ネコと海町はよく似合う。
・・・・・来たぞ中土佐町。
いくぞ『おにぎりあたためますか』放送店。
ど久礼もん
ど久礼もん (ドクレモン) - 土佐久礼/定食・食堂 | 食べログ (tabelog.com)
「市場食堂 ど久礼もん」で、豪快!漁師めしランチ – 中土佐町観光インフォメーションBLOG (nakatosa.com)
営業時間/午前10時~午後4時
定休日/水曜日
中土佐町は、「カツオのたたき」含めた海鮮をウリにしている町で、町には自分で具をチョイスしてどんぶり作る店とか魚やさんの料理店とか、カツオを自分で炙れる店とか、魚推しである。
イメージ的にはさかな魚サカナときどき風工房(ケーキ屋さん)みたいな。
あとところてんもよいよ。
なんか近隣に鮮魚系の飯屋さん増えたかもしれません。
入店。
3卓とテイクアウトの窓口のみのシンプル店構え。
席に座って・・・・よし、悩むぞ!
ここはたしか、『おにぎりあたためますか』で「なぶらスープカレー」紹介店(その時はカフェドクレモンという名前だったみたいですが)!
どうしよう。
無難にカツオ系か、だとしたら「かつおどんぶり」「かつおタタキ定食」。
珍しもの系としては「スープカレー」に「ラーうどん」って刺激のあるやつ。
ちなみに奥の先客おかあさんはラーうどん食べてらっさる。
・・・・地元民人気って惹かれる。
おお、漁師が好きそうな「ぶっかけ丼」もあります。
良い。少し変わり種もあって王道の海幸があり良く悩める。
うんえいや!
初志貫徹で『なぶらスープカレー』1000円を頼みました。
なぶら=魚群の意。
お、お客さんが。
若者が3名、左席に。
観光客かな?とはなしているのを聞くともなしに聞いていたら、地元高知の大学生ぽい!
しかも、うち一人は地元進学生だ、他県民二人のうち、一人は愛知県民らしい。ムシマル聞き耳モードではないが、会話が自然に聞こえる。
「高知のおすすめ・・。 鳴無(おとなし)神社とかは?海のそばにあって映えるよ」とか。
「ここはまだあんまり全国的に有名じゃないけれど自慢できるよ。(画像を見せて)これ、高知なんだぜ。ただ入り口が一番景色がすごくて、進むと普通」
うーん?2個目は伊尾木洞窟かな?
しかし大学生にしては詳しいな!ムシマル二十歳のころは地元のこと自分の住む町以外はよく知らなかったぜ、才ある若者かも。
あと、注文も悩んでた。
「ここまで来たら、カツオじゃない?」という一人の後押しで皆さんカツオ丼とか定食とかを頼まれていた。
右手席のラーうどんを食べていたおかあさんがムシマルに話しかけてこられる。
「この人(お店の人)は、ちょくちょくきいやって呼んでくれて安否を確認してくれゆうが」
ちょっと嬉しそう。
地域密着型スープカレー!
到着したカレー!
グツグツに煮えたぎる。顔をこれで洗ったら、寿命が伸び縮みしそうだ。少なくとも夢見る少女じゃいられない。
すごく、香る海辺。
滾る異界の具達、爆ぜるような心もち。
ダコに鰹、濃厚な和の薫り。
和っていうか海産物系の出汁が香っているのか!
熱い、熱波だけで髪の毛がチリチリになりそうです。
そして野菜が海産物系に負けないくらい入っています。
(これが・・・・海のものとも山のものもつかないってやつか)違う。
ジャガイモでっか!
あの日見た夕焼けくらいのサイズ。
シドが歌い出しそう。
ほかにニンジンやニラ。
野菜がけっこうな大口な切り方。
ご飯を入れていく作業の間にも、うわ熱量ってエネルギーを実感します。
火傷覚悟・・・・・覚悟はできたか、俺はできてる。
ああ、北海道が飛んでいく!太平洋がやってくる。
スープカレーは北の民だけのものじゃない!
しょっぱみが適度にあって、わりと雑にまとまっている。
「咄嗟のチームワーク」とかのちの世で言われそうなやつだ。
スープは出汁ふくざつ、坩堝感。
それが蒸発するように発情するように食材多数の化学反応による匂いを発している。
『札幌スープカレーになじみ深い』と大泉洋も言ったという、本域のスープカレー。
今しかない今しかない、こうまで熱されたこの状態が多分一番うまい。
命の燃やしどころを奪わないでくれ。
具だけで腹が張りそう。
巨ナス。
カツオ片。
沁みる味。
隠れていた一片がこうも。
その日に獲れた海産物を入れるという、「シェフの気まぐれ」に近いカレー。一期一会カレー。
・・・
応えてくれ。わからせてくれ。
確信させてくれ。証明させてくれ。
まだスープカレーが食文化として馴染んでないムシマルに、どれだけ優れているかを。
野菜と魚貝が同時!
うまみ成分の連鎖に意識は刈られた。
容器の底が見えるまでに数十連撃。
烏賊二片!
個人の漁獲量を超えた、うまさのバリエーション!
-----これだ。
こうでなくては。
お許しください、ブロガーのムシマルは記録するより楽しむことを覚えてしまった。
食えば食うほどに己の思いの絶大さが浮き彫りになっていく。
まだだ・・・・止まるな・・・・それでも僕を容れる器か!!
完食。