それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

映画『ゴーン・ガール』:それが結婚なのか!?

2017-05-07 18:29:05 | テレビとラジオ
 今更ながら映画「ゴーン・ガール」観ました。

 昔、Tさんがすごく面白かったと言っていた「ゴーン・ガール」。

 確かに面白かった。激しく面白かった。



 あらすじ。ミズーリ州に住む、とある夫婦の話。

 主人公ニックは妹が働くバーから帰ると、家にいるはずの妻エイミーは姿を消していた。

 誰かが押し入った痕跡があり、すぐに警察に連絡。

 血痕もあったことから、警察はエイミーが殺害されたのではないかと考え、捜査を行う。

 徐々にニックに疑いの目が向くと、徐々にある恐るべき真実が浮かび上がってくる。

 加熱する報道のなか、まさかの展開が!



 ここからネタバレします。

 要するに、この事件はエイミーの自作自演だったのだが、実はそれは映画の核心ではない。

 映画の冒頭では、エイミーとニックの結婚生活がどのように破綻していくかを描く。

 お金の問題、引っ越し、子どもをつくるかどうかをめぐって、などすれ違っていく。

 それはそれで非常に怖いのだが、しかし笑える場面も多い。

 ところが、実はニックが浮気をしていて、それが大きな引き金になったことが分かると、映画はどんどんサスペンス度を増していく。



 高学歴のエリート、エイミーは、自分の存在が決定的に傷つけられたことを復習すべく、

 自分が殺害されたとするシナリオをつくり、夫を貶めようとする。

 見事に罠にはまる夫。

 メディアで袋叩き、警察にも逮捕されるニック。

 エイミーのメディアコントロールが見事。

 もう無理かと思った矢先、有能な弁護士の助けを借りて、ニックも徐々に反撃を開始する。



 怖さはまだまだ加速する。

 エイミーは、過去の彼氏も自作自演の罠にはめて、犯罪者に仕立て上げていたことが判明する。

 本当にやばい奴じゃん、エイミー!

 ところが、ニックの頑張りなどもあって、エイミーの計画が徐々に予定から逸脱してい。

 ここでエイミーはちょっぴり頭のおかしい最初の彼氏(お金持ち)の助けを借りる(騙して)。

 が、ニックのテレビ出演を通じて彼を見直したエイミーは、この助けてくれた男性を見事に犯罪者に仕立て上げ、しかも殺害するのだ。



 遂にエイミーはニックの元へ帰る。

 悲劇のヒロインとして。

 ニックは彼女が何をしたのか知るものの、どうしようもない。

 ニックはエイミーに言う。

 「今はお互いに憤り、お互いを支配しようとし、お互いに傷つけあうだけじゃないか」

  →つまり、こんな関係、こんな生活は異常である、と。何せ妻は殺人犯であり、自分を殺人犯に貶めようとしたヤバい人なのだ。

 それに対してエイミーは言う。

 「それが結婚というものよ」

  →名言なのか!?いや、結婚がそうなったらダメだろ。

 最後には、エイミーがニックの保存されていた精子を使って妊娠!もう逃げられないニック!



 正直、ニックが悪い。かなり悪い。身から出たサビだ。

 けれど、エイミーもどうかと思う。

 途中で他の女性から言われていたけど、超エリートのエイミーがニックを選んだ時点で問題があったのかも・・・。

 だから、言いたい。結婚が上手く行かなくなったら、どっちにも責任あると思う、たぶん。

 比較的最近、すごいスピードで離婚した友人がいたり、婚約が解消になった友人がいたりで、いろんなことを考えてしまった。

 どっちのケースも比較的穏便に済んだから良かったってことで。

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