JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

東金への医療センターへの負担より長生病院充実こそ最優先

2011年01月27日 | Weblog
 昨日の「朝日新聞」千葉版に、東金に建設予定の「東金九十九里医療センター建設」に「地元東金・九十九里以外の負担が検討されているが、・・・慎重論出ている」との記事が出ました。
 茂原市長は「この状況から、さらに東金九十九里地域医療センターに負担できない。茂原市は財政再建中でもあり、負担要請には応じられない」・・睦沢町の御園生町長は「我々としてはまず、公立長生病院の充実を優先したい」との談話が出ています。

 私は、昨年九月議会で、地元長生病院などを周辺病院としてサテライト化し、身近な医療サービス後退につながると、長生病院充実に最優先に取り組むべきと主張しました。

 以下は、一般質問と答弁の要旨です。

 2010年9月議会、「東金・九十九里地域医療センター計画」への負担問題への日本共産党市原時夫議員の質問と町長答弁の趣旨(見出しは市原時夫が付けました)

 突然、長生郡市にも「お金出させる」と県の担当者
 次に私もびっくりしました。町長もどうお考えかわかりませんが、東金九十九里医療センター建設問題で、県の担当者がどういうわけか突然長生郡市にもお金を出せという
ことを言ったと報道されてびっくりいたしました。
 そこで、私は長生病院の充実と地方公営企業法の全面適用の問題と九十九里医療センターというのは切り離せない問題でありますから、これとの関係でお聞きをしたいと思うんです。
 長生病院の救急・小児科・産婦人科体制充実が最優先
 その第1は今地域医療の一番求められているのは何か、それは夜間を含めた救急医療体制、完全24時間で安心できる体制、先程負担の問題は言いましたから、小児科、産婦人科などの医療体制の充実、こうしたものを保障するものとして医師や看護師の確保ということが今ぐっと前面に出ているわけであります。
 
 長生病院自身が位置づけている救急機関センター充実
 そんな中で、長生病院はどういう役割を果たしているのか、果たさなければいけないのか。長生病院自身の、これは町長、広域市町村組合副管理者ということですので、そういう立場もありますので、お聞きをします。
 こういうふうに言っているんです。山武、長生、いすみ保健医療圏の救急基幹センター、地域の二次医療救急医療災害協力病院というふうに、つまり山武、長生、いすみ全体の中心的な基幹的な病院としてやるんだというふうに位置付けられているわけであります。この立場で私は長生病院のあり方を考えていかなければならない。
・・・・・・・・・
 地域医療協議会では、県はだんまり
 それから、東金九十九里医療センターの建設運営責任問題ですが、これも私は本当によく㌔わからない。「山武、長生、いすみ地域保健医療協議会」というのが町長も参加して私も傍聴で行きました。千葉県地域医療再生計画に基づく東金への地域医療センターの建設というのを出されましたけれども、そこで本来であれば財政も含めてお願いをしたいということを言わなければいけないのに一言も出ておりません、そこの段階では。何でそれが急にここへ出てくるのかという問題であります。
  
 国のガイドラインにもとづく、医療サービス削減の一環
 結局のところ、これは県が国のガイドラインがもとになって、そのねらいは医療の再生、再編、ネットワーク化の一環であります。つまり2次医療圏内における公立病院、国立病院あるいは民間病院を含めて統廃合を検討して重複する診療科の統合、医師の集約化、病床削減を図る.というものであります。患者カード共用1Tシステムなどもこうした流れの一環であると指摘をせざるを得ません。
 こうなりますと、長生病院へは掲げた基本や住民要望とは別に経営健全化なるものを推し進めて、その結果次第ではさらなる民間手法も取り入れて、そして、さらには長生病院を救急救命センター、今度の医療センターのサテライト化病院にするという国の流れに沿ったものになりかねないのではないかと思うわけであります。
 疑問異論が続出
 こうした県のやり方に対して、山武、長生、いすみ地域保健医療協議会に私も傍聴しましたが、参加された多くの方が疑問や異論を呈しました。全面的に賛成だという方は私の記憶では1人もいません。こういう地域の住民や専門家の声があるのに何でこんな強引なやり方をするのか。町長は事前にこういう話をお聞きになっているんでしょうか、いないとは思うんですけれども、その点も含めて、私はこうした一方的なお金を出せというような押しつけにはきっぱりとはねのけるべきだと思うわけでありますので、町長の考えをお聞きをしたいと思います。
以上、1回目の質問を終わります。

○議長(中村義徳君)御園生町長。
○町長(御園生正美君)ただいまの市原時夫議員の質問にお答えをいたします。
、東金九十九里医療センター建設運営の責任分担は負うべきではないと思うがについてお答えをいたします。
 現在、山武、長生、いすみ地域保健医療協議会におきまして、県の実施する地域医療再生計画に基づき、地域医療の現状や課題を提起し本医療圏が持つ切実な医師や看護師不足、救急医療の深刻な問題の解決に向けて議論がなされておるところでございます。
 東金九十九里地域医療センターにつきましては、東金、九十九里町に地方独立行政法人の設立を県は許可し、今後は病院開設の関連予算の審議となり県も多額の補助を行う方針と聞いております。この医療センターには、救命救急センター機能を有することにより当医療圏の救急医療を立て直し、各医療機関との連携や救急隊の負荷の軽減をすることができるとしております。
 長生病院充実が第一
 私は先の議会定例会のご質問でもお答えしましたが、長生地域としては、まず長生病院の充実が第一であると考え、長生病院を中核として各医療機関が連携し、地域医療の課題の克服を目指したいと考えますが、同時に東金九十九里地域医療センターが当医療圏の急務な課題を解消し、かつ地域間の医療の後退が起こらないよう機会を得て発言して参り
ます。
 また、地域医療再生基金の活用に伴う費用負担については、長生地域の医療の進展状況を精査し、新たな財政負担がないように関係市町村並びに広域市町村圏組合等と協議をして参りたいと考えます。
(議長(中村義徳君)市原時夫議員。、'
(市原時夫君)
 それから、問題が町長、例えば九十九里医療センターに新たな財政負担がないようにということでおっしゃいましたが、町長これ事前にそういうお話聞いていませんよね。だっておかしいじゃないですか。あの協議会であれだけこういうのがあります。そして国からおりてくる50億のうち25億を使って作りますと言ったわけですから。
 そのときには一言も話しがなくて、いや県がいろいろな方針を持つことは自由ですよ。自由だけれども、そういう機会があったときに言わないで、別なときにやみ討ち的に言うようなそういうまずやり方がおかしいと私は一つ思ったんですよ。
 それが結局のところこれがどうなるかというと、一つには長生病院の充実、先程言いましたように、長生病院はこの山武、長生、いすみ医療圏の救急センターの中核として位置付けるということでやっているわけですから、そこを充実することが先だと。
 ところが、この医療センター構想を含めた県の計画に対するワーキンググループの検討会でこういう意見が出ていましたよね。「長生病院の救急処置室の整備拡充」という、つまり、本来掲げた目標に向かって一番重要なそこのところは整備しなければいけないという問題が出ているのに、こういう問題に県については何も言わない。それで、九十九里
でやってくれと。結局のところ新たな医療センターを作るんだから、そこヘサテライト的にということになりかねないんじゃないですか、このままやってしまえば。
 NHKのETV特集でも建設予定地というところに記者の方が立って、本当にこれでいいんでしょうかみたいな疑問を投げかけていらっしゃいましたけれども。ぞこで私は勝手なことを言うなということで、県の担当者に抗議する位のそのぐらい強い姿勢を示す必要があると思う。それでないど、また何かどんどん知らないうちに進めますよということでやら
れかねないと思うので・その位強い姿勢を持ったらいかがでしょうがんのこと。

○議長(中村義徳君)御園生町長。
○町長(御園生正美君)お答えをいたします。
 寝耳に水
 今、市原議員がおっしゃられたこと私も同感でございます。そういう考え方の中で、私どもも進めている予定でございました。それで、はっきり言って九十九里医療センターの件は寝耳に水でございました。それはですから、過日、県の役員と長生郡市の市町村長が茂原市長室でこの件についてお話をしました。その辺で強く私どもも主張してございますので、県がどう対応してくださるか。最初、冒頭に申し上げましたが、議員おっしゃることは私ども否定するものは一つもどざいません。ただ、限られた予算の中で、どうそれを有効に配分して使っていったらいいのか。問題はその辺に尽きると思います。ですから、その辺のところを専門的な意見も伺いながら、改めるところがあれば改めて参りますし・そういう形で進めて参りたいと思いますので、またひとつ側面からのご支援をお願いいたします。
以上です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿