2005年10月3日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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皆さんはマリアッチをご存知ですか?
メキシコを代表する音楽なんですが、ギター、ギタロン、バイオリン、トランペットで編成されている楽団なんです。この写真にはトランペットが写っていませんが、必ずマリアッチ楽団には入っています。この言葉はフランス語のマリアージュ(結婚)から来たそうです。トランペットが入っているのでかなり威勢のいい音楽なんですよ。どうも昔から結婚式にはこの楽団が入って踊れや歌えの賑やかな宴が催されたようです。

この場所は通称“マリアッチ広場”と呼ばれるところで、メキシコ市のど真ん中にあり、昼間は普通の広場なんですが、夜になると周りのバーが賑やかになり、広場に無数のマリアッチ楽団が出現するんです。地元の人や観光客で一杯になり、あちらこちらで楽団の演奏合戦が始まります。いくらしたか覚えていませんがリクエストするとその曲を演奏してくれます。中にはアルパとギターのグループも居ました。

その中で非常に上手なアルパとギターのグループに出くわしたので演奏を録音したくなり翌日我が家に来てもらうことにしました。当時で200ペソか300ペソ(1ペソ=約20円)払ったような気がします。マリアッチもそうですが、彼らはこうやって出張演奏をどこにでも行ってやってくれます。我が家にマイクロフォンを立て、約束の時間を待ちました。彼らは30分ほど送れてやってきましたが、メキシコではこれでも結構パンクチュアルなんです。そして約1時間くらいでしょうかカセットデッキに録音しました。勿論昼間に来てもらいました。マンションなのでご近所に気を遣い夜は避けました。これが日本人の常識と言うものですね。

ところがある夜、ベッドに入って寝付き始めた真夜中の1時頃、突然マリアッチのトランペットの音が同じマンションの1室から鳴り響くんです。ビックリして飛び起きました。どうも誰かの誕生日パーティーをやり始めたんですね。恐らくマリアッチ広場から楽団を連れて来たんでしょう。そしてどこからも苦情もなく、1時間以上マリアッチの音がマンション中に鳴り響いていました。これがメキシコなんですね。

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