消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

消防の雑学 その2 消防車の色と対空表示

2011-02-18 22:46:29 | 消防の雑学
今日はお休み。昨日職場の飲み会がありまして、その影響か常に眠たかったです。

午前中は子どもたちの学資保険の関係の手続きをしまして、午後は来週に行く京都旅行の荷物(着替え等)を宅急便で送りました。お金はかかりますが、極力荷物を軽くしたかったのでね

宅急便センターへ荷物を持って行ったあとに睡魔が襲って来まして、そのまま子どもたちと一緒にお昼寝してしまいました


さて、先日『消防の雑学』の記事を書きましたところ、これが評判が良かった(と勝手に解釈してます、笑)ので、今日は第2弾を。

前回の記事で『その1』なんて書いちゃったから、せめて『その2』ぐらいは書かないとね


街中にある消防車の色、何色でしょう?と聞かれれば、『赤』とお答えになりますよね?

じゃあ、なぜ『赤』なのでしょう?目立つから、注意を引く色だから、火=何となく赤、様々な理由が思い浮かぶかもしれません。


実はこれにも理由があります。消防車の色は実は法律で決められています。

『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示』と言う法の中に、

緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする。

と言う一文があります。

だから消防車の色は法律に基づいて、色が決まっているわけです。ちなみに厳密に言いますと、『赤』ではなく、『朱色』となっています。

だから街中で見かける消防車の色は、厳密に言いますと『朱色』なわけですね
(個人的には別に赤色で良いんじゃないかと思っていますが


その他の緊急自動車にあっては白色…と言う一文がやはりありますので、救急車は白なんだなと納得。

ですが、赤いラインが入っている救急車も多々あります。その後のただし書きはここでは省略しますが、読むと赤いラインが入っていても問題は無いのかな?と考えます。問題無いから路上を走れるわけなのでしょうけど…


これだけだとちょっと寂しい気もしますのでもう一つ。

消防車の屋根の部分には、部隊名を示す『対空表示』がなされています。これは消防車だけに限らず救急車や救助工作車、梯子(はしご)車でも同じ。

○○消防隊、○○救急隊のように書いてあることもあれば、略語で書かれている場合もあります。○○P、○○R、○○Aなど。

ちなみにポンプ車=P、水槽(タンク)車=T、救助工作車=R、救急車=A、梯子車=Lと略されます。

対空表示は何のためにあるのかを簡単に解説しますと、上空からどの部隊がどこに部署していて…等、車体が特定できるようになっています。

もっとも普段は使わないでしょうし、確か法令での義務も無かったと解釈していますが、今はほとんどの消防車両にあると認識しています。

マンションの上階とかから見ると、分かりやすいかな


明日は仕事です。