JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

西欧文化を乗り越える日本人の誇りは憲法そして発展させること

2018年05月08日 | Weblog

「時代を読む」加藤周一氏・樋口陽一氏の対談です。
私は、「日本社会の独自性と社会発展の現段階の特徴と未来社会の見通し」を一つの課題として持っています。
二人の対談は、様々なヒントを提供されているように思います。
戦争が終わった時の「開放感」と「敗北感」のとらえ方の違い。
戦前までの「天皇制」と無責任体制。
裁判嫌いと「和」の精神。
「平等とは、皆が同じ事をすること」(日本)「自由とは、個人の自由であり、意見の相違の自由である」(西欧)。
「日本は本音社会で、本音を言わせるのに不可欠の儀式が酒盛りです」
「幕末以来の日本で、少数とはいえ、いわば思想の枠組みを提供してきたのはキリスト教、とくにプロテスタンティズムと、それからマルクス主義」
「そのマルクス主義がほとんど力を失った、では、今、日本人の世界観を作っているものは何か。そんなものはどこにもない」
「一定の部分社会で社会的圧力がなくなってしまうと、大蔵省の不祥事とか厚生省のスキャンダルとか」「だから憲法の原則・理想・価値が重要な意味をもつ」
戦後・共産党の指導者を「日本政府が自ら彼らを解放しなかった・・・そのことの重さを日本社会も理解していなかった」
「徴兵の問題は表だって出てきていないところがくせ者だと思う」「一国の国民が、やはり軍隊は必要だと思って作った以上、これは必然的に徴兵制にすべきだと思う」
「西欧で誕生した人権と民主主義思想を継受した日本国憲法は、同時にまた、「力による正義」という西欧の伝統を乗り越えようとする理念を掲げている。西欧から継承した憲法文化をもう一段高いところへ発展させることこそが、日本のアイデンティティになりうるのではないか」

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