2005年10月21日のブログ記事一覧-ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



こんにちは、渡辺なつ実です。

今日は、作曲の事についてもう少し詳しくお話したいと思います。

作曲をやっているというとよく訊かれるのが、「どうやって曲を作るの?」ということです。泉のようにメロディーが浮かんでくるの?と訊かれたりもしますが、私の場合に限っては、そんなことは・・・ありません。曲想にもよるのですが、たいていはテーマに沿ってモティーフを繋ぎ合わせたり、分断したり、全体のバランスを見ながらいわば工作の切り貼り作業みたいなことをやっていくのです。泉のように次から次へと曲が湧き出てくるんだよ、とモーツァルトやシューベルトのようなことを言ってみたいですが、とてもそんな感じではありませんね。曲を作るもとのきっかけみたいなものは人それぞれ違っていて、あるイメージを抱いてそれを曲にしようとする人もいれば、数学の公式みたいな式を自分で作って、それに音を当てはめていく人もいます。(そうするとなんだかほんとに数学っぽい曲になります。)あと、お経を曲の素材として使う人もいるし、さまざまです

書いているときはかなり集中しないと書けないので、大学の曲の提出締め切り前などは、家にこもっていて学校に行かなくなったりもします。それは決して楽しいとはいえませんが、書き終わってみると、すごく達成感を感じます。とくにそれを音にして演奏してもらったときは、作曲をやっている中で一番喜びを感じるときで、今までの苦労はすっかり忘れてしまいます。
作曲でも演奏でも、表現活動はみんなそうですが、自分でも意識しないうちに、その人の色とか内面といったものが現れてしまいます。ちょっと恐いことでもあります。音楽の勉強だけでなくて、いろんなことを学ぶことが大切だといつも感じてしまいます。
今日はちょっとまじめな話になってしまいました。このあたりで失礼します。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )