEDの極性が基板シルク印刷と逆になっているものが含まれていたことを判明しました。
基板シルク通りにお取り付けいただく場合は、外部入力電源が基板シルクで印刷された極性標記と逆にして接続を行う必要になります。
FluxLEDを180度回転してお取り付けいただければ、シルクで印刷された極性標記で電源を供給することになります。

aitendoではデーターシートのリンクが無かったので秋月の同等品を見て見たら、シルク表示通りの極性だった。これだったら問題無いのだが。
ネットでも「FluxLED極性」検索してみたら、何件かヒットした。やはり、中国製では逆のもある様だ。
千石電商で販売されているのも、これはホームページ上で注意書きを書いてあるが、逆極性のがあった。
皆さんも、疑ってみたのが良さそうだ。
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モデモカードのトランス特性

2015-05-18 15:01:11 | 電子工作

 古いパソコンでは音声帯域のモデモカードが標準で付いていたものだが、現在では用途が無くジャンク箱に入っている方も多いことでしょう。

この中で使用されている音声帯域のトランスが何かに使えないものかと、特性を見てみた。
インダクタンスは1次側:2次側共に8.4H/1kHzで、インピーダンスは36kΩ/1kHzの1:1トランスだった。

周波数特性を見て見たところ、50Hz~20kHzはフラットで、50kHzあたりから出力が上昇し、700kHzにピーク(約5倍の電圧)が見られる。

ということで、ハイインピーダンスでの音声帯域を絶縁で伝送する用途には使えそうだ。

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Nintendo-3DS電源コネクタ交換

2015-04-27 18:44:35 | 電子工作

 知人から、Nintendo-3DSのACアダプタ用本体側コネクタが破損(内部モールド割れ)して充電出来なくなってしまったが、修理出来ないか問い合わせがあった。
ネットで検索すると修理記事が出ており、コネクタが一般に市販されているとのことだったので、Amazonに3DS 充電コネクター(電源ソケット)2個セット380円を注文した。

ということで、修理可能と判断したので、修理品を送ってもらった。
(本来の「おもちゃ病院」では取扱い不可のゲーム機ではあるが、おもちゃとしてではなく、有償修理で対応することにした)
早速分解する。
化粧カバーはバッテリー交換用の為2個の抜け止めねじで固定されており、これを緩めて
嵌め込みを外す。
更に内部にねじがあるのだが、2箇所は滑り止めゴムキャップによる隠しねじになっているので、細いマイナスドライバーでほじくり出す。(要注意)
電源コネクタはSMDタイプで6箇所ほど半田固定されているが自動機による実装と思われ、半田こてで外すのは大変で、パターンまで剥がす危険性が大なので、はんだ付け部モールドを細かく砕き、1点づつ半田を外す。

新しいコネクタをはんだ付けし、ACアダプタを接続するが充電LEDが点灯しない。

テスター測定していくと、入力端子には電圧が掛っている。+側は回路に接続されていたが、-側がベタGNDに接続されていない。
使用していてストレスによりコネクタが曲げられ、パターンが全て剥がれてしまったのだろう。
近くのWiFiモジュール・シールドケース足とコネクタの-側を配線する。
その後、パターン通り、エミュフィルの入力に接続し直した。
(+側チップのヒューズは切れていなかった)

これで充電LEDが点灯となり、ゲームも動作、バッテリーにも充電電圧が印加されているので、OKの様だ。
今後もストレスで、剥がれない様にクイックボンドで3方接着補強した。
コネクタの左右に金メッキらしい電極が外部から見えるが、ここに+-が出ているので、モニター出来る。(メーカーのチェック用だろうか?)
数時間充電していたら、充電LEDが消えて、電源ONすると動作に問題が無いので、発送することにした。

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XL6009によるSEPIC±出力電源改造

2015-04-24 18:50:56 | 電子工作

 先ほどaitendo製M6009-S昇圧モジュールを紹介したところで、使用しているIC(XL6009)がSEPIC方式にも使えるということが分かり、M6009-Sを改造することにした。

データーシートの参考回路にある±出力を試したかったのでコイルには3捲き線のaitendo製チョークコイル [T9X5X3-5TX3] を使うことにした。
3捲き線で、各インダクタは実測値で230uH/1kHz、140uH/100kHzになっていた。

カップリングコンデンサは10uF/25Vセラコンをパラシリーズにして使用。
現状のインダクタを外して空中配線で改造する。

出力が12Vとなる様に調整し、入力電圧は5V~20V可変してみたがSEPICの特徴である、出力電圧に対して入力電圧が+-でも出力は安定化している。
スイッチング周波数は約300kHzだった。

但し、電圧検出が+側に入っているので、+-の負荷は近くなっていないと、電圧差が発生する。
LEDを接続してみた。
+-に各4個直列で約50mA流すことが出来た。

データーシートでは±1Aまで流せる様なので、今後の問題だがインダクタを巻いたりして実験したいと思う。
ICがかなり発熱するが表面にフィンを付けられるスペースが無いので、基板裏面に放熱接着剤で貼り付けた。

今回は、3巻き線のインダクタを使用したが、SEPICの特徴として別巻き線でも、問題無く動作する様だ。(2巻き線では、以前のブログで確認済み)

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LED-PWM調光器製作(№2)

2015-04-24 15:37:24 | 電子工作

 先日のブログで、PWM発生器でLEDを調光する実験を報告したが。
今度は、市販のDC/DC-CONVモジュールと組み合わせて調光出来ないか試してみた。
使用したのはaitendo製M6009-Sという昇圧モジュールで、入力:3〜32V、出力:5〜35V、VRで調整可、最大出力電流:3Aという仕様になっている。
これで3W-LED-7個をドライブする。
5Vでも点灯は出来るが、フルパワーにはならない。12V程度必要の様だ。
供給する定電圧電源の容量が2Aまでなので、その時のLED直列電圧は25.24Vだった。

このIC(XL6009)はEnable Pin(EN)端子が有り、HighでON,LowでOFFとなるので、これにPWM信号を加える様にした。
完成モジュールではEN(2番ピン)がVINに接続されていたので、足をランドから浮かして接続する必要がある。
(余談だが、このXL6009は先日紹介したSEPIC回路も構成出来る)

PWM周波数だが、低くすぎても(チラツキが出る)高すぎても(変化しない)ダメで、カット&トライの結果では500Hz程度が良かった。

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3.3V変換プラグ製作

2015-04-24 15:22:36 | 電子工作

 aitendo製DSPラジオは殆どが動作電圧3~4.5Vとなっているので、手持ちの5V用ACアダプタだと壊してしまう。
そこで、三端子レギュレーターを使い、入力電圧側(5~20V程度)はジャック、出力電圧側(3.3V)はプラグを使い、空中配線で製作してみた。
一応、引き抜き等で断線しない様に各部品はクイックボンドで接着してある。
1種類だけでは面白く無いので、秋月より購入してあった2種類のレギュレーター(根拠は無い)を使って見た。
DSPラジオの消費電流は40mA程度なので、余裕で、雑音発生も無かった。
[I-02247] 低損失三端子レギュレーター 3.3V800mA NJM2845DL1-33 4個入1パック ¥200(税込) 
[I-01177] 低損失レギュレーター 3.3V2A PQ3RD23(2個入)1パック ¥100(税込)

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555によるPWM信号0~100%発生回路

2015-04-16 15:16:13 | 電子工作

 以前CL6807/6808LEDドライバーの実験をしたときにADJ端子電圧を可変しても変化がスムーズで無かった。
このドライバーICはPWM信号でも制御出来ることから、簡単に発生出来る回路が無いかネットで探すと0%~100%のLED調光回路というのが見つかったので、製作してみた。
簡単に入手可能な、タイマーIC(LMC555)とコンパレータIC(LM393)を組み合わせたものだ。
555のTrigger端子波形が1/3VCC~2/3VCC間の近似三角波であることを利用し、これをコンパレータの-に、+入力は1/3VCC~2/3VCCに変化させることで、0~100%のPWM波形が得られるという仕組みだ。
CL6807/6808のADJ入力が最大6VでL:Min0.5V、H:Max2.5Vであることから5V三端子レギュレータで回路動作させる。また、PWM周波数を可変出来る様にR1は1.5kΩ固定、R2は10kΩ+5kΩ半固定抵抗とした。
またC1は2種類(サーボモーター用に1uF、LED点灯用に1000pF~0.01uF)をスイッチで切り替えられる様にした。

回路は問題無く動作した。
CL6807と接続して、輝度の変化を確認するが、周波数が高いとPWMのON/OFF比が100%に近いと点滅する現象が出る。
デューティ比は90%までで止めれば各周波数でも点滅までは行かない。
CL6807のRsを0.1Ωから1Ωに変更すると、この現象は無くなるので、どうやら、過電流保護が働くことによるものの様だ。
0.01uF(約5.3kHz)が一番良さそうだった。
類似品PT4115のデーターシートではMax50kHzとなっている。

だが、波形が安定しない。(ONの部分に高い周波数の断続が出る)
調査の結果、半固定抵抗のルーコン(音でいうとガリオーム)が原因だった。
半固定抵抗の中点(コンパレータの+)とGND間に0.1uFを入れると現象が無くなった。
【4/17-再実験】
コンパレーターにヒシテリシスを持たせる様に改造。
最終回路図を手書きしてみました。

結果、コンデンサを入れなくても、不安定動作が無くなった。
100%で点滅する現象は、CL6807/6808の過電流回路が1A以上で動作するため、この動作を繰り返して発生していた。
Rs(電流検出抵抗)を0.1Ω×2本並列(0.05Ω)にする。
3WパワーLED×7個をアルミ基板に実装、更に放熱フィンに取り付けて点灯させてみた。
28Vで1A(100%)となり、スムーズに可変、発振周波数は46kHz(1000PF)でも問題無かったが26kHz(1800PF)とした。周波数が低いとチラツキが発生する。
PWM比を最低にしてもパルスが出て(0%にならない)、LEDがぼんやりと点灯するので、GND側とVCC側の10kΩを減らす必要が有る。

JA7JQJさん、コメントありがとうございます。
半固定抵抗や可変抵抗は残留抵抗が有るものが多いので、PWM調整のぴったり3分割では、今回の様な完全にON/OFFにならないケースが多いです。
その後、分割している10kΩの抵抗2本のそれぞれに100kΩを並列に接続することにより、両端で完全にON/OFFする様になりました。

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74HCU04ヘッドホンアンプ出力インピーダンスを下げる改造

2015-03-26 16:43:08 | 電子工作

 先日のブログで紹介したアンプだが、別基板に74HCU04を2個(L/R各1個)追加して、出力部を2パラから8パラに増加してみた。
ゲインも不足するので、負帰還抵抗150kΩを330kΩ(10倍)に交換した。

ヘッドホンを接続して、CR発振器から信号を入力し波形を見てみた。
入力波形と出力波形をオシロで重ねて表示し、どのレベルで波形の変化(歪み発生)が出るか確認したところ、P-P-848mVだった。
音楽をオシロでモニターし、このレベル内で変化する様レベル調整してヘッドホンで聴いてみると、レベル的には丁度良いが、もう少し余裕が欲しいところで、それには電源電圧を上げるしか無い様だ。
周波数特性は50Hz~20kHzまでフラット、更に500kHzまで少し上昇する部分もあるが伸びすぎていた。(さすがロジックIC?)負帰還抵抗にコンデンサを並列に入れ音声帯域内LPFとしたのが良いかも知れない。
低域では位相ずれが生じている。

【電源電圧】
 電圧  消費電流  出力電圧(P-P)
±1.5V ±30mA  0.85V
±2.0V ±90mA  1.16V
±2.5V ±160mA 1.20V
±3.0V ±240mA 1.04V
(消費電流は±1.5Vの場合、74HCU04-1個あたり10mAで3個だと3倍になる)
±2.0Vでは出力電圧が増加するが、±2.5Vは微増で、±3.0Vでは、かえって低下するので、消費電流の点からも±2.0V(但し、消費電流が3倍に増加)までが良いと思われる。 
【結論】
結果的には、ここまでして74HCU04を使うメリットはあまり無い様だ。(メリットとしては、周辺部品が少なく、シンプルに構成出来る点ですね)
私的にはTDA2822Mを使えば1個でステレオ構成が出来るので良いかと思う。1.8Vから動作し、GNDが共通なのでヘッドホンに使える。
aitendoだとTDA2822アンプ [AKIT-333]が395円(税別)と、安価にキットを楽しめる。
【聴き比べ】
3/28のパソコン相談室で、このアンプ・AKIT-333、YAHA-AMP(真空管)を各先生に聴き比べてもらうと
YAHA-AMPが一番良く、次にAKIT-333、74HCU04-AMPは一番悪かった。
74HCU04-AMPは周波数特性上ワイドなのだが、低音と高音が伸びていない(ボリューム感が無い)という評価だった。
【応用】 
別な用途としては、高域特性が良いので、超音波(38kHz)スピーカーの駆動用が考えられ、製作記事も多数有り。

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SEPIC方式DC/DC-CONVを試す

2015-03-24 16:51:06 | 電子工作

 TIのページから抜粋
SEPIC とは、昇降圧型に対応可能な DC/DC コンバータ・トポロジーの 1 つ。「Single Ended Primary Inductor Converter」 の頭文字をとった名称で、日本語では「セピック」と発音されることが多い。回路のアイデア自体は 30 数年前から存在していたが、広く普及し始めたのは 10 数年ほど前からである。その理由は、回路を構成する部品点数が多く、回路動作も複雑な点にあった。従って、コストが上昇してしまう。ただし、半導体技術の進歩で、SEPIC に対応した DC/DC コンバータ制御用 IC の実用化が始まっており、最近では容易に実現することが可能になっている。コスト上昇分もかなり抑えることが可能だ。SEPIC コンバータのメリットは、1 つの回路で昇圧と降圧の動作が実現できることに加えて、入力電圧に現れるリップル成分が非常に小さいことが挙げられる。ただし、出力電流に重畳されるリップル成分は比較的大きい。このため、消費電流が比較的少ない携帯型電子機器には最適なトポロジーと言えるが、大電流用途には向かない。さらに、出力電圧の極性が入力電圧と同じこともメリットの 1 つに挙げられるだろう。

実験した目的は
以前「電子工作サークル」で製作して好評だった、実験用可変出力DC/DC-CONVだが、入力用のACアダプター出力電圧(たとえば12V)に対し、出力1.5V~24Vを得る為には、降圧用DC/DCと昇圧用DC/DC2台を切り替えスイッチにより切り替えているが、切り替え点での電圧がACアダプタの電圧により変化するので使いにくい。
これを1台のDC/DCで実現出来ないものかと頭の中に引っ掛かっていたが、数号前の「トラ技」に、電源製作の記事が有り、ここで初めてSEPIC方式というのが有ることを知って、今回実験してみた。
オリジナルは、aitendo製の昇圧型DC-DC基板 [P-150V34063] 基板を使用しました。MC34063とFETのドライブが使え、LCを追加することでSEPIC回路になるからです。
これにLCを追加することになります。

コンデンサに、最初電解コンデンサを使っていたら、パンクさせてしまいました。極性を間違えていた様です。そこで、セラミックコンデンサ10uFを4個直並列接続して交換しました。
インダクタは、SEPICの場合、交互にON/OFFするので、誘導結合の問題は無く、同一コアに巻いても問題無い様だ。今回は2個並べて実装。
正式図面無しでメモにより作業したので、何か所か接続ミスが有り、手間取ったが、動作した。

動作するまでは半信半疑だったが、ちゃんと動作するものだ(正式にはデーターシートにより部品定数を細かく計算する必要はあるが)。
入力電圧と出力電圧との組み合わせを変えて見たが、出力電圧1.25Vから36Vまで動作した。入力電圧は4.5V以上必要だった。

多少の負荷では実験してみたが、今後詳しく確認したいと思う。また、違うDC/DC用ICも試してみたい。

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74HCU04使用ヘッドホンアンプキット製作 

2015-03-23 15:35:43 | 電子工作

 以前、ロジックIC(アンバッファタイプに限定)でもアナログ増幅出来るというのに興味が有って、バラックで製作したことが有ったが、今回、秋月のキットを製作してみた。
そのままでも良いのだが、電解コンデンサは手持ち品でESRの低い物に交換(キットに使われていたのも一般品だったが、そんなには変わらなかったが)、入力カップリングのセラコンはフィルムコンデンサに交換した。
ゲインを決めている抵抗は標準100kΩの他に150kΩが添付されているので、これを使用。
電源は単四×2個で+-電源としているのが珍しい。
各ピンの電圧を測定
1:0.082V、2:0.174V、3:0.09V、4:0.005V、5:0.09V、6:0.005V、8:0.003V、9:0.086V、10:0.003V、11:0.086V、12:0.175V、13:0.082V

完成しスマホに接続してみたが、ゲインは殆ど無かった。(スマホの出力インピーダンスは低いので、当然電圧も低い関係で)、抵抗は330kΩ程度(G:10倍)に上げても良さそうだ。
出力はCHあたりHCU04を2個並列接続しているが、32Ω負荷には厳しそうだ。
自作製作記事を見ると、1個当たり203Ωとあるので、6個を並列にする必要が有りそうだ。
今後は別基板に74HCU04を2個実装して、全体で6+2個/CH並列として確認したいと思う。
あとは、電源電圧を3+3V(ICの動作電圧範囲が2~6Vで、最大定格は7V)に上げても聴いてみたい。

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