日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国はまだ10台の子供と一緒

2010-01-28 | 中国の社会・文化・歴史等
 中国には多くの欠点があり、多すぎる家族が何百マイルも離れて住み、なかなか会う事もできない。医療費と住宅価格の高騰で適切な医療も受けられない。多くの人が絶えがたい生活を贈っている。

 でも、平均的な中国人の生活は徐々に改善していて、貧困層は大幅に減った。中国は開発国援助を受けるアフリカ並みの所から勃興し、わが社の調査では90%以上の人が中国政府の金融危機対策を評価している。中国の若人たちは楽観的で、何でも出来ると思っている。これは、アメリカの1950-1960年代に似ている。

 グ-グルの検閲問題が起きているけど、インタ-ネットはこれでも大部前より自由になっている。7年前にはニュ-ヨ-クタイムスの記事は見れなかった。一昨年の段階でも、ウィキペディアやワ-ドプレスはブロックされていたけど、今はアクセスできる。中国政府のコンテンツに対する恐れも和らいできているようだが、一方でツイッタ-やフェイスブックのようなテクノロジ―はイランで起きた問題を省みてむしろ恐れている。ポルノも実際のリスクは少ないにしても、モラルを悪化させると考えている。

 結局のところ、行政は誰も自分の監督かで何か問題が起きることを恐れているんだ。

 中国人にとっては、グ-グルは撤退しない方が良い。孤立主義に陥るよりは、内部から改革しようという動きは好ましい。でも、私が恐れるのは、グ-グルの動きが中国政府の海外のネット企業を信用しなくなり、中国の残るこれら海外ネット企業の環境を厳しくする事だ。それに、個人的には百度が検索エンジン市場を独占することも好ましくない。私見としては、グ-グルが本当に中国人民の生活の質を改善したいと思い、検閲を業績の悪さの言い訳にしているのでなければ、中国の法律に従い残るべきだ。

 5000年の歴史を持つとはいえ、中国は10台の子供のようだ。ようやく大人と一緒の席に付いて、単なるG20のメンバ-としてではなく、超大国として他国との関係をどう築くか学ぼうとしている段階なのだ。他国の国家も企業も、中国とどうやって付き合うかを再考すべきだし、中国もまた世界との関係を再考する時期だ。

 10台の子供のように、中国は新しい責任や自分の地位をどう取り扱うかまだわかっていない。思うようにいかないと、直ぐに暴走する。時にわがままに映る。チベットや新疆問題が出るときは文化大革命のときのような反応を示し、これが世界中を不安にさせる。

 だけどちゃんと成長はしていて、グ-グルに対する対応にもそれは見える。あせってグ-グルのサイトを閉鎖する事も無く、外交部ではなく商務部から最初のメッセ-ジを出した。そして、外国のネット企業に対しても歓迎酢rとの意向を示している。

 一方で、多くの世界の国は、中国は玩具の兵隊や漫画で遊んでいる子供のように見え、そうしたら大人になるのか、どう取り扱うべきなのかがわからない。数10年前の事を取り上げて非難するけど、これって18歳の子に4歳のときにミルクをこぼした事を起こっているようなものだ。

 多くのティ-ンエイジャ-の様に、 中国にはまだにきびがある。大人になるにはまだ大学教育の時間が必要だ。筋肉は付いてきたけど、どう使うかはアメリカや他の国に学ぶ必要がある。国際人を育てる事のない、旧式の教育制度も大改革が必要だ。もっと怖くないように振舞う必要があり、それが国民を幸せにする。

 米国も米国企業も中国に留まり続ける必要があり、これがまた、中国を大人の超大国に育てる事になる。世界には、大人になったときの自分の立場を探している、元気な10台の腕白坊主をスポイルする余裕は無い。http://www.forbes.com/2010/01/19/china-teenage-google-leadership-citizenship-rein.html

 フォ-ブスの記事です。このシャウンさんというのは若いのにフォ-ブスに記事を連載しています。マ-ケットの見方に関しては参考にする面もあるのですが、いざ政治が絡むとこういう表現になります。これは在日中国人の方も同様の傾向が強い方が多いように思います。

 中国関連の業務を行うには、中央地方、中国政府との関係造りが非常に重要で、其の関係から色々融通が利いたり、情報が得られるという事を考えると、中国政府に避難的な言葉は吐けない。吐けば中国政府からスポイルされ、中国での力が無くなり、結果として日本だろうがアメリカだろうが営業先のクライアントに良いサ-ビスが提供できなくなる。まぁ、私にしてもブログで好き勝手書いていますが、もし有名になって、中国政府と関係造りを出来るようになり、発信しているものを見られるようになれば、同じような行動を取らないといけないのでしょうね。セコセコ中小企業で好き勝手やっている方が、そういう意味では気楽で良いですね。

 まぁ、内容を見ると一面其の通りです。でもこれは、かなりの官製報道で中国政府の甘えの現われともいえますね。非常に似ているのは、日露戦争後の日本とか、勃興期のナチじゃないでしょうかね?批判派あびますけど、このまま中国を発哺って送って、イギリスのチェンバレン政権の対応のような気もしますけど。

 まぁ、中国は日本と違って外交は上手いですからね。政府幹部もどう見ても日本より賢い。軍事的にも独立している(戦争して強いかどうかは実際のところ疑問ですけど)。


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上海も墓地ビジネスの可能性

2010-01-28 | 中国の社会・文化・歴史等
 香港の報道なんですが、日本の東京周辺も都市化の進展に伴い、墓地の価格って結構高くなっていますが、上海も同じ状況が生まれてきたそうです。

記事抜粋:
・都市郊外にある墓地の価格が平米あたり、住宅の50%も高くなっている。

・郊外に所在するにもかかわらず、平米当たりの価格が1万元から3万元もする(坪40万円ー120万円)ので、中間所得層の数年分の貯蓄額並みになってしまう。
・上海の住宅価格は、先月平均平米あたり2万元(坪100万円弱)と1年間で65.3%も値上がりした。

・墓地の価格が高すぎるために、海葬をするしかないと考える人も増えている。

・上海市内の40の墓地の0%は2015年までに埋葬スペースが無くなってしまう。

・土地の供給不足と、住民の経済的豊かさがあいまって、国営企業である墓地管理会社は大きな利益を上げている。

・香港では墓地の供給不足を避けるために、1の行政区各区に1つ複数階の墓地を建設する事になっている。香港では新界にしか土地は見当たらないのが現状だが、これら18行政区が各2万戸分の墓地を建設する。

・上海では、過去20年の経済成長の中、途中は主に工業用地として提供されてきており、墓地に提供する土地に限りがあることから、市政府は海葬を進めるようになってきた。墓地の価格が急騰しているのも、実は海葬を促進したい市政府の思惑も関連しているようだ。余りにも高い墓地の価格が、住民にもっと安い他の選択をさせる事になるからだ。

・一方お金持ちたちは自分や家族のための墓地に数万元費やす事もいとわない。しかし、土地が不足しているために家族墓地を建設する事は許されないようだ。上海市の規定では、墓地は1.5m2に限定され、それですら高い所では20万元(270万円)する。

・上海市郊外嘉定のソンハ墓地は、64万m2の土地に1万基の墓があり、最終的には30万基になる予定だ。ここでは、墓地用の土地の売却に伴う税金と維持管理費(1基あたり年間1400円程度)が収入になり、年間数百万元(数千万円)の収入を上げている。

・上海では、政府が海葬を強く薦めているにもかかわらず、80%の人は埋葬されている。海葬の場合は逆に政府が一体当たり300元を支給しているが、その価格では魅力は無いようだ。

・香港に上場している、赤字続きの電子機器商社「Vision Tech International」は、昨年10月に20億香港ドルを投資して墓地ビジネスを展開すると公表した。但し、墓地がビジネスになるのかどうかについては賛否両論のようだ。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=50414cd1fb816210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=&s=Business

 上海市の墓地は現在市内中心部にはありません。元々街中に合った墓地は全て郊外に強制移転させられており、妻の実家の墓も蘇州の方にあると聞きました。今、日本人居住区として有名な古北も、その辺一体が墓地だった所で、結構迷信深い老年の中国人たちは、今では綺麗に開発されたにもかかわらずあまり好きでは無いようです。

 身近な上海人を見ている限り、墓地には鬼が出る(幽霊がでる)って結構本気で考えていて、日本で花見をしに谷中墓地にいったらびっくり仰天していましたし、私がまだ言った事がないのも、子供は墓地に言っては駄目と言う事から、幼児二人を抱えている事で、妻の実家の法事(年2回あります)にも出なくてすんでいます。

 昔フィリピンのマニラにある華僑の墓地に行ったら、住宅を思わせるお墓が並び、一方でお金の無い人たちの墓は壁に塗りこまれたコインロッカーの様になっていました。基本的には先祖を大事にする人たちですので、元々はお墓にお金をかけていたんじゃないでしょうか?

 共産党政権になって、一種の合理性から墓地を強制移転したり、海に埋葬する(散骨ですね、小平氏もそうだったそうです)様にしているのですが、記事を見る限り本音はやっぱりちゃんとしたお墓に入りたいのでしょう。

 日本も東京に関して言えば、お墓も異常に値段が高いですが、上海もそうなっているんですね。許認可の問題が懸念ですけど、お墓ビジネスは成り立つような気もします。でも、死んでも生前の所得で対応が変わるんだな。。

 上海市自体の面積は、東京都、神奈川県に埼玉県の半分位足した面積があり、かつ山が無い、お隣の江蘇省やセッコウ省まで考えると土地は山ほどあるんですけどね。上海から1-2時間圏内の農村部の土地を墓地向けに開発すりゃ、解決するだろうと思うんですけど。雇用も多少は出ますしね。日本よりは遥かに恵まれた条件のはずなんですよね。

 その辺は中国の不思議さだな。
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