それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

Tさんと僕

2012-07-26 09:53:53 | イギリス生活事件簿
月曜日から徐々に天気がよくなり、今では夏真っ盛りの町。

イギリスの晴天の素晴らしさ。

昨日はTさんと町でご飯。

僕の好きな通りを歩く。

小さなお店が沢山あり、ちょこちょこセンスの良い服屋や雑貨屋がある。

僕はTさんに思わず言う。「いいですね、この町。本当にいいですね。」

Tさんは笑う。

最初のの年、僕はずっと帰りたいと言っていた。

次の年も、僕は基本的に家に引きこもって研究していた。

そんな僕を見かねたTさんが、2年目に入ってからよく僕を町に連れ出してくれた。

素敵なカフェ、美味しいレストラン、品揃えの良いレコード屋、パブ、色んなお店を彼に教わった。

Tさんはイギリスのイロハを教えてくれた人。

研究の話も、生き方の話も、女性の話も、何もかも静かに淡々と議論してくれた。

だからイギリスで最後にどうしても彼に会いたかった。

でも僕らはいつもどおりだ。

いつものように歩き、いつものように話す。

彼の話のテンポが好きだ。

ゆっくりしていて、それでいて間延びしない彼のテンポ。

言葉の一つ一つが丁寧で、何より常に適切。

またすぐに会える気がしている。

もし別の街で彼に会ったら、きっとまた彼は僕を色々なところへ連れて行ってくれるだろう。

そして、またいつものあのテンポで、面白い話が出来るに違いないのだ。

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