先週、「なんで『大岡越前』が出てくるの?」と不思議に感じた方もいるかと思われまする。
キャベツ自身、昔、同じくそう思いました。
まあまあ、なんでそういうことになったのかはともかく、先週の続きから行きましょう
(神様が、ある人に「何か欲しいものはあるかい? 願い事はあるかい?」ってわざわざ聞いてくださったんだよね。)
その人、イスラエルの3代目の王様になった人の名前はソロモンと言う。
ソロモンという王様、こんな返答をした。
善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください。
さもなければ、だれに、このおびただしいあなたの民をさばくことができるでしょうか。
(列王記 第一 3:9)
・・・云々(うんぬん)。面白いな。
どうやら、これ、神様がとても喜ばれたみたい。「この願い事は主(しゅ)の御心(みこころ)にかなった(列王記第一 3:10)」って書かれているし、そのあと、こんな風にも言われているから。
神は彼に仰(おお)せられた。
「あなたがこのことを求め、
自分のために長寿(ちょうじゅ)を求めず、
自分のために富(とみ)を求めず、
あなたの敵(てき)のいのちをも求めず、 1)
むしろ、自分のために正しい訴(うった)えを聞き分ける判断力(はんだんりょく)を求めたので、
今、わたしはあなたの言ったとおりにする。
見よ。わたしはあなたに知恵の心と判断する心とを与(あた)える。
あなたの先に、あなたのような者はなかった。また、あなたのあとに、あなたのような者も起こらない。 2)
そのうえ、あなたの願わなかったもの、富と誉(ほま)れとをあなたに与える。
あなたの生きている限り、王たちの中であなたに並ぶ者はひとりもないであろう。
また、あなたの父ダビデが歩んだように、あなたもわたしのおきてと命令を守って、わたしの道を歩むなら、あなたの日を長くしよう 3)。
神様に喜ばれる願い事だったからかな、ソロモンはそのほかのことも色々与えられる約束をもらった。神様に願い事をするとき、それが、神様の御心(みこころ)にかなっていることかどうかって大切だよね。
ただし、それ、夢(列王記第一 3:15)だった。
夢、夢、夢・・・目が覚めたら、ただの夢? いえ、ソロモンはそうは思わなかった。
ソロモンはそれがただの夢だとは思わないで、いけにえを捧(ささ)げたり、お祝いの宴会を開いたりした。
確かに、夢にしろどういう形にしろ、神様と私たちとの関係って人には見えないし、ありえないように見えるかもしれない。
でも、人の目に見えているものって、光でも何でも限界があるんだけどね・・・
さてさて、このあと、こんな事件が起こった。
そのころ、ふたりの遊女(ゆうじょ)が王のところに来て、その前に立った。4)
ひとりの女が言った。
「わが君(きみ)。私とこの女とは同じ家に住んでおります。私はこの女といっしょに家にいるときに子どもを産みました。
ところが、私が子どもを産んで3日たつと、この女も子どもを産みました。
家には私たちのほか、だれもいっしょにいた者はなく、家にはただ私たちふたりだけでした。
ところが、夜の間に、この女が産んだ子が死にました。この女が自分の子の上に伏(ふ)したからです。
この女は夜中に起きて、はしため 5)が眠っている間に、私のそばから私の子をとって、自分のふところに抱いて寝かせ、自分の死んだ子を私のふところに寝かせたのです。
朝、私が子どもに乳(ちち)を飲ませようとして起きてみると、どうでしょう、子どもは死んでいるではありませんか。
朝、その子をよく見てみると、まあ、その子は私が産んだ子ではないのです。」
すると、もうひとりの女が言った。
「いいえ、生きているのが私の子で、死んでいるのはあなたの子です。」
先の女は言った。
「いいえ、死んだのがあなたの子で、生きているのが私の子です。」
こうして、女たちは王の前で言い合った。
(列王記 第一 3:16-22)
何かの拍子で、この話を知った友達が言った。「なんだか大岡越前の話でもあった」・・・・えっ。いや、その・・・・そこで、大岡越前が出てくるんですか・・・
これは、江戸時代より、ず~っとず~っと前にあった記録。
どうお裁きがあったのかは、
次回をお楽しみに
【注】
1)敵のいのちを求める:=敵が死ぬことを求める。王様になったら、その国を攻めようとする人も出てくるし、王座を乗っ取ろうとする人も出てくるけど、そういう人が死ぬことを願うこと。
2)ソロモン以上に、知恵もあって判断力もある人はいなかったし、これからも生まれないっていうくらい賢くするよ、ということ。
3)日を長くする:長生きさせるよ、っていうこと。
4)王さまは、裁判官でもある。だから、「王の前に立つ」っていうのは、裁判されることも指す。
5)はしため:ここでは、女性が自分のことを指して言うときの、謙遜(けんそん)して言う、言い方。
キャベツ自身、昔、同じくそう思いました。
まあまあ、なんでそういうことになったのかはともかく、先週の続きから行きましょう
(神様が、ある人に「何か欲しいものはあるかい? 願い事はあるかい?」ってわざわざ聞いてくださったんだよね。)
その人、イスラエルの3代目の王様になった人の名前はソロモンと言う。
ソロモンという王様、こんな返答をした。
善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください。
さもなければ、だれに、このおびただしいあなたの民をさばくことができるでしょうか。
(列王記 第一 3:9)
・・・云々(うんぬん)。面白いな。
どうやら、これ、神様がとても喜ばれたみたい。「この願い事は主(しゅ)の御心(みこころ)にかなった(列王記第一 3:10)」って書かれているし、そのあと、こんな風にも言われているから。
神は彼に仰(おお)せられた。
「あなたがこのことを求め、
自分のために長寿(ちょうじゅ)を求めず、
自分のために富(とみ)を求めず、
あなたの敵(てき)のいのちをも求めず、 1)
むしろ、自分のために正しい訴(うった)えを聞き分ける判断力(はんだんりょく)を求めたので、
今、わたしはあなたの言ったとおりにする。
見よ。わたしはあなたに知恵の心と判断する心とを与(あた)える。
あなたの先に、あなたのような者はなかった。また、あなたのあとに、あなたのような者も起こらない。 2)
そのうえ、あなたの願わなかったもの、富と誉(ほま)れとをあなたに与える。
あなたの生きている限り、王たちの中であなたに並ぶ者はひとりもないであろう。
また、あなたの父ダビデが歩んだように、あなたもわたしのおきてと命令を守って、わたしの道を歩むなら、あなたの日を長くしよう 3)。
神様に喜ばれる願い事だったからかな、ソロモンはそのほかのことも色々与えられる約束をもらった。神様に願い事をするとき、それが、神様の御心(みこころ)にかなっていることかどうかって大切だよね。
ただし、それ、夢(列王記第一 3:15)だった。
夢、夢、夢・・・目が覚めたら、ただの夢? いえ、ソロモンはそうは思わなかった。
ソロモンはそれがただの夢だとは思わないで、いけにえを捧(ささ)げたり、お祝いの宴会を開いたりした。
確かに、夢にしろどういう形にしろ、神様と私たちとの関係って人には見えないし、ありえないように見えるかもしれない。
でも、人の目に見えているものって、光でも何でも限界があるんだけどね・・・
さてさて、このあと、こんな事件が起こった。
そのころ、ふたりの遊女(ゆうじょ)が王のところに来て、その前に立った。4)
ひとりの女が言った。
「わが君(きみ)。私とこの女とは同じ家に住んでおります。私はこの女といっしょに家にいるときに子どもを産みました。
ところが、私が子どもを産んで3日たつと、この女も子どもを産みました。
家には私たちのほか、だれもいっしょにいた者はなく、家にはただ私たちふたりだけでした。
ところが、夜の間に、この女が産んだ子が死にました。この女が自分の子の上に伏(ふ)したからです。
この女は夜中に起きて、はしため 5)が眠っている間に、私のそばから私の子をとって、自分のふところに抱いて寝かせ、自分の死んだ子を私のふところに寝かせたのです。
朝、私が子どもに乳(ちち)を飲ませようとして起きてみると、どうでしょう、子どもは死んでいるではありませんか。
朝、その子をよく見てみると、まあ、その子は私が産んだ子ではないのです。」
すると、もうひとりの女が言った。
「いいえ、生きているのが私の子で、死んでいるのはあなたの子です。」
先の女は言った。
「いいえ、死んだのがあなたの子で、生きているのが私の子です。」
こうして、女たちは王の前で言い合った。
(列王記 第一 3:16-22)
何かの拍子で、この話を知った友達が言った。「なんだか大岡越前の話でもあった」・・・・えっ。いや、その・・・・そこで、大岡越前が出てくるんですか・・・
これは、江戸時代より、ず~っとず~っと前にあった記録。
どうお裁きがあったのかは、
次回をお楽しみに
【注】
1)敵のいのちを求める:=敵が死ぬことを求める。王様になったら、その国を攻めようとする人も出てくるし、王座を乗っ取ろうとする人も出てくるけど、そういう人が死ぬことを願うこと。
2)ソロモン以上に、知恵もあって判断力もある人はいなかったし、これからも生まれないっていうくらい賢くするよ、ということ。
3)日を長くする:長生きさせるよ、っていうこと。
4)王さまは、裁判官でもある。だから、「王の前に立つ」っていうのは、裁判されることも指す。
5)はしため:ここでは、女性が自分のことを指して言うときの、謙遜(けんそん)して言う、言い方。