2006年9月26日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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10月6日(金)おじゃまします!尾尻です。

今年はモーツァルト、シューマン、ショスタコーヴィッチなどの記念の年ですが、自分的にはどうしても祝いたい作曲家がいた! ブラジル人作曲家ハダメス・ニャタリだ!生誕100周年を迎えたニャタリは惜しくも1988年に亡くなってしまいましたが、協奏曲や室内楽を含めるとギターのための作品は数多く、ギター界への貢献度は高い。ニャタリの音楽は純粋なクラシックなものとは言いがたい面も多々あるが、母国ブラジルの民俗音楽やジャズ等の影響とクラシックとの融合が僕のハートをくすぐる。普段あまりジャズなどの影響を受けているクラシック・ギター曲にはほとんど興味を示さない自分なのにとても不思議・・・・。ということで、7月26日「ブラジルの魂/ニャタリ・ギター作品集」という2枚組のCDをリリースしてしまった。Disc1はギター界でもあまり知られていないが、個人的には素晴らしい作品と信じて疑わないギター協奏曲2曲とピアノとのDuo2曲が収められています。うち1曲はエレキギターとのDuoです。当初エレキは借りる予定にしていたが、練習していくうちに欲しくなってとうとう買ってしまった!Disc2は現在出版されているギター・ソロのオリジナル作品、編曲作品の全てが収められている。これまでオクタヴィア・レコードから、純クラシック音楽のCDばかりをリリースしてきた。今回のレコーディングはそれらと少し違い、とても良い気分転換にもなり、ハードなスケジュールで準備が大変だったことを忘れさせてくれるほど、とても楽しいレコーディングとなりました。

今回そのCDの発売を記念した演奏会をミューズ音楽館で行わせていただくことになりました。選曲はニャタリのソロの曲を中心に、チック・コリアやラルフ・タウナー、今年没後10年となる武満徹の作品で構成し、全体を通してジャズのエッセンスが感じ取られるようなものにしました。ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、僕は昔ジャズ一筋に勉強していた時期がありました。今日クラシック・ギターの演奏を続けていて、たま~にジャズっぽい仕事もしましたが、それらは自発的にジャズがやりたかった訳でもなく、正直あまり気乗りのしない受身態勢での仕事でした。今回のニャタリのレコーディング以来、昔やっていたジャズの演奏がしたくてたまらなくなってきています。来年以降徐々に自発的なジャズの演奏が始まっちゃうかも!

話は今回の演奏会のことから少し脱線してきましたが、blogっぽくニャタリを通じての近況報告とでもいいましょうか。でもでも、お近くにお住まいのギターFANの方々、お時間がありましたら、是非々々聴きにいらして下さい!お会い出来るのを楽しみにしています!

尾尻雅弘


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