巨大変化に目を閉ざす「身内ファースト」 内田樹氏語る
http://digital.asahi.com/articles/ASK9X5TKMK9XULZU018.html?rm=590
現に起きつつある地殻変動的な変化が理解できない無能と不安ゆえの退行的な選択
国際政治における超覇権国家の衰退や、中東やアフリカで広がっているように国民国家が液状化し、世界がいくつかの「地域帝国」に再編される潮流
その危機の切迫のうちで安倍政権は森友・加計学園問題に露出したようにネポティズム(縁故主義)にすがりついている。イエスマンだけを登用し、限られた国民資源を仲間うちに優先的に分配している。これは「身内ファースト」という世界的なスケールでの政治的退廃の日本版以外のなにものでもありません。
これまで掲げてきた政策の一貫性や論理性よりも、おのれの「明日の米びつ」を優先的に配慮する政治家たちが、文明史的な転換に対応できる能力があると私は考えません。