紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)の2年目の怪

2016-12-10 19:35:39 | 紫草の栽培

 「2年目の紫草の現実」
 紫草は宿根草である。
 黄色く枯れた茎の根元、地中に来年の芽が既に準備されている。
 しかし、休眠期から目覚めた芽は、種から発芽した芽とは些か様相を異にする。
 また、旺盛な生育状況は紫根の太さに応じていると思われる。

 この、前年の紫根からの養分補給を受けるかの如き生育状況は何故であろうか。
 種の継続保存上の意味を持っていると考えて良いのだが・・・・。
 
 翌春の芽は複数で、株から数本の茎立ちを見ることが出来る。



 2015年4/9 新芽の生育状況である。この時期に紫根を収穫すべきだった。



2015年5/1 前年度の様な清楚な姿は見られない。



6/10 開花するも、アブラムシ被害があって異様な開花姿である。



 紫根を掘り出してみる。異様な紫根に驚きと落胆あるのみ。
 わずかに細根が数条あるのみ。
 新しい紫根の生育結果は見ることは出来なかった。
 反対に白化したり、黒変している。雨期になると、この紫根は腐敗するだけとなる。
 驚きと落胆で種の事は記憶も、記録にもない。
 この種子が鍵であったのだ。

 2016年の紫根収穫は既に終えている。
 この残念な結果を経験しているので、鮮やかな色の紫根の収穫を得ている。

   「つらさゆえ あたままわらず なぞのこし」





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