2005年10月のブログ記事一覧(2ページ目)-ミューズの日記
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ドイツのレーベル「アコースティック・ミュージック」をご存知ですか?
このレコード会社はフィンガースタイル・ギタリスト、ピーター・フィンガーが88年に立ち上げたレーベルで、優れたアコースティック・ギタリストのアルバムを数多くリリースしているんですよ。と言う私も最近知ったんですが・・・。日本でも1997年以来、元5つの赤い風船のアコースティック・ギタリスト、中川イサト氏のニュー・アルバムも発表されている事でも知られている様です。その他、1994年の全米フィンガーピッキング・ギター・チャンピオン、スティーヴン・キングの様なテクニシャンのギタリストや隠れた名ギタリストが数多くこのレーベルからCDをリリースしています。やはり社長のピーター・フィンガー自身がギタリストなのでこだわりがあるんでしょうね。

でもクラシックの世界ではほとんど知られていないようですね。しかし、ギターとチェロのデュオ“Villa -Lobos-Duo"やエレアコのNASSLER&SHUNEIDER(ナスラー&シュナイダー)、アルゼンチンを代表する女流ギタリストのADRIANA BALBOA(アドリアーナ・バルボア)、10弦ギターのAndreas Heuser(アンドレアス・ハウザー)、David Tanenbaum(デイビッド・タネンバウム)Alain Everts(アライン・エバーツ)など、名前を聞いた事もないけど、なかなか聴き応えのあるギタリストが揃ってるんですよ。一度ミューズで試聴してみてください。


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今日はリュート奏者の中川祥治さんによるワンコイン講座『間違いだらけの装飾音』が行われました。ワンコイン講座としては2回目でまだ皆さんに浸透してないイベントですが熱心な方々の参加で講座は大好評でした。

モデル生徒としては春日井市から加藤奏さんと浜松市から竹口喜久さんのお二人が参加してくれました。お二人による課題曲のR.de ビゼーの組曲二短調よりプレリュードとアルマンドの演奏を元に中川先生が単に装飾音だけでなく、どう演奏すべきか、先ずは口で歌ってその通りに演奏する事や、装飾音とは元々ベース音に対して不協和音の音で協和音に解決するものだとか、歌いまわしのときの“こぶし”と同じなんですよ等と分かりやすく解説を進めてくれました。

私は残念ながらお客様の訪問が入り途中で中座しましたが、大変有意義な講座だった、勉強になったと皆さんの評判は上々でした。内容的には初心者の方には少々レベルが高かったかと思いますが、それでもいくつかの点で大変興味深かった、勉強になったと言って頂きました。元々ギター愛好家はただギターを弾くことだけを練習して、音楽理論や音楽史、音楽様式などの専門的な勉強をする機械も少なく知らないことが多いですよね。その意味でもこのワンコイン講座が少しでも皆さんの豆知識を増やしていく事に役立てば嬉しいなと思っています。

取り上げて欲しいテーマがあれば是非お知らせくださいね。
次回は12月4日に服部修司さんによる『究極の調弦法~調弦を科学する』です。是非お楽しみに!

添付写真は講座終了後に店で中川さんによるバロックギターのミニコンサートを得して聴いた人達とのスナップ写真です。実は講座中の写真を撮り忘れたのです。お許しを・・・!

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 こんにちは!吉岡恵です!

 今回は、私が今大学で授業を受けている、ビッグバンドについて書きたいと思います!
 
 数年前からジャズに興味を持っていて、よくCDを聴いたり、ジャズ専攻の友人のライブを聴きに行ったりとしていました。自分も弾いてみたいなと思っていて、今回名古屋音楽大学にジャズのビッグバンドの授業があったのでさっそく受講しました。
 ビッグバンドは、複数人で構成されるサックスやトロンボーン、トランペットなどの管楽器にドラム、ピアノ、ベース、そしてギターが加わった、文字通り大きなバンドです。ここでは、ギターはフルアコースティックギターというギターを用います。
 まず驚いたのは、楽譜に音符がほとんど書いてないんです!コードのみが書いてあって、しかも楽譜どおりではなくて音を抜いたりするよういわれて最初は難しさで泣きそうになりました。でも、まだまだつたないピック使いですが、大勢で演奏してそれなりにまとまってくるととても楽しいものですね!
 今は、大学祭でのライブ演奏に向けて練習中です!ライブが終わりましたらまたご報告いたします!!

 最近は大分冷え込んできましたが、皆様風邪などひかれないようにご自愛ください!

 それでは、今日はこの辺で失礼いたします。
 

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こんにちは、渡辺なつ実です。

今日は、作曲の事についてもう少し詳しくお話したいと思います。

作曲をやっているというとよく訊かれるのが、「どうやって曲を作るの?」ということです。泉のようにメロディーが浮かんでくるの?と訊かれたりもしますが、私の場合に限っては、そんなことは・・・ありません。曲想にもよるのですが、たいていはテーマに沿ってモティーフを繋ぎ合わせたり、分断したり、全体のバランスを見ながらいわば工作の切り貼り作業みたいなことをやっていくのです。泉のように次から次へと曲が湧き出てくるんだよ、とモーツァルトやシューベルトのようなことを言ってみたいですが、とてもそんな感じではありませんね。曲を作るもとのきっかけみたいなものは人それぞれ違っていて、あるイメージを抱いてそれを曲にしようとする人もいれば、数学の公式みたいな式を自分で作って、それに音を当てはめていく人もいます。(そうするとなんだかほんとに数学っぽい曲になります。)あと、お経を曲の素材として使う人もいるし、さまざまです

書いているときはかなり集中しないと書けないので、大学の曲の提出締め切り前などは、家にこもっていて学校に行かなくなったりもします。それは決して楽しいとはいえませんが、書き終わってみると、すごく達成感を感じます。とくにそれを音にして演奏してもらったときは、作曲をやっている中で一番喜びを感じるときで、今までの苦労はすっかり忘れてしまいます。
作曲でも演奏でも、表現活動はみんなそうですが、自分でも意識しないうちに、その人の色とか内面といったものが現れてしまいます。ちょっと恐いことでもあります。音楽の勉強だけでなくて、いろんなことを学ぶことが大切だといつも感じてしまいます。
今日はちょっとまじめな話になってしまいました。このあたりで失礼します。

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ルベン・ロペスと言う名前をご存知ですか?
彼はマドリッドの製作家マルセリーノ・ロペスの息子さんです。今年の3月に自宅を訪問してきました。最初はいくら呼び鈴を鳴らしても応答がなく半分諦めかけながらもしつこく鳴らし続けました。折角来たんだからと諦めきれずに5分は門の前で鳴らしていたでしょうか。そうしたら白髪の老紳士が出てきました。ホッとして挨拶すると気持ちよく中に通してくれました。それがお父上のマルセリーノさんでした。どうも電話をしていたので応答出来なかったそうなんです。

マルセリーノ・ロペスは製作歴55年と言うマドリッドの重要なギター製作家の一人で、マルセロ・バルベロの楽器に触発を受けサントス・エルナンデスの未亡人に製作技法を学んだ人です。彼はギター製作のみならず、ヴァイオリン、チェロやリュート、ヴィエラ等の古楽器の製作や修復をも手掛けていて、楽器の収集家としても素晴らしいコレクションを持っています。家中が博物館の様に楽器が飾ってありました。

お話を聞いていると、彼はエルナンデス・イ・アグアドの晩年の楽器製作を手伝っていたそうです。従ってその技法を知る後継者としてアグアドモデルを製作する唯一の製作家としても知られているんですね。でも今風のボリュームのある楽器ではなく少し地味な印象かも知れません。試奏させていただきましたが、確かにあまり鳴る楽器ではなかったです。しかし、風合いがありました。

そしてそろそろ失礼しようかとしてた時に、息子さんのルベン・ロペスさんが帰宅されました。そこでマルセリーノさんはもう一度我々を家の中に招き入れてルベンさんに紹介してくれ、もう一度写真を取り直しました。添付写真の真ん中がルベンさん、右がマルセリーノさんです。印象は非常に知的な紳士と言う感じでした。

そして先日彼の楽器を1本見たのですが、あまり鳴りが良くないので気にも留めなかったのですが、今回見た楽器は全然違ってバランスよく鳴るんです。父親譲りの上品さを保ちながらふくよかな音色で弾いていて気持ちのよい楽器です。しかも、まだお値段が上がっていなく105万円と非常に手頃なのもうれしいですね。昨日入荷しましたので一度試奏してみてください。

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