それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

機内上映で爆笑した映画:プリンセス・トヨトミ

2011-10-11 21:21:46 | コラム的な何か
イギリスに帰ってきましたよ。

成田泊だったので、比較的元気な状態でフライトに臨みました。

長距離の場合、たいてい作戦はふたつで、(1)かなり疲労困憊した状態で乗って爆睡か、(2)超元気な状態で乗って目的地につくまで頑張る、のいずれかです。

今回は元気だったので(2)を否応なく選択。

いつもは見ない映画なんかを沢山見たりしましてね。



まず手始めに邦画をチョイス。「プリンセス・トヨトミ」がなぜかそこに。

内容はかなり酷いレベルでしたよー。

一番ひっかかったのは、「非公式に中央政府から承認されていた大阪国」というテーゼ。

どういう意味??

承認ってことは独自の外交権は? →なし

独自の軍隊は? →なし

予算の自律性は? →なし(なぜか中央政府から給付されているうえに、チェックまでされている)

地方で制定できる条例が中央政府の法律と矛盾することは可能か? →たぶん無理

地方自治体との違いがないYO!!

だから、さらなる独立を狙う一部の大阪人が・・・ほとんどいない。

問題になった大阪国の予算5億円は、中央政府からもらっており、それを会計検査院が違法と主張・・・ええッ???

国家予算、少なッ!!!!!!

っていうか、ちょっと分権の進んだ地方交付税じゃね??



結局、大阪国あるいは大阪国民を形成している紐帯は何?

なんと「豊臣の血を継承した王または女王がいること」らしい。

にもかかわらず、今は王も女王もなく、プリンセスのみが存在(なぜか女王に即位しない)。

にもかかわらず、「誰が王女なのかは、ほとんどの大阪人が知らない。」(なのに、みんなが命を賭けるほどの忠誠心。)

えええッ??不合理の祭典!!!!

これに対する映画の答えは、「父から息子への継承の儀式によって忠誠心は再生産される」。

えええッ??じゃあ、娘は?っていうか、王も王女も誰だか分からないのに大丈夫?

映画は「大阪人はプリンセスをどんなことがあっても守る」と主張。

誰だか分からないのに??

しかも笑ったのが、ストーリー上、プリンセスに対する実質的な脅威は大阪人(やくざの息子)から来ていて、「てめぇの国民の問題だろ!!!!」と突っ込み。



一体、何なんだ!!何なんだ、この映画!!

感動した映画についてはまた次回(誰も待ってないけど)。

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