それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

ギリシャとドイツ

2012-06-24 07:42:33 | イギリス生活事件簿
ヨーロッパのサッカー大会、などと言うと、何だか子供の遊戯のようになってしまうが、とにかく今、欧州はサッカー(フットボール)の試合の話題一色だ。

ヨーロッパ各国がサッカーで試合を行い、チャンピオンを決める。

言わずもがな、強豪国ばかりの大会だ。



一昨日は、ギリシャとドイツの試合だった。

ギリシャやスペイン、イタリアのフラットメイトたちによれば、ドイツはEUの金融政策を支配しているという。

そして、EUはこれらの国々をいじめているのだという。

(まあ、いじめているかはともかく、ドイツが金融政策の中心にいるのは確かにそうだ。)

そこで今回の試合は、積年の恨みを晴らすものだ!と皆、言っていた。



ギリシャ人が僕らの家に大勢やってきた。

ラケルの友人のスペイン人も大勢やってきた。

僕らはこの日のパーティの準備をするために買い出しに行き、前日から大盛り上がりした。

大量のバーベキュー用のお肉、お酒。



だが、誰も口にはしないが、ドイツが強豪国であることは皆知っており、ギリシャが勝てる見込みはかなり薄いということも分かっていた。

試合当日、リビングはスペイン語とギリシャ語を話す人たちでごった返し、誰も英語を話そうしない。

けれど試合が開始され、ドイツが先制するが誰もうんともすんとも言わない。

しかし、ギリシャが一点返した時の叫びたるや怒号のようで、まるで勝利でも掴んだかのような歓声であった。

そして、ギリシャはドイツに負けた。

ギリシャはちゃんと財政改革してください、と僕は心のなかでつぶやいた。

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