goo blog サービス終了のお知らせ 

紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ(紫根)の染色

2013-12-04 10:50:26 | 草木染め
紫根による染色は思いの外、容易です。染色の専門店ではたくさんの助剤が容易されていて、難しいように思いましたが、日本では古来から染色されていた訳ですからそれなりの手間を厭わなければ、それこそなるほどと言われる”高貴な色”を手にする事が出来ます。
絹のポケットチーフ(2枚)とスカーフ(下に拡げてある1枚薄い紫色)です。


0_4

まずは紫根ですが多くは、ほぼ中国産と思われます。従ってカラカラに乾燥した暗紫色の棒状ものになります。これから染め液を用意するのは大変な事です。
また価格も高価で安易に手は出せません。自家栽培の紫根は乾燥はせずに容易に染め液を作る事が出来ます。栽培して発芽や生育、開花を楽しめれば楽しみは倍になります。更に種を採って増やす事も出来ます。

4月に播種して、11月に収穫した1年物です。根元の太い数本を引き抜きました。

Img_2820
根を洗ってみました。ゴム手袋の先、刷毛の先が赤くなる。

Img_2825
染料の抽出、40~50℃の湯で煮出します。

Img_2851


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキの栽培と染色

2013-12-02 11:26:53 | 草木染め
 日本ムラサキは絶滅危惧植物レッドデータブックIBランクに指定されています。

西洋ムラサキと交配して亜種が生育してしまう事が,その原因のようです。しかし、日本各地で栽培されて薬用,染色に使われているムラサキは日本ムラサキと思われます。
野生としては稀少なものとなり、絶滅が危惧されるという事かも知れません。既に,35年前の専門誌「植物と自然」2月増大号ムラサキ特集に "日本ムラサキを野に放つな"
と警告記事が載っています。

日本ムラサキ(学名erythrorhizon)と西洋ムラサキ(学名latifolium)との判別は容易ですが亜種イヌムラサキ(学名officinale)との判別は難しいと言われています。

 
1年目発芽後4ヶ月目 8月下旬(5月中旬、遅い発芽であった)
Img_1475
 日本ムラサキの花 9月下旬(生育の早い場合6、7月頃から咲き始める)

Img_1614

 日本ムラサキの種子11月下旬

Img_1729
 日本ムラサキの種子 収穫

Img_2836
 日本ムラサキの種子をご希望の方はお問い合せください


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする