今日はエナガ、朝早くなど公園、林等々(静かな道沿いの街路樹などにも)の葉が枯れ落ちかかった樹木にシジュウガラが来ていることがあります、その時のシジュウガラの鳴き声はジキジキジキ?その中で本種はジュリジュリ、いずれも小さく細い声、すぐに分る決め手はシジュウガラより小さい(日本に居る鳥の中で一番小さい部類、約13センチ)胸に黒いネクタイ風の模様が無い、尾はかなり長くヌイグルミそのものの体に似合わないくらい、私的にはシジュウガラとの昆群よりこの種だけで居る方が多い気がします、動作は早くすぐ次の木へ、ですから小鳥が来た、すぐ見るこれで御座いましょう。ほとんど7.8羽のファミリイーでの行動、来年の2月くらいまで続くはずです。そしてカップル誕生すぐ子育てに入ります。そして尾の曲がった親鳥を見るようになります、それはとにかく小さい巣そこへ入り卵を温めて、尾が曲がっちゃうわけ3月頃尾の曲がった小さい鳥、このエナガ!!。写真 牧野さん。体の大きさ約13センチなんですが尾が占める長さは相当なもの、目測で計ってみませんか小ささを実感できるかも。
10/26多摩川河口観察会にて。ヒドリガモの姿を見る時期になりました。この種ユーラシア大陸の亜寒帯から寒帯で繁殖、日本には冬鳥として渡来してきます。越冬地は内湾、河川、湖沼等々、淡水ガモなんですが海上に出る傾向が強く漁業者さんが丹精込めて養殖する海苔網畑へ入り込み海苔の若芽をを食べちゃいます、もちろんメッチャ嫌がられ追い払われます、ヒドリガモには養殖も自然も分りませんからどうにも仕方が無い、それでは済まない事ですしその点を話されますと私としましては穴があったら入っちゃいたい心境になります。餌としてもちろん海苔だけでは無く内陸では草の葉を引きちぎって食べます、本種の短い嘴は草の葉を引きちぎるのに適した形状といわれまた顎の力も強いといわれています。かなりの大群を見るときもあり、そんな場合よ~くご覧下さい中にアメリカヒドリが稀に混じることがあります、頭は白く眼の周りから首筋がビロード色これがアメリカヒドリ見つけたときはヤッターになります、お探しになりませんか。
10/26多摩川河口、雨のウオッチング、少ない鳥類でございましたが写真のウミネコ、とにかく他の鳥が何かをついばむ姿を見ればすぐ近寄る、海のギャングのようです、カモメ、この種ウミネコの見分けにつきまして、日本海付近の特産種とされています、しかしほぼ全国的に何処にでも居る鳥でございます。北海道、本州、九州に集団営巣地があり天然記念物に指定されてもいます。横浜港でも山下公園などうるさいくらい居ますがカモメなのか?ウミネコなのか?は簡単に分るんです、それはウミネコの嘴の先の方が黒い(食べ残しがついているみたい)赤っぽいときもあり、これがウミネコ、カモメにそれはありません。飛んでいるとき尾羽に横線の黒いラインがある、これもウミネコの特徴です。終日塩分を含む場所に居て、池(大きい)湖沼などでその塩分を洗い落とすことが知られています。本種を含めて仲間が多くユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、トウゾクカモメ、カモメ、ワシカモメ、シロカモメ、等々他ですがシロ、ワシ、など見ることがありますご覧なって判別は如何でしょうか。
涼しくなりました、朝は少し寒いくらい、人間たちと比べて鳥達は元気が出てきたみたいに感じられます。今日は何処にでも居る何処でも見られるオナガガモです。中型の淡水ガモ類、♂の頭部は黒褐色、首の前の白色は細く後頭部近くまであり、羽根の色模様は独特。大きい池、湖沼、河川、干潟、港湾などに棲息。餌の獲り方は水面に逆立ちして水中の餌を獲ったり水中に潜って採食、水草の葉や茎を食べますが水生の小動物も食べることが知られています。横浜は本牧の三渓園の外側の池にカルガモ、と本種そのハズレにコガモとひとつの池で住み分けているようで御座います。園内の池はキンクロハジロ、ホシハジロ、カイツブリ、カルガモ、内外共通しているのはホシハジロ、その住み分けは興味深く単に強いから独占でもなく、何かありそうに感じます。ご覧になっては如何でしょうか。
昨日は多摩川河口へウオッチング、前日の天気予報では降水確率30%、でも降るようなことは無いでしょう、との御託宣?念のため傘を持参、そして雨、一時は本降りいや~参りました、そんなわけでほとんど空振り、こんなこともたまにあるのがバードウオッチング、帰りにはお天気で本降りをすっかり忘れて、多摩川河口に橋を渡して羽田空港への神奈川口工事が進められています、そこに多摩川口ウエットランド構想があります、県下唯一の適宜な広~い場所、老若男女さんたちが自然に触れ合えて楽しめて、子供たちから大人まで意義あるウエットランドの実現を熱望、この話が盛り上がり降った雨で濡れた事を忘れちゃった訳で御座いました。さてカイツブリ、大きい池、川、湖、県下にはほとんどの所に居ます。大きさ約26センチ(実際は小さく、小さいんです、嘴と尾羽を除けば手のひらに乗るほど、私たちが鳥を見たときほとんど嘴と尾羽を除いて見るものなんでございます、大きさを見る場合)この鳥小さいながらも機敏で潜水能力は約25秒くらい、いつもカモ達にいじめられてはいますが決してめげませんいつも元気なカイツブリ、三渓園にも居ますが如何でしょうか。写真牧野さん。
TV,新聞紙上などに秋の鳥達の渡来、或いは初秋を気づかせてくれる鳥達として掲載される今日この頃、先日もキンクロハジロ、オナガガモ、カイツブリの写真を見せてくれましたがカイツブリならぬカンムリカイツブリを紹介いたします。(カイツブリは来週紹介いたします)本種はカイツブリより大型で約56センチもあります、しかし人目を避けて遠くの水面に浮いていますのでその大きさが今一ピンときません。足の指?の間に皮膜があり水中へ潜るのは得意、とくに長く潜るのが有名で御座います、約50秒間も潜っているときがありそれは外敵を避けるため、(ピンチ!潜る離れた所に浮かび上がる)とも言われています。この種近似種が色々いましてカンムリ、ハジロ、ミミ、アカエリ、カンムリ、等々なんですがふだん私達が眼にするのはカイツブリ、カンムリカイツブリ、で御座いますがカンムリカイツブリもかっては珍しい種で御座いました、近年は数が増えてさほど珍鳥とは云えなくなりました。冬の公園寂しい所の気がしますが鳥達にとっては賑やかな場所、少しだけ覗いてみては如何でしょうか。
今朝から強い雨、被害が出なければいいのですが、とにかく降れば容赦ない降り方いささか心配です、どうぞご用心を。今日の鳥で御座いますイカル、神奈川県内では留鳥なんですが標高5.600~1000メートルの山地に棲息。冬、春先平地や丘陵地へ漂行して来ます、しかし決まって来るとは限らず姿を見ない冬、春先もあります。この種コイカルと分類される種も居ましてその特徴はイカル約23センチに対して約19センチ、イカルは頭の前頂部から嘴の下辺りまで黒色、コイカルは首から上が真っ黒、鳴き声はコーキーコーキコーキ地鳴きがキョキョ、これがイカル、コイカルは濁った声で低い(分り難いです頭が全部黒かったらコイカルで行きましょう)。そしてもう一つ冬場イカルとコイカルが昆群になるときがあります、こうなりますとウオッチャーはその場に釘付けすぐ飛び立つ鳥達を必死で双眼鏡で追いかける、首が痛くなるは足は突っ張るは楽しい大変さであります。まだ山から下りてこない今時分ですが例えば丹沢の弘法山へハイキング(700はあるはず)木の梢で騒ぐ小鳥に御注目を、如何でしょうか。写真 牧野さん
今夕から雨とか?その雨が上がれば又一歩冬へそろり、ウオッチャーには色々な鳥達と会えるシーズンですが冬の苦手な方もいらっしゃる、そこで今冬こそ寒さに勝てる防寒具など工夫頂き元気にお過ごしになっては如何でしょうか。今月7.8日頃横浜は自然観察の森に本種が姿を現した!!そうです、市街地にも早晩姿を見せに出てくる、そこでジョウビタキにつきまして、お隣の韓国からシベリアあたりまで繁殖地は広くなんですが日本では約25年まえ北海道大雪山麓で子育てが確認されていますがその他での話しは聞きません。日本に渡来するのはどうも夜間に来るらしく昼間渡ってくる姿ははごく一部の人しか見ていないようです。鳴き声日本ではヒッヒッ、カッカッ位繁殖地でのサエズリはまるで違うそうで御座います。冬の間♂、♀、別々に縄張りを構え(それだけ冬の間の食料確保が大変なんです)たとえ来春カップルになる間柄でも冬中は敵?厳しい日常を送るジョウビタキ、それでいてなにかおっとりしていて人間を怖がらず親しめる本種でございます。大きさ約14センチ。写真牧野さん TVアンテナの上とか居るときが珍しくないです。
本日はビンズイ、日本には一年中居る鳥ですがこれからの時期(越冬期)平地へ来ます。繁殖期には高山帯のアオノツガザクラ、コケモモ、等々の花陰などで子育て、カラマツの梢で囀ったりする姿を見ているうちに秋冬~平地にもう来ているになります。平地では林床のよく整理された松林をとくに好み、横浜の三渓園内にある松並木など絶好の観察場所なんですがそこから僅か離れた丘の上にある松(20本くらい並んで)に来ている姿を見たことが御座いません?(何故かは今現在分りません)。鳴き声、聞く人によりですがスピスピスピ、ツイーツイーツイー。タヒバリと似ていますが白い眉班があり眼の後ろにある白い斑模様が区別出来るポイント(そう云っても動き回る小鳥の小さい模様はわかりにくいです、庭風の場所に生える松に木に居たらほとんど「これ」)。派手な色模様ではありませんが渋好みの方にはピッタリではないか?お探しになっては如何でしょうか。写真 牧野さん
昨日に続きまして今日はシロハラ、観察する、見られる時期は一般的に今月あたりから、もちろん地域により同じではありません。さてアカハラとの見分け方、後姿から或いは斜め上からでは見た瞬間にシロハラ、アカハラと区別は私にはつきません、アカハラとシロハラは羽根の裏側の色が違うなどと云われますが手っ取り早いのは脇腹アカハラとは全く違う色、姿かたちは両者とも同じですが色違いが決定的。大体居る場所、開けた場所を最も好むのはツグミ、アカハラは林のへり、木がまばらに生えた所(私たちが気がつく前に居た、多いです)下生えのあるよく茂った林の中で何かガサゴソ音がしている本種で御座います。鳴き声シロハラの声を聞く機会は少ないのですが飛び立つときツィーとかチャチャチャ、キョロロロロなんて人の声に例えればです。れっきとした渡り鳥ですが日本各地で繁殖例が確認されても居ます。遠くウスリー地方で繁殖がやがて日本に居つくようになる?今現在は冗談で御座いますが冬眼が離せない鳥です。写真 牧野さん。
何とも分りやすい単純な名前の種、アカハラでございます。同じ仲間にシロハラと云う種もいましてまず間違いなく呼べる鳥達、(スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科)これからの低地の野山に姿を現すアカハラ。姿形はぶっきら棒なんですがサエズリは華やかで朝早くから夕方までキョロンキョロンチリリリ、他にもキリリリ等々。さてアカハラとは?お腹(脇腹)が赤いからアカハラ、シロハラはその脇腹が赤くなく、さりとて白色でもないんですが対象的にシロになっちゃったみたいでございます。このアカハラ、マミチャジナイ(鳥の種名です)に似ていて(数が少ない鳥、一度見てみたいと思うウオッチャーが多い)すわマミチャジナイか?違うよと思いながらもじっと見ちゃうんです、そこで決定的なポイントはアカハラには眉班がありません(眉班=眼の上に白っぽいライン)色も首から上が濃いのがマミチャジナイ。鳥のことです何処に姿を現すかも?ツグミ大の鳥をご覧になりましたらもう一度見て下さい。大きさ約25センチ。サエズリを横浜で聞いたことが無いのが残念です。写真はいつもの牧野さん
北海道では氷が張り山は雪ここ神奈川県はまだ先の話なんですが北海道で雪なんて聞きますとこの鳥バニマシコが思い浮かびます。この種繁殖地は下北半島、北海道越冬のために本州へ、県下で見られる所は丹沢湖周辺、箱根、陣場山、もう一ヶ所横浜自然観察の森(少数ですが毎年観察されています)。姿を現す機会は栃木、群馬あたりに雪が降ったあと2.3週間くらい経った頃の丹沢等々。体がピンク色!!これはベージュ色の♂の羽毛の先端が擦り切れて内側の紅色の部分が現れてことのほか女性に喜ばれるピンクに、はっきりピンクを見られる時期はやはり春先になるようですがきちんとしたベニマシコはこれからの時期と言えましょう。秋の錦秋が消える頃軽井沢の林を歩くカップル、御夫婦、他さんたちはきっとこのベニマシコを探していらっしゃるのでは?ある意味たそがれの林の中でのピンク色は貴重と感じられますが如何でしょうか!お探しになられては如何でしょうか。
10/10ノジコ、10/11アオジ、の続編です。今日はシマアオジ、アオジやノジコに似ていますが顔は黒く(♂)、下面はヤマブキ色そのコントラストは鮮やか、明るい場所が好きでサエズリはフィヨフィヨピ、ピュイピュイチー、大きさはノジコと同じ位で約14センチ(アオジは約16センチ)ユーラシア大陸の亜寒帯、温帯で繁殖、冬季はインドなど熱帯へ移動、日本へは夏鳥として渡来(約32年前北東北で繁殖例が確認されていますが)する、とされていますがなかなか姿を見ることは出来ない鳥、その姿をいつも写真を提供して下さる牧野さんが信州でパチリ、貴重な写真で御座います。夏鳥なんですが10月中は見られるかも、ここ関東地方での機会は少ないでしょうが錦秋の秋を求めて信州地方へお出かけの時、チャンスはあり!そう思いますが如何でしょうか。
クロコノマイチョウ、まぁ要するに枯葉蝶のことでございます。10/12二俣川大池公園での探鳥会、鳥類は23種くらいを観察できたのですがいずれも樹木の梢あたりに留まるか中間の枝に停まってもすぐ飛び立つ、とても写真には出来ません。もしかしたら上空に猛禽類が居るのか、怖がっての立ち居振る舞いなのか?分りませんでしたが何か皆様にこんなのが居ましたと紹介したい、そして写真の枯葉蝶になっちゃいました。秋錦秋の木の葉は本当にキレイでありますが全部が全部錦秋の木の葉になるわけではありません、地域、木の種類、日のあたり具合、木の生長等々により輝く木の葉の木、輝きもせずひっそりと葉は枯れてヒラヒラと地上に落ちるに任せる木(大半はこの類です)、その木の葉に似せてカモフラージュしている蝶、たまにはこんな蝶の姿は如何でしょうか。枯葉蝶=クロコノマイチョウ、ジャノメチョウの仲間。正確にはタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科、成虫は年に2.3回発生9~10月に個体数を増やします、成虫で越冬大きさ3センチ弱。
10/12、二俣川大池公園探鳥会で大池に佇む「アオサギ」。尾羽打ち枯らして水面を眺め世の中厳しい寂しいなぁ~?これは私たちが勝手に思いたった言葉で御座います。この個体、幹事さんが云うのはどうも一羽だけがこの池に居ついているみたいで時々池の端でポツネ~ンとしている、やはり群れの中に居ないと元気が出ないのかワイワイガヤガヤ(私達が)でございました。この種は水面を泳げません足の届く範囲で餌探し大池はこの鳥の足の長さではとても無理、来たばかりのキクロハジロやカルガモの姿に悲哀を感じていたのやら?。雌雄の見分けはつかない種、餌は何でも食べる、餌取りは待ち伏せが得意、くわえ取るだけではなく突き刺して獲る、飲み込む前に捕まえた魚を洗って食うなんてこともする鳥です。繁殖コロニーは全国各地ですがこの神奈川県下にはありません。活動はほとんど夜ですが繁殖中は日中でも盛んな餌取り行動が見られます。鳴き声はクァークァー、飛び立つときに聞こえる時もあります。秋は憂いの秋でもありますネ~。如何でしょうか