消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

消防の雑学 その1 ボンベの中身は…?

2011-02-14 21:24:36 | 消防の雑学
昨日は4件、夜も働きました。

昨日は雪の後の1当直、天気は良くて日中は気温二桁まで上がっていましたが、夜はグッと冷え込みました。通勤時にまだ雪が隅っこに残っていましたが、ほとんど溶けてしまったようです。

今この記事を書いている時点でまたまた雪が降って来まして、この間よりはるかに強くて既にうっすら積もっています。屋根は完全に真っ白ですね


さて今日は仕事のお話ですが、ちょっと雑学的なものを。

知って得するわけではなく、むしろあまり意味のないムダ知識のような感じかもしれませんが…


火災時に消防隊員や救助隊員が背負っている空気呼吸器。

あれについての質問を消防署見学に来た小学生や職業体験学習に来た中学生、またはそれに引率してきた方など、多方面から受けます。

『あの酸素ボンベはどれぐらいもつんですか?』と。


個人差によりますが、大体20分程度です。

ある程度までボンベの容量が減ってきますと警告音が鳴ります。ただ単純にボンベ背負って面体(顔につけるマスクの部分)つけて動かずに…ですと20分以上はもつでしょうが、実際は動いています。それに災害現場と言う特殊な環境下にいる以上、人間は興奮状態、呼吸は早くなります。

だから実際は20分はもたない、10分台後半かなと言う計算です。面体着装時、ボンベの残圧から活動時間を単純計算しますが、その計算結果より2分少なく見積もっていました。(消防隊だった頃の話ですが


ちなみにですが、空気呼吸器についているのは『酸素ボンベ』ではありません。普段生活している上で吸っている空気、そこら辺を漂っている空気です。

ボンベと言う物は、入っている物(気体)によって色が決められています。

・赤…水素

・緑…二酸化炭素

・黒…酸素

・茶色…アセチレン

・黄色…塩素(だったかな?)

・灰色…その他のもの


と言う具合に。

我々が背負っている空気呼吸器のボンベの色を良く見ると、灰色のボンベです。(色のついたカバーがかかっている場合がありますが、ボンベ自体の色は灰色)

もしこれが酸素であれば、ボンベの色は黒色になっているはず。灰色ですのでその他のもの、つまり、そこらを漂っている空気ですね

ちなみに救急車には酸素投与をするためのボンベが積載されています。これは黒色ですね。


普段私達が吸っている空気を、コンプレッサーで圧縮してボンベに充填。それをつけて火災現場で活動します。
(全くの余談ですが、作動中のコンプレッサー付近でオナラをしますと、その臭気がそのままコンプレッサーに取りこまれ、ボンベの中に入ってしまう可能性もあります。)


と、本日の記事は消防のちょっとした雑学をお届けしました。

記事のタイトルに、『その1』なんてつけてしまいましたが、『その2』があるかどうかはまだ分かりません

また何か思いついたらご紹介します(苦笑)


明日は休みです。