JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

他民族国家アメリカ社会の権力のねらいと民主制度の矛盾

2016年08月04日 | Weblog


DVD「ブリッジオブスパイ」
 1957年ソ連とアメリカのスパイ交換に動いた弁護士の事実に基づく映画。
 アメリカ国家権力機構は、ソ連スパイに対して形式的なアメリカ民主主義の宣伝のため、民事の弁護士による裁判を行う。
 ところが弁護士は意に反して忠実に弁護する。
 CIAが弁護士に守秘義務より国家の安全が優先する。ルールなんてないと、弁護士が知り得た情報を聞き出そうとする。
 その時弁護士は「君はドイツ系、自分はアイルランド系、その二人がアメリカ人と規定するものはルールだ、憲法だ。」と語り守秘義務を守る。
 旧ソ連もアメリカのソ連撮影機の米兵をスパイとして有罪にする。
 アメリカの謀略活動とそれを保証する国家権力の存在は、民主主義によって保たれていおり、それは、「あうん」の呼吸の日本とは違う、他民族国家の存立そのものに関わるものだと言っているのです。
 スパイ交換に任を受けても、表面では国家を代表していないという、リスクを逆手にとり、人権の立場から1対1を1対2に要求し実現させる。
 アメリカ人の民主主義を支える背景がわかります。アメリカ追随の安倍首相には弁護士の言う「憲法だ」ということこそ見習うべきだ。