前回からの続き。
適合通知の手紙を持って、急遽実家へ帰っての家族会議。
父も母もただただビックリ。今回適合したと言う事実以前に、私が骨髄バンクのドナー登録をしていたことすら知らなかったのだから・・・。
まぁ私もいちいち報告なんてしてなかったのですが。
『骨髄バンク』の存在はなんとなく知ってはいた様でした。
話の途中で出たのですが、
『あんたいつから登録してたの!?』と母。
『つい半年ぐらい前だったかなぁ』と私。
『でもそれってなかなか適合しないものなんじゃないの?何で登録なんてしたの!?』とまた母が言う。
確かにその通りです。骨髄移植には白血球の型(HLA)が一致しないとダメなのです。
それは兄弟間でも1/4、血のつながっていない他人だと数百~数万分の1の確率。
稀な型だともっと一致する確率が低くなります。
登録をしたって何年、何十年経っても適合しない人もいれば、私みたいにわずか半年で適合通知が届く人もいる。
実際にはもっと早い人もいるらしいですが・・・。
この適合通知をもらった段階では、私はまだあくまでも『ドナー候補者』なのです。
最終的な『ドナー』ではないのです。
骨髄提供に関する同意書に署名、捺印をする前であればいつでも辞退することは可能です。
逆に言えば、署名捺印後は患者さんの命に関わってしまいますので撤回はできません。
患者さんは複数のドナー候補が適合した場合、最大5人まで並行してコーディネートを進めることができます。
今回私と適合した患者さんは、私を含め5人のドナー候補者と適合したかもしれないし、4人なのか3人なのか・・・。
もしかしたら私だけとしか適合しなかったのかもしれない。
とりあえず両親には今の正直な気持ちを伝えました。
ドナー側にも負担があることは確かだが、それは今病気で苦しんでいる患者さんの身体的・精神的な負担に比べたらほんのちっぽけなものだから。
これから行われる健康診断や採血の結果で不適格なら致し方ないが、問題ないようなら絶対に断りたくはないと。
それが上手く伝わったかどうか分かりませんが、とりあえず反対はしない(賛成してくれたかどうかは微妙)方向になりました。
家族の承諾も(一応)もらいましたが、仕事をしている身でありますので上司にも報告。
実際にはまだ決定ではないが、提供することになったら休みをもらっていいですか?と。
まだドナーに決定したわけでもないし具体的な手術の日程も決まってませんでしたが、そのつもりで調整するから決まり次第言ってくれと言われ、承諾して頂きました。
これで仕事も家族も承諾が取れた。早速、手紙に同封されていた問診票を記入する。
問診票には最近の健康状態についての質問と、家族の同意が取れているか。
それと検査のできる県内の病院がいくつかリストアップされていました。
『ご自宅から近い病院をお選びください、ただしご希望に添えない場合もございます。』と書いてありましたが、別に病院はどこでも良かったので、言われたところどこでも行きますと書いて問診票を財団に送り返す。
数日後、骨髄バンクのコーディネーターの方から連絡が入る。
電話での連絡でしたが、とても腰の低い方だなぁと感じました。
電話の中でも再度、提供意思の確認と問診票の内容の確認をする。
私が提供の意思が変わりないことを確認すると、改めて病院での説明と血液検査(確認検査と呼びます)をするための日にちの調整をして電話を切る。
確認検査の日にちは決まった。この日からコーディネートが終了するまでは、献血が禁止になりました。
次回に続きます。
おもしろいので、たまにのぞいています。
さすが、消防士さんですね。ドナーになる勇気と人の為に行動する姿勢に敬服いたしました。
拙いブログですが見てくださってありがとうございます。
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