思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

霊界の下層界

2016-11-24 20:34:20 | 思想、哲学、宇宙論
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アストラル界 (3)

〔私の霊界紀行〕 
F・C・スカルソープ・著 近藤千雄・訳 (潮文社)
なわ・ふみひと氏のBrowse 365より転載

・ 記憶がこしらえる世界

 霊界の下層界は地上とそっくりである。
都会あり、町あり、村ありで、いずれも地上の現在のその地域の写しであるように思える。
幽体がその界層と同じ波長を整えれば、そこの存在物はすべて地上と同じく固く感じられる。(666註: 意識によって、固く“感じられる”のであって、実際に固いのではない)

 そうした地域性はその地域で他界した住民の精神の働きによって形成されるから見覚えのある環境となっているのだということを、何かの本で読んだことがあるが、それは事実のようである。
同時に、精神というものは細かい点まで再現する写真的ともいうべき記憶性を有していることも事実である。

 一例をあげれば、ある町の通りに街灯を見かけたことがある。
これなどは夜のない世界では不要のはずであるが、地上で見ていたその記憶が自動的に再現するのである。(666註: 霊界は全体が光り輝いていて影も夜もない)

 この無意識の創造力(666註: 想念の形態化)について霊界の教師と話をしていた時に「その衣服はどこで仕入れられましたか」と聞かれたので、私はまじめに受けとめて地上の洋服店の名前を思い出そうとしたが思い出せなかった。
実はその先生はそんなことを聞いたのではなかった。
そのあとで私の衣服を指さして「よく見てごらんなさい」と言われて改めて見ると、いつもの普段着を着ており、驚いたことに、チューブを強く押さえすぎて飛び散った歯みがきが全部取り切れずにシミになって残っているところまで再現されていた。

 霊界の下層界の住民は大なり小なり霊的真理について無知である。
自分が死んだことに気づかない者すらいるほどである。
生活環境が変わったことにうすうす気づいてはいても、夢幻の境にいるようで、はっきりとした自覚はない。
こうした種類の人間は地上時代そのままの常識をたずさえてきており、彼らにとって霊はあい変わらず曖昧な存在である。
環境が地上と少しも変わらないからである。

 これだけ体験と知識とを得た私ですら、霊界のどこかに到着したときは自覚がはっきりせず、まだ地上にいるような錯覚を抱いていることがある。
そのうち前もっての知識が表面に出てきて、やっとそこが霊界であることを認識する。

 見かけたところ大ていの住民が満足している様子である。
体調はいいし疲れを感じることもないからであるが、知識欲も好奇心も持たない。
どうやら向上心というものは内部から湧き出るしかないというのが法則であるらしい。
いつかはその時期がくるであろうが、地上時代に染み込んだ観念がそのまま霊界生活となっている人が多く、習慣がそのまま持続されているのである。
そのため霊界の下層界では地上と同じ仕事が見られる。
例えば道路工事、工場での仕事、橋の建設、等々。
炭鉱夫が例の運搬車に乗って機嫌よさそうに鼻歌をうたっているのを見かけたことがある。

 ある工場では溶接工が仕事をしているのを見物したことがある。
火花といってもごく小さなもので、マスクもいらないほどであるが、本人は大まじめで溶接しているつもりだった。
見つめている私を見上げて「あんたもここで働いてるのか?」と聞くので「いや、いや、ちょっと見物してまわっているだけだ」と答えたことだった。

 霊の世界では思念が具体化するようである。それで“物”が存在するように思える。
進化するとその一種の「創造力」(666註: 心に描いたイメージが形になる)が別の形で活用されることになる。
有名な心霊学者のF・W・H・マイヤースが死後送ってきた通信「永遠の大道」(浅野和三郎訳・潮文社)の中で、この霊界の下層界のことを「夢幻界」と呼んでいるが、至言である。(666註: この物質界層も一種の「夢幻界」であると見ることも出来る)



テーマ : 霊界探訪
ジャンル : 謎
2012-04-03(06:59) :
霊界通信 :
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アストラル界 (2)

〔これが死後の世界だ〕
W・H・エバンズ・著 近藤千雄・訳 (潮文社)
なわ・ふみひと氏のBrowse 365より転載

 この短い抄録は、少女の口を借りて、下層霊界の真実を実に解り易く教えています。
意外に思われるかも知れませんが、難しい神智学や日月神示を理解し自在に引用できる私が、なわさんのサイトの中で最も高く評価しているものの一つです。(666)

・ 少女からの通信

 …以上は大人の見た子供の生活であるが、今度は子供自身はどんな見方をしているかを子供自身の口から聞いてみよう。
出典はカミンズの『彼らは今も生きている』。
質問者はカミンズ女史のよき理解者で協力者のギブズ女史。語っているのはエリザペスと名のる少女。
本来カミンズ女史は自動書記霊媒であるが、この通信だけは突如として現れた入神談話である。

 エリザペス「またお話しできるのね。このあいだもずいぶん話したっけ。
でもあの時はママに伝えてほしいことばかりしゃべっちゃって……。
だって、あたし、地上にいた時よりずっと賢くなっていることをママに知ってもらいたかったの。今なら絶対ママに負けないと思うわ。
ところで、おばさんはお人形と遊んだことある?」
(私は「おばさんはお転婆だったから、お人形がきらいだった」と笑いながら答えておいた)

 エリザペス「こうして地上に戻って昔のあたしに帰るのは、ちょうどお人形さんと遊ぶ時みたいで、とっても面白いわ。
でもね、こうして話をしているあたしは本当のあたしの一部分、それも、つまんないところだけなの。
あたしのママだって同じことよ。こちらの世界ではママのもっと素敵な部分がママの来るのを待っているのよ」(666註:神界にいる人間の本霊=神の分霊、「そなた達の本尊は八枚十枚の衣着ているのぢゃ」 ひふみ神示 白銀の巻 第1帖)

 問「お嬢ちゃんが死んでから最初に連れて行かれたところはどんなところだったか教えてくれない?」
 エリザペス「そうね、話してみようかしら。だけど、おばさんて面白い人ね。まるで先生みたい。だって、聞いてもわかんないくせに色んなことを聞いてみるんですもの。(クスクス笑う)
小さい時に死んだ人は死んでからずいぶん長いあいだ眠るんだけど、生まれてすぐ死んだ人だとすぐにほかの肉体に入って、そのまま大きくなることがあります。でもそれは滅多にないことよ。
大ていの人は目が醒めると大人の人に連れられて、地上と同じ家のたくさんあるところへ行くのです。
いま家があると言ったけど、本当は無いんです。でも地上の家と同じように、そこに住むことが出来るんです。
そういうことは案内してくれる大人の人がちゃんと教えて下さいます」
 「つまりね、おばさん、あたしが心の中で家のことを考えるとそこに家が出来るんです。
あたしたちのお友だち同士が子供に見えるのも、お互いが心の中に子供のイメージを画いているからなのです。
おばさんたちだって、お互いが子供の気持になって付き合ったら、次第に子供に見えてくるはずよ」
 「それから、あたしの身体は地上の人が固いと言ってるもので出来ているのではありません。
空気よりもずっと軽くてキメの細かいもの(666註:霊界の質料=霊界の原子、分子)で出来ています。その身体には自分が思う通りの形や色を付けることが出来ます。
おばさんは気づかなかったでしょうけど、あたしは一度おばさんの心に絵を画いてみたことがあるのよ。
あたしは心に思っただけで絵が画けるんです。おばさんもこちらへ来たら画き方を教わります。
家を建てようと思えば心の中に家の絵を画くんです。すると、まわりにニョキニョキと家が建ち始めます。
お伽話もぜんぶ本当にあることばかりよ」

・ 魔法のような力

 「魔法の杖を握ったらおばあさんが少女になったり、魔法のじゅうたんに乗ればどこへでも飛んで行けたりするのも、みんな魔法のような力をもった心がそうさせるのです。
人が止めようとしても止められないの。すごいんだから、その力は。
でも、来たばかりの子供にはそんなことは出来ません。心の使い方がわからないからです。
始めはただ地上に似たきれいな国や立派な人々や家なんかを見るだけです」
 「そのうち次第に自分の心に強い力があることを知ります。
すると遊びをやめて、その力の使い方を勉強しようと思い始めます。
一ばん最初に教わるのは自分の好きな場所の拵(こしら)え方です。
もちろん始めは一つずつ拵えて行きます。
あたしが最初に作ったのはお馬さんでした。
心で考えてからしばらくすると、すぐ目の前に一頭の馬が現われたのです。その時はうれしくて、うれしくて」
 「お友だちの中にはつまんないものを拵えるのがいてね。
あるお友だちなんかジャングルとプレーリー(大草原)なんかを欲しがったの。
その子は頭のいい子だったからすぐに拵えることが出来たんだけど、拵えてみると薄暗くてヘビなんかがウヨウヨしてるでしょ。
急にこわくなって大急ぎでホラ穴を拵えて、その中でブルブルふるえていたんですって。もちろんその穴も心で拵えたのよ」
 「結局あたしたちはこちらでも地上と同じ生活をするんだけど、ただ違うのは、家なんかが大人の方が拵えたものだということ、
そして、そのうち心の使い方を教わると自分でいろんなものを拵えたり、大人の方が作ってくれた場所(環境)を作り変えたりするってことね。
もちろん手や筋肉を使うのではなくて、心に絵を画いておいて、次にそれが本当にそこにあるのだと信じるの。
一ばん難しいのは信じるってことね。あたしも最初は信じることを何回も練習したっけ。
 悪い人はこちらへ来ても悪いことばかり考えるから、いやあな場所が出来ちゃうの。子供は教わったことを信じて、そのことだけに一生けんめいになるから、いつも楽しいことばっかりよ。
 だけど、ただ一つだけどうしても作れないものがあるの。
それはね、人間。パパややママはどんなに拵えようとしても絶対にダメ。
大人の方に聞いてみたら霊魂だけは誰にも作れないんですって。
そういうことを教えてくださる大人の方はみんな優しくて親切な人ばかりだから、私たち子供がびっくりしないように、いつも姿を変えて来て下さるのよ」




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