2006年7月22日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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こんにちは、渡辺なつ実です。

音楽をやっている方なら、また他のどの分野でもそうだと思いますが、何かしらそれをずっとやることになるきっかけ、原点のようなものがあるでしょう。

私の場合ももちろんあり、それは2つありました。

一つは、(おそらく小学校の1年ぐらいの頃)両親が買ってくれたクラシックピアノ名曲のカセットテープ1セットでした。それはピアノ曲の中でもよく耳にするようなバッハ、モーツァルト、ショパンなどの作曲家の名曲を50曲集めたもので、車で外出するときにいつも流してもらっていました。何百回と聴いたと思います。ショパンのエチュード『別れの曲』やシューベルトの『即興曲』など、何度聴いてもドキドキしたのを覚えています。そのころ聴いていたそれらの曲は、今聴いても懐かしく、いまだに大好きな曲ばかりです。何度も繰り返して聴いたせいでテープが伸び切ってしまい、最後には聴くに堪えないくらい音程がずれているくらいでした。(最後はテープレコーダーの中でぐちゃぐちゃにテープが飛び出してきて息絶えました。)値段は5000円くらいだったのですが、私にとってはもっとずっと大きな価値があるものだったと今でも思います。

もう一つは、ピアノ教室の隅においてあった古ぼけたシューベルトの伝記です。伝記と言っても漫画を主体にして小さい子供にも分かり易く読める類のもので、私は姉がレッスンを終わるのを待つ間いつもそれを読んでいました。歌曲王と言われた彼の人生に感動し、『作曲家になりたい!』と強く思っていたものでした。

小さい頃というのは今から思えばとるに足りないような事でも人生を大きく左右する大きなきっかけとなりうるものだと思います。
私の場合も、カセットテープと古ぼけた伝記がなければその後の人生がもしかしたらちょっと変わっていたかも知れないと思うとドキドキします。音楽には全く関係ない人生だったかもしれません。そういう、後から考えるとこうなっていたかも、という可能性を考えると面白いものですね。そのうち多くの人の『きっかけ、原点』について訊いてみたいものです。

今日はとるにたらない『つぶやき』みたいになってしまいました。

それではこの辺りで失礼します。さようなら。





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