日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

明治維新後の終わり

2010-01-18 | 日本・日系企業
 普天間基地に関する鳩山政権の姿勢にアメリカが苛立っている、という記事をみていたのですが、その中に、

以下記事より、
 昨年、『中国が世界を支配する時(When China Rules the World)』を著した英国在住ジャーナリストのマーチン・ジェイクス氏は、「アジアの中の日本は歴史的な大転換点を迎えており、日米関係の見直しは必然だが、やり方があまりにも稚拙。慎重にやらないと国家の将来を大きく誤る」と指摘する。

 「日本はこれまで果たしてきた役割の多くを中国に取って代わられ、国家存亡をかけた大変化に直面する。米国の最盛期は既に過ぎ去り、日本の未来の国益は東アジアにある。それは、明治維新で脱亜入欧の道を選び発展を遂げた日本が、140年以上を経て再びアジアに帰ることを意味する」

 「今、日本が最優先すべきことは、一度はアジアを捨てた国が、再びアジアとどう向き合うのかを徹底的に突き詰めることだ。しかし、鳩山首相の発言や小沢一郎・民主党幹事長の行動はあまりにちぐはぐだ。米国や中国との新しい関係を作るにしても、研ぎ澄ました戦略を持たなければ、自ら作った流れに溺れてしまう」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100107/212048/?P=2

  まぁ、民主党政権に関しては、こういう人たちを選んだのも日本国民ですので、今はやたらと非難されていますけど、まぁ自分たちで責任を負うしかないでしょうね。基本的に経済状況や、人口問題を考えれば、増税は必至なんですよね。それを逃げたいと思ってもまぁ無理ですね。国家破産とかおきたらどうなるのか知らないですけど、1998年のIMF管理下の勧告みたいになるのかな?でも、とりあえず韓国経済も復活しましたね。

 中国が日本に取って代わると言うのも、実は結構短絡的な見方じゃないかなと言う気もするんですけど。国内の不安定さは依然として懸念が残りますし。日本が過去たどってきた円高と、それを克服する技術革新がこの人たちにできるかと言うとかなり疑問も残りますし、不動産価格なんて異常ですしね。

 でもアジアを見ないと駄目だと言うのはかなり明確になってきているんですね。

 日米関係はゆでガエル、なんて表現も使われていましたけど、政治の世界だけでなく、経済の世界も8割以上の日本人はそういう状態なんじゃないですかね。
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中国で広がる部品不足の恐怖

2010-01-18 | 日本・日系企業
日経ビジネスより

 中国のエレクトロニクス関連工場で電子部品不足が顕在化。最終製品の受注増に部品供給が追いつかなくなっている。中小メーカーは資金繰り悪化と注文キャンセルに怯える。中国広東省には、数多くの日系メーカーが工場を構えるが、深刻な電子部品不足が生じている。

 東莞市に工場を持つ日系精密機器メーカーの現地法人社長は「ある電子部品が足りないために生産計画が狂っている。ようやく受注が戻ってきたのに部品がボトルネックとなるとは…」と話す。10月初旬の中国の大型連休以降、このメーカーと同じような悩みを抱える企業が増えている。

 予想を超える需要回復に、電子部品メーカーの供給耐性が追いついていない。一部部品では需要の3~4割程度しか納入できない状況。日系の大手電子部品メーカーは2008年末から2009年初めにかけ、大規模な生産能力削減を断行したが、4月以降に部品需要が急回復。日本の「エコポイント」制度など各国の景気刺激策や中国需要の拡大で、液晶テレビや通信機器、パソコンなどの生産数量が伸びたためだ。

 予想以上の需要増に対し、部品メーカー側も供給量を増や、村田製作所は2009年初めに1000人程度まで減らした国内工場での派遣・請負スタッフの数を3400人にまで戻した。現在の工場稼働率は90%で、一部製品の生産ラインはフル稼働に近い。しかし、需給ギャップは解消されていない。部品メーカーは設備投資が必要だが、投資には慎重だ。

 品薄が続く日本製の電子部品を避け、台湾製を使おうとしても、納入先の大手電機メーカーが認めてくれない。部品不足で製品出荷が滞れば、資金繰りに影響が出る他、発注の取消や、違約金の支払いも生じかねない。

 景気刺激策に下支えされた需要拡大が果たして春以降も続くのか。部品メーカーもセットメーカーも先が読み切れないため、在庫リスクは極小化したい。一方で足元の需要増の恩恵を享受するために駆け込み的に生産拡大に動くケースが増えており、それが部品不足を引き起こしている。2010年の世界経済に対する不透明感が生んだ現象でもある。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091225/211861/?P=1

 面白い記事でした。日本のコアは部品産業なんだという事を改めて認識させてもらいました。車や電気も、最終製品を作る所は結局モジュールの組み立てで対応できるようになり、今中国発で問題になっている山塞機という携帯電話も、台湾製のモジュールを組み立てれば簡単に携帯電話が作れるようになった所から始まっています。

 もちろん、部品を作るには、最終商品を作るメーカーとの共同開発が重要になってきますが、まだまだ日本の強い分野ですね。車もトヨタよりデンソーやアイシン等の系列会社の方が今世紀はポテンシャルが高いのかな?一方、最終商品の製造と、中の部品の製造が完全に分離してしまうと、これはこれで良い物は作れなくなってしまうんでしょうね。
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