紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2020・紫根の収穫

2020-11-21 15:58:23 | 染料栽培
「好天が続き、本年産の紫根の収穫を始める」
毎日毎日、天気予報が気になる。好天続きを逃すと厄介な事になる。
ぬかるみと土の重みで仕事は捗らない。寒さはさして気にならない。
気になるのは、紫根の生育状況のみである。


種は既に採取済みである。まだ、緑を保った茎が多い。

1年振りの紫根である。この色を見て取り敢えず安堵。
昨年使った道具で重宝したグラスファイバーの伸子を、また使う事になる。


土は湿気を含んでいるがスコップを使うのに手頃であった。

波板の仕切り内で生育しているので、収穫の手間がかなり省力化できる。

大小様々な紫根である。投入肥料は皆無の土である。
野草として生育できる範囲での紫根を求めて見た。
天地耕転などをしたブロックもあったが、流石にそのブロックの生育は遅れた。


紫根収穫の後に細根の集まりを目にする。これを拾い集めて置くと其れなりの量となる。
絹糸の様な細い赤い根である。乾燥後揉み込むと紫根の粉末ができる。
貴重な染料として使う事ができる。


茎が細いのだが、その数倍の太さの紫根が時たま出て来る。
中が空洞でなければ良いのだが、カットして見なくてはわからない。
100gを越えるサイズは肥料なしでは珍しい。大物を釣った気分にはなるが・・・。
1ブロックを掘り終えるのに、2日間を要した。
作柄は、ほぼ昨年並と言う処である。大きく育つ茎は沢山の種を着け、紫根も大きくなる。
生育の悪い茎の原因は、不明である。大きく育つ茎の原因も、不明である。
乾燥後に、紫根の仕分け整理をしながら首を傾げる。

  「しこんほり くびをかしげて ひとやすみ」
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