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気が向いたときに気が向いた話題でつぶやきます

COP16、「カンクン合意」を採択して閉幕

2010-12-11 | つぶやき
メキシコ・カンクンで11/29に開幕した2013年以降の地球温暖化対策(ポスト京都議定書)を議論するCOP16(国連気候変動枠組み条約締約国会議)は今後の交渉の基礎となる「カンクン合意」を採択して閉幕した。合意のポイントは①COP15で纏めた「コペンハーゲン合意」の内容を正式に採用、②先進国は削減目標を掲げ、排出量を毎年報告、国際的な検証を受ける、③途上国は20年までに削減対策を取らない場合と比較して排出量を減らし、国際的な検証を受ける、④途上国支援のため「グリーン気候基金」を創設する、⑤法的拘束力のある枠組みにするかは、(米国や中国の反対で)明記せず、⑥京都議定書の延長議論は空白期間が生じないよう早く結論を出す。(実質的に来年のCOP17@南アフリカに先送り)また、締約国は13年以降の削減目標に同意しない権利がある。(これは日本の要請で盛り込まれた)●今回、各国が妥協を重ねて合意にこぎつけた背景には、COP15での反省を踏まえ、議長国メキシコが「秘密文書もなければ秘密会議もない」と透明性重視の運営に徹したことがあるようだ。また、国際的な検証制度の創設をめぐる米・中の対立では、インドが仲介に奔走し、独自の検証制度を提案し、最終的に中国を説得したという。●日本にとって最悪事態の京都議定書の延長が取り敢えず回避され、米、中や途上国が加わる新し枠組みに向けての交渉のベースが合意されたことは、一定の前進があったといえる。とは言え、決裂回避を優先して対立点の解消は先送りであり、来年のCOP17が正念場となることは間違いない。 ⇒ http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101212ddm002030117000c.html、http://www.asahi.com/eco/TKY201012110196.html
京都議定書の延長で日本は強硬に反対し、会議の建設的雰囲気を壊すと非難を浴びたが、日本の主張は正論であり、最後まで一貫した立場を取ったことが、逆に、新たなより建設的な合意を後押ししたとも言えるのではないか。

斉明天皇陵を裏付ける驚嘆の新古墳発見

2010-12-11 | つぶやき
奈良県明日香村の牽牛子塚(けんごしづか)古墳に隣接して、日本書紀の記述(*)通り越塚御門(こしつかごもん)古墳が発見され、考古学的には両古墳が斉明天皇陵と孫の大田皇女(おおたのひめみこ)の墓であるとほぼ確定したそうだ。従来、宮内庁は、同県高取町の車木ケンノウ古墳を斉明陵に、その南約80メートルの墳土を大田皇女墓と指定しており、今回の発見でも変更しない方針だという。「八角形の巨大な古墳が必ずしも天皇陵とは言えない」「日本書紀に、中大兄皇子が石槨(せっかく)を造る労役を民に課さなかったとあるのと合わない」というのが理由だという。斉明陵の陵墓指定は幕末の文久年間(1861~64年)に行われ、それ以来、発掘調査もなく、学界では学問的根拠がないとされているという。今回の発見で、学会として宮内庁に指定の変更を要望しようという議論は出ていないそうだが、21世紀に相応しい陵墓の指定や公開について、国民的議論を期待しているようだ。その越塚御門古墳で本日11日、現地見学会が開かれ、大勢の考古学ファンらが全国から訪れたそうだ。
(*)日本書紀には、斉明天皇と娘の間人皇女(はしひとのひめみこ)が667年に合葬され、斉明陵の前に大田皇女が葬られたと記されているそうだ。 ⇒ http://mainichi.jp/photo/archive/news/2010/12/09/20101210k0000m040077000c.html

東南海地震の予兆?

2010-12-11 | つぶやき
防災科学技術研究所の調査で、東南海地震の震源域での最近10年間の小地震の発生パターンが、1944年に起きた大地震の直前の10年間に似てきたことが分かったそうだ。 マグニチュード3.5以上の地震の発生傾向を比較すると、双方とも51~90年の40年間に比べ、志摩半島南端などで地震が増え、逆に渥美半島先端などでは減少しているという。これは震源域に大地震のエネルギーが蓄積されてきたことの反映らしい。東南海地震は平均112年周期で発生を繰り返しており、政府予想によれば、今後30年以内に発生する可能性は60~70%ということだ。(12/10朝日新聞朝刊)
平均周期からみると、まだ先のようにも思えるが、気になる調査報告だ。