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JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

「資本論」で知ったマルクスの日本研究とその源流の推論の訂正

2017年10月23日 | Weblog

「雑誌「経済」で不破哲三さんが「マルクスと日本」探求の旅は終着点を迎えた」を書いています。
 1981年に「資本論」でマルクスが日本のことを書いていることを紹介されており、そのこと自体が、マルクスの全面的な研究の深さを感じさせてくれたのですが、その元がオールコックの著書「大君の都」の日欧比較論ではないかという推論でした。
 それから、30余2013年に「新メガ」編集作業者の天野光則さんがマルクスの当時の抜粋ノートから、この推論を否定。さらに、最近、研究者小田孝氏が、オールコックの比較論が、抜粋ノートの他の著書からも明らかになりました。
 不破さんは、これらの比較論の元がペリーの著書にあり、当時の研究者の共通の認識であり、オールコックの著書とマルクスの関係という推論を取り下げました。
 不破さんは、数多くの問題意識を常に持っており、5年10年かけあの時の問題提起は、これだったのかと気づくことが多々あります。時には今回のよう30年かけて解明されることもあるという研究者です。これまでも大谷禎之介さんが、重要な指摘をされたこともありますが、複数の研究者の方々が、マルクスに取り組んでおられることは素晴らしいと思います。
 不破さんもお二人に「あらためて謝意を表するとともに」と書かれています。

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