沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩595 沖縄からの発信 41 国情 4

2015年10月13日 13時19分56秒 | 政治論

 翁長知事の承認取り消し後の記者会見を拝聴する限り、知事の言っていることには、ヤマトゥの半可通どもが脂下がって勘ぐるような愚かしい自己主張、もしくは現今政治家どもに顕著に見られる見苦しく女々しい言い訳は微塵も見られず、堂々とオキナワの申し開きの正当性を披瀝して止まない、近来稀な筋の通った政治家という印象だけが残ったのは、ウチナンチュとしても日本人としてもまことに誇らしくかつ喜ばしく思ったことだった。

 沖縄対日本国政府とか、法廷闘争、あるいは尖閣はどうする、対中脅威、北朝鮮、などといった国家的問題に関して大向こうはまるで沖縄に責任があるような言い方で扱うことに慣れきっているが、ここにも国内74%に及ぶ偏頗な、過重な負担を押し付けているこの国自体の無責任さが恥も外聞もなく現れていて、まさに政治の堕落以外表現が浮かばない在り様を知ることになる。

 国内安保平等負担、以外に解決法はないし、政治がやるべき仕事は如何にこの問題を全国民の問題として周知させるか、に始まって、法的に正当に割合分担を政策課題と位置づけることだ。今、沖縄がこの国に突き付けている刃としての辺野古問題は決して通り一遍の自治体問題でないことをよくよく認識しなければならず、それはこの国の国民に、改めて日米安保の在り様に対して、これを自身の差し迫った問題として向き合わねばならない義務があることを知らしめることだ。(つづく)