静かに鳥たちの生活を見る

鳥たちは私たちの姿だけが警戒対象ではなく足音、ざわめきも一番の逃げ出す対象です、立ち止り静かに見る

サンショウクイ

2008-05-31 | 鳥、 蝶 
たまに見かけるときがある鳥です、その時期は8月~9月、今は標高1000メートル以下の山地、丘陵、平地の広葉樹林に棲息。たまに見かける?この鳥渡りを始める時期が他の鳥より早めで8.9月頃市街地の上空を通過するときに私達気がつくわけ。そんなに珍しい鳥なのか?戦前から鳥見をしていられる方達がおっしゃるには身近から姿を消した鳥といわれます、かっては少しばかりの林、森に住んでいた、現在は上述のところ、しかも高い木を好み餌取りも樹上、めったには地上におりて来ないちと珍しい種になりました。鳴き声ピリリリ、ヒーリーリーリー一音一音力のこもった声。名前がサンショウクイ?サンショは小粒でもピリリと辛い、由来とされます。夏の終わりに無事巣立った子供たちと連れ立ち山の森をさすらい8.9月頃熱帯アジアへ旅立つその時市街地上空を通過、けなげに生きている鳥サンショウクイです晩夏にお探しになられては如何でしょうか。写真 牧野さん

鮮やかな黄色、キビタキ

2008-05-30 | 鳥、 蝶 
広葉樹林が大好きな鳥キビタキ、体の黄色はまっことに鮮やか、正直山へさえ入れば林を歩けばすぐ会える鳥ではありませんしその森一番のピッコロ奏者の声を聞けるわけではありません。ゴールデンウイークの頃に渡来して来る夏鳥の代表、今御記憶されれば秋深くなった頃にも感動的な出会いが期待できるキビタキでございます。晩秋の時期まで山のミズキやツリバナの実でお腹いっぱいにして南下していく鳥でもあります。今は緑陰での子育てに大忙しあまり動き回ることは少ない鳥ですから見つけやすいとも言えます。林の中空間に居るときが多くテッペンや下周りより中ほどを集中して見てください。鳴き声ヒィヒィヒィ、かなり寂しげに続けて鳴き終わりにクルルルッ、聞き逃さないように、サエズリはピーリッポポピピィなんて繰り返します。(棲息地によりサエズリに方言あり)。大きさはスズメ位。秋も終わる頃鮮やかな黄色のこの鳥を見たときまだ居たのか!!はっとする鳥で御座います。産卵期5~7月、卵数4~5個、抱卵日数13日位巣立ちまで12日くらい。今特別にこう鳴いていますポッピリリ、ピピロピピロ!!。写真牧野さん。

キセキレイ

2008-05-29 | 鳥、 蝶 
九州地方は入梅とかここ横浜も秒読み、長~い小雨降るお天気、こんな時こそ林の丘、木が多い公園などへちょっとだけ歩いては如何でしょうか。梅雨に降る雨と秋の長雨、どっちが降水量が多いか?秋なんです、梅雨の雨は憂鬱の素ではありません、歩いてみれば分かります(いささか暴論かな~とも少しだけ思いますが)。そして今日はキセキレイ、よく見るセキレイ3種(ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ)の内この種キセキレイの鳴き声はチチッ、チチッ、ハクセキレイとほとんど変わりません。住む場所街中から3000メートル級近くまでいます。飛び方は円を立てに書くように優雅に。そしてコゲラと同じように写真に写し難いことトップクラス、とにかくじっとしてない始終動き回る、体の大きさはハク、セグロと同じくらいなのに体重はおおよそ半分せっかちに動き回れるはず。あと猛烈にキレイ好き、雛がした糞をすぐくわえて水溜りや小川へ捨てに行く、ついでに自分の嘴まで洗う、これが特徴お見知りおきを!!煙霧が漂う林の中で静かな黄色い鳥、視線の内で戯れてみませんか。写真牧野さん。

アカハラ

2008-05-28 | 鳥、 蝶 
平地から山地の比較的明るい林、針葉樹の中高木植林地等がこの鳥が好む環境と言われていますが!!どうして、街中にある公園などでも姿を見ます。しかし今日は山地など標高の高いところ(例えば軽井沢、戸隠等)でのアカハラについて少しお話しましょう、4月中ごろから姿を現して今月あたりからこの鳥のメーンステージ、高原の別荘地に朝を告げる鳥、軽井沢では教会に並ぶブライダルホテルの避雷針(その建物の一番高い所)で歌っていた!!高原教会のイメージそのもの、もう絶賛で御座います、サエズリ(鳴き声)はキョロンキョロリンチリリリー。早朝と夕方。如何でしょう一度見なければ、聞かなければ、初夏の高原、朝霧に響き渡るコーラス、贅沢なひと時をお勧めいたします。今頃地上で餌探しの個体はこれから高原へ行くはずコーラス隊は尽きることがありません。大きさ約24cm。写真牧野さん。

オオアカゲラ ♂

2008-05-27 | 鳥、 蝶 
昨日のオオアカゲラは♀今日は♂の写真もご覧いただきます。その違いはほとんど判らなく、抱卵も雛育ても両方がやり、その意味において現代的人間夫婦のようでもあります、今は只稀に見られる鳥として探して見る、如何でしょうか。写真牧野氏

アオジ

2008-05-27 | 鳥、 蝶 
写真のアオジは5月3週に輕井沢、戸隠しで牧野さんが撮影しました。横浜の本牧周辺のアオジは春先早々と姿を消します、何処へ行って夏の間過している?文献などによりますと標高の高い所、或いは涼しい所、北東北辺りなんて記されている本すらありますがやはり本州において一番涼しい地帯、輕井沢だった(分布が広いので北東北もありですが)これで納得今夏は探しに行ってみたい鳥アオジで御座います。鳴き声地鳴きはチッ、サエズリはチッチョンツピーチローチチロン(細かすぎますネ、)チッチッと私的に聞こえる特徴は何か金属性な音!もう一つ一声ずつ区切りながらゆっくり鳴きます(リズミカルには鳴けないようです)探し方鳴き声がしましたら高木のテッペンから下の枝先まで見ていく、チッと一声して地上から藪へ飛び込む小鳥、アオジでしょう。産卵期5~7月、卵数4~5個、抱卵日数13~14日、巣立ち迄12~13日。シベルア東部、サハリン、千島などに棲息一部が冬季日本に冬鳥として渡来してくる、その数は膨大。写真牧野さん。

オオアカゲラ!!

2008-05-26 | 鳥、 蝶 
今日は本欄初登場のオオアカゲラの御紹介です。関東では稀に見る鳥、西日本に多く本州中部以北では稀、まだ見たこと無い方が多いはず、その鳥を牧野さんが5月の第3週に戸隠し輕井沢への探鳥旅行で発見撮影されてきました。体の大きさは約28センチ、縄張りは200ヘクタール(1.5キロメートル4方)、アカゲラの縄張りの数十倍、しかも巣穴(巣穴といっても塒に限らず餌を見つけるために掘る穴)は樹木の高~い所に(10メートルから13メートル)掘るのではなはだ見つけ難い等などのため見たこと無い私を含めてとなっております鳥で御座います。習性は他のキツツキ類と相違は少なく体が大きいが為ドラミングなどの音がダイナミックでドロロロっと聞こえるそうです。稀に見るかも知れない鳥でありますがズバリ判断できます秘訣を、アカゲラの尾尻の色はアカ、オオアカゲラの尾尻の色はピンク、頭頂部もアカゲラは正しくアカ、オオアカゲラはピンクとは云えませんが正しくアカではない(ピンクとも云えませんが)体が大きい、見つけられれば判断は難しくないと思いますが。今夏中部地方などへお出かけの方林の中へ入る前に林縁部で樹木の上の方を見上げて見ていただければチャンスがあるかも、いかがでしょうか。

カワセミ

2008-05-24 | 鳥、 蝶 
カワセミ、今では何処にでも居る当たり前の鳥のようですがもう一度カワセミについてお話したいと思いまして。かっては都会でカワセミを見るなんて考えられないそんな鳥で御座いました、現在はほとんどの大きい池、川などで見ることが出来ます。(コゲラも都会へ進出して来た鳥です)羽根の色はキレイ、カラフル私達ウオッチャーもカワセミは大好きです。このカワセミ街中へ出てきてとどまることを知らず海、太平洋!!ホントは水際ですが岩礁へ飛び海中の魚を捕らえている姿は珍しくありません、そんな姿を見てなにかため息が出てきちゃう私であります、やはり貴公子、貴婦人はそれらしくとの想いが強いからかも知れません。♂♀の見分けは♂の嘴は黒く♀は下嘴が赤い、♂は水面をチィーツチィーと聞こえる声で鳴きながら一直線に飛ぶ、繁殖期に♂♀が小声?で鳴き交わすことがあり♂はチイチイチイと喋り、♀はジャジャジャ!!これがセミの声に似ているのでカワセミと言われるようになった?(ホントと思いますがね~)体は17センチ位。写真は牧野さん。牧野さんが輕井沢、戸隠方面で写してこられました近日中に公開させていただきます、どうぞご期待を

ムナグロ

2008-05-23 | 鳥、 蝶 
このチドリ目チドリ科の鳥、ムナグロ、ユーラシアと北米大陸の寒帯で繁殖、日本には旅鳥として春秋に渡来(見られる時期は5月前後、と9月前後)なんですが小笠原諸島、沖縄諸島では越冬している鳥でございます。海の波打ち際などがお好みのように思えますが意外に乾燥したところが好きで(もちろん海にも居ます)干潟、砂浜、水田、ハス田、畑、草地、川原等などに姿を現します。何処にでも居そうな鳥なんですがこの鳥の来る時期と場所がウオッチャーの観察日とあいませんと見られない鳥、それでいてどなたにも簡単にウオッチング可能な鳥でございます。大きさ24cm位、鳴き声キビィ、キュビィなど、飛翔中に鳴きます。郊外などドライブ中水田などに見慣れない胸が黒い鳥を見つけた!!畑を走りまわっていて急に立ち止まり採餌する、このムナグロのはず、如何でしょうか。写真 牧野さん

遠くにコアジサシ

2008-05-22 | 鳥、 蝶 
昨日は多摩川河口へ鳥見に行ってきました、お天気はよかったのですが一昨日の影響(もの凄い大雨)かと思われる水蒸気で100メートルも離れますとかすかに見られる鳥の姿、望遠鏡にデジカメを付けてでは鳥の姿を追うのは無理、それでも無理やり写しましたのがこの写真お恥ずかしいですがコアジサシの舞う姿をご覧いただければで御座います。2羽飛んでいます下左側に僅かに写るのはキョウジョシギ。コアジサシ=チドリ目カモメ科夏鳥(4月半ばから9月いっぱいに見られる)環境海岸、内湾、河口、等など。餌は魚が主羽ばたきはゆっくりですがかなり早い速度で飛び上空から海中へダイビング、狙った魚を捕らえます、基本的に泳ぐことは出来ないようです。鳴き声はキュイ、キュイと一声づつ区切って鳴く。近年数が減少野鳥の会では保護活動に力を入れています。(中州などの砂地に巣を作るのですがそこへ車などが乗り入れて巣を踏み潰し減少に拍車をかけるなどが問題の内です)。

コルリ

2008-05-21 | 鳥、 蝶 
お早うございます。今朝はコルリ、声はすれども姿は見せずの鳥ですが、それだけに見たときはキレイと感嘆ちゃうこと受け合いの小鳥(スズメ大)、県下での生息域は箱根、丹沢、等 横浜自然観察の森、二俣川大池公園他で観察されています、鳴き声はチッチッチッ・・と続けてピンツルルル ♪♪、(大きい声です)しかしなんといっても体の色合いが抜群、私達としては一度お見せしたい鳥の高位に居る鳥のうちでございます。主に囀る場所は笹薮など。ユーラシア大陸東部中国東北部からウスリーにかけての地方で繁殖、日本には夏鳥として本州中部以北と北海道の山地へ渡来普通に繁殖。この鳥8月も下旬になりますと帰る事に気もそぞろ、平地の林を通過して行きますので見る機会は増えるといわれています、是非ご覧頂きたく。コルリはスズメ目ヒタキ科ツグミ亜科、約14センチ。もう少し大きいオオルリはスズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科。約16センチ。写真は最近、牧野さん。今日多摩川河口へウオッチングに行きます、その御報告は近じかに、

キビタキ

2008-05-20 | 鳥、 蝶 
鮮やかな黄色い胸を張り軽やかに囀る広葉樹林の鳥、キビタキでございます。今月5月頃から10月位までシーズン、春のハイキングにうってつけのキビタキを探してみては如何でしょうか。時期により市街地にも姿を現すこともありますが(渡りの時期)やはりハイキングに合う鳥と思います。大きさは13.5センチ(スズメ並み)鳴き声はヒィヒィヒィ、とかフィヒフィヒ、繁殖期(今頃)はポッピリリ、ポッピリリピピロピピロ、実際に耳にする音は、同じ声を繰り返して鳴くこれが特徴と言えます。秋口茶色のキビタキを見かける方が多い(若いオスは♀と同じ色をしている)のですが晩秋黄色いキビタキに会ったとき、感動ものでございます。私長野は戸隠で出合ったときは黄色ってこんなに鮮やかでキレイな色だったかと胸を打たれたことがありました。産卵期5~7月、卵数4~5個、抱卵日数13日位巣立ちまで12日くらい。写真牧野さん。稀に眉が白いマミジロキビタキを見るときもあり御注意を。

ダイサギ

2008-05-19 | 鳥、 蝶 
おはようございます、今週もよろしくお願い致します。日本の野鳥とされている鳥類の数は約530種位とされているようですが私たちが眼にする鳥、見られる鳥の数はその半分!!、地方へ遠征など数多くの鳥を見る努力をしても、どうでしょうか400種も見れればスゴ~イ!!そんなものと思っています。しかし数多く見たから大ベテランとはけっして言えず見た数はたとえ200種でも細かく奥深く観察するのも大事なことでは、そう思っています。身近な鳥に敏感からをお勧めいたしとう御座います。今日はダイサギ、近年数は減っていますが少し探せば居ます、まず大河川から(中小の河川にも居ます)、日本に居るシロサギ類の中で最大種約90センチ、餌は魚、魚をくわえて丸呑み、魚が大きいとくちばしで刺して捕らえます、カエル、ザリガニなども。羽根が濡れない程度の深さまで水の中へ入り餌探しか岸の上で水面を凝視、鋭い目つきでございます。繁殖期には足の色嘴の色が変わる等ありますがいずれ又の日に。写真牧野さん。

センダイムシクイ

2008-05-17 | 鳥、 蝶 
今日は種類名が少々分かり難い小鳥、センダイムシクイ(写真を提供してくださる牧野さん山中湖行きで撮影された小鳥達)このムシクイ類はムシクイと名ずけられている仲間だけでも、メボソムシクイ、キマユムシクイ、エゾムシクイ、イイジマムシクイ、センダイムシクイ、〔いずれもスズメ目ウグイス科〕等など居まして種名の判断はいつも悩みの種、鳴き声で決めるのが比較的正確とか!!言われていますが後ほど秘策をお話いたします。この鳥の鳴き声は聞きなし(人の言葉に置き換えて)焼酎一杯グィー、もう少し具体的にチヨチヨビー、チチヨチチヨジー、シッチピジーなんて聞こえるときも。見やすい月は5月9月頃までがチャンス、渡りの時期では市街地の街路樹、公園などにも姿を現します、いずれも梢のテッペンか近い所。既婚者と独身者でサエズリ方の違いがありますが見ている私達には全く関係無し。渡りが早めです(ほとんど9月中)10月に見かけましたらそれはメボソムシクイ。特徴センダイには頭の中央にも色の薄い線があります、(かなり見にくいですが)。産卵期5~6月、卵数4~6個、抱卵日数13日位、巣立ちまで14日くらい。托卵鳥のツツドリが居る所では托卵の相手に選ばれちゃうのが可哀想でもある小鳥で御座います。

コゲラ

2008-05-16 | 鳥、 蝶 
鳴き声に気がつき姿を見る時期になりました(一年中棲息場所を替えずに居ます)。写真は4月山中湖。居る場所は少しオーバーに言えば何処にでも。大きさはスズメ大、黒い羽に白いトラ模様、立派なキツツキ類でございます。姿を観察なんですがとにかく動き回るそして人間に見られている、そう感じますと(ウオッチャーはそう思っています)幹の裏側へ隠れる、その場合出てくるまで待つ。幹の下の方から上へ移動幹から枝先へ、丹念に餌探しをする鳥でございます。黒に白のトラなんですが興奮した、テンションが上がったときに頭の上にある赤毛を見せるときもありふだん見えない赤なので見たときはヤッターになります。鳴き声ギーギーギー(ドアがきしむような小さい音)。キツツキ類特有のドラミング、もちろん致します(お耳を澄ませて澄ませて、やっと聞けます)。この鳥の縄張りは300~500メートルごらんいただくにはゆっくりしたお気持ちで。巣立った雛は親元を離れたがらずいつまでも一緒(時には7ヶ月も)そんな場合この鳥の家族の姿が見られます。出来れば順光で見て下さい。写真 牧野さん