日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国国営企業幹部の平均年収は800万円

2010-01-22 | 中国経済関連
 とチャイナデイリーに載っていました。

 そんなに高くない、という表現のようですね。1/10に北京大学で行われた講演の席上で中国資産管理委員会の方が公表した数字のようです。

 でも、部長クラスの給与は、固定給は1/3で、残りの2/3は過去3年に達成した個人業績に基づき評価されるそうです。国営企業幹部の平均年収は、
2004年 35万元(500万円位)
2005年 43万元(600万円位)
2006年 55万元(750万円位)
2009年 60万元(800万円位)
 と年平均14%の割合で上昇しているそうです。今年は金融危機の影響か伸び率が少なかったみたいですね。

 チャイナモバイルの王CEOの給与が最高額で2007年に1800万円だったとの事。http://www.chinadaily.com.cn/china/2010-01/10/content_9294261.htm
 
 中国も日本同様、金融機関の幹部の給与がかなり高いと聞くのですが、この中には含まれていないのですかね?国営企業も大小ピンきりで、給与以外に部長以上なら運転手つきの車がつく、家は会社の支給かそうでなくても社宅、もしくは買う時には安く買える(偉い人だけですが)、色々と裏のお金が入る、等がありますので、実態の所得はもっと高いんじゃないかと思います。

 会社の規模にも夜のですけど、さて、日本企業で中国法人の中国人に支払っている給与は、これら国営企業と比べてどうでしょうかね?日本採用なら高い人も沢山いると思いますけど、現地採用だとまだなかなかいないのじゃないかな。一方で、能力に比べ払いすぎている企業も少なくは無いでしょうね。

 給与の2/3が業績給というのが凄いですね。日本企業では、業績をちゃんと把握する仕組みが無いために、成果主義を導入してもうまく行かずに成果主義批判がでています。でも、この国じゃ、平等=悪平等になっちゃいますから、少しは欧米外資系企業だけではなく中国企業のマネジメントシステムは学ばないといけないのじゃないかな。まぁ、そんな時間当面私には無いんですけど。

 日本企業の事例ばかり学んだり、それに習おうとすると死ぬんじゃないでしょうか。中国のまともなビジネススクールと日本のビジネススクールが共同研究でもしたらどうだろうか。欧米のビジネススクールは中国の一流大学とどんどん提携してMBAプログラムを提供しているので、もう手をつけているでしょうね。

 経営学者の皆様にももっとがんばって欲しいです。コンサル会社は、お金があるならやっぱ欧米系を使わないと良い物はできないのかもしれませんね、事例の蓄積がそのまま有益な情報になる世界ですから。。高いんだけど。
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ミルクスキャンダルを隠し続けた上海政府

2010-01-22 | 中国ビジネス関連
上海市政府は、上海パンダと言うミルク業者がメラミン入りの粉ミルクや、牛乳を販売していた事を1年間も隠していた。表向きの理由は調査中であったとしていますが、この報道によって中国の食品安全に関する政府の努力がどこまで有効かに関して疑問が再燃している。

 上海食品安全局は、上海パンダが汚染されたミルクを製造していた事を昨年2月の段階で認識していた。直ぐに調査を開始したが、この企業がメラミン入りの牛乳や粉ミルクを販売していたと公表したのは今年になってからであった。昨年4月には経営陣3名を拘束したが、調査中との理由で公表はしなかった。また、汚染されたミルクを飲んだ人の被害についても発表していない。



※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会
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