思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

“ヨーガ”における意識の変容について

2018-02-27 17:56:05 | 思想、哲学、宇宙論
http://sp-phenomena.in.coocan.jp/part3/p3chapter2/p3c2-09.htm



“ヨーガ”における意識の変容について

ヨーガは、人間の最高の幸福を「解脱」に置いています。「解脱」とは、苦しみが付きまとう輪廻のサイクルから脱け出し、絶対平安・絶対幸福の世界(“三昧”という理想世界)に至ることです。この世の苦しみから脱出した境地が「解脱」です。仏教ではこれを“涅槃(の境地)”と呼んでいます。ヨーガにしても仏教にしても、究極の目標を輪廻からの解脱に置いているのです。

ヨーガでは「解脱」に至るためのさまざまなプロセスを説いています。段階的な意識向上のプロセスを経て、最終的に“三昧の世界”に至り「解脱」するようになるとしています。三昧に至ると主観と客観が完全合一して主客両面がすべて消え去り、自己意識・自己感情・人格さえも消滅するとしています。この究極的な高次意識の境地は、ほんのわずかな瞬間しか続きませんが、通常の意識状態に戻った後も大きな影響を心に残し、人生に対する姿勢を変えることになると教えています。

地上の宗教の中で、ヨーガほど「意識変容現象」に重きを置いたものはありません。意識変容現象が最重要視され、ヨーガ思想の根幹を貫いています。密教系の宗教・神秘主義的な宗教は、いずれも意識の変容体験を重視していますが、密教系ヨーガ(*特にクンダリーニヨーガやハタヨーガ)ほど、それを理論化し実践化しているところはありません。

ヨーガでは、意識変容のプロセスを「チャクラの覚醒」という独自の概念を用いて説明しています。クンダリーニヨーガでは、尾骶骨のチャクラにある宇宙エネルギー(クンダリーニ)を覚醒させ、それを上昇させて他のチャクラを通過させ、頭頂部のチャクラに導くことを目標にします。クンダリーニの上昇にともない、順番にチャクラが開かれていきます。すべてのチャクラが開かれると(覚醒されると)、最終的に“三昧(サマーディ)”という究極の境地が展開し、超感覚的な体験をすることになると説いています。その超感覚的な体験とは、「意識変容現象」のことを意味しています。

このようにヨーガには、悟り(三昧)に至る精緻な理論があります。しかし、それが理論の真実性を証明するものではありません。ヨーガ理論の精緻さと合理性に多くの現代人が惹かれ、ヨーガの実習を通じて三昧の境地を目指そうとしていますが、ヨーガの理論には「霊的事実」とはかけ離れた点が多くあります。思弁的につくり出した思想・理論としての完成度は高いのですが、事実と一致しているわけではないのです。当時のインド人が正しい霊的知識・霊的情報を知らない中で、思弁的につくり出したものがヨーガの理論なのです。それは「霊的事実」に照らしてみると、すべてが空論とは言えないまでも、大きくかけ離れています。

ヨーガでは、クンダリーニの上昇とチャクラの覚醒によって“三昧”という高次の境地に至るとしています。その三昧の体験とは、「霊の心→脳」という霊的エネルギーの通路の物的障害が一時的に解き放たれて、瞬間的に大量の霊的エネルギーが“脳”に流れ込んだときの意識状態のことです。大量の霊的エネルギーが“脳”に流れ込むと、潜在化していた「霊的意識」が顕在化するようになります。そしてこれまで味わったことがないような意識の拡がり、宇宙との一体感を体験するようになります。神と一体化し、その中に溶け込むような“霊的エクスタシー・霊的歓喜”を味わうようになります。無限に拡がる自分自身の意識に驚き、その変化に感動するようになるのです。

頭部のチャクラの覚醒とは、「霊の心→脳」という霊的通路が一時的に拡大し、大量の霊的エネルギーが“脳”にもたらされることを意味しています。霊的エネルギーの通路が一時的に拡大することを「チャクラの覚醒」という言葉で表現したのです。すでに何度も述べてきましたが、霊の心から脳(霊体から肉体)に大量の霊的エネルギーが流入してくる状況を地上サイドから霊視すると、接点(チャクラ)から一斉に霊的エネルギーが吹き出してくるように見えます。これが「チャクラの覚醒」と言われてきた現象の真相なのです。

クンダリーニは“性エネルギー(性欲)”であるとも言われます。これを上昇させることによって三昧に至るとするヨーガの理論は、「性欲エネルギーをすべて精神エネルギーに転化する」ということを意味しています。言い換えればそれは、「完全な霊主肉従化」をなすということなのです。性欲エネルギーは、地上人の心を支配する最も強力な肉体的欲望です。それを完全に霊の心の支配下に置くということは、「完璧な霊的コントロールを達成する」ということを意味しているのです。




「意識変容現象」と霊性レベルの関係

ヨーガの理論に従うなら、「意識変容現象」という高次の意識世界は、霊的成長の最終点において発生する特別な現象ということになります。意識変容現象は、霊性の高さを示す指標ということになります。意識変容現象を“悟り”と同一視するなら、それは悟りを開くほどの高い霊性の持ち主だけが体験することができる特別な現象ということになります。従来の宗教では、意識変容現象(三昧・悟り・神秘体験・霊的エクスタシー体験)を最も高い霊性レベルの指標と考えてきました。

しかし結論を言えば、「意識変容現象」は必ずしも霊性の高さを示すものではありません。もちろん一定の霊性レベルに至っていなければ意識変容現象を体験することはできませんが、意識変容現象が最高の霊性レベルの証とは言えないのです。意識変容現象は、一定の霊性レベルに至った人間が霊主肉従の努力・霊的コントロールを心がけ、瞑想によって意識を深めたときに発生するものです。他の多くの心霊現象が必ずしも霊性の高さとは関係がなかったように、意識変容現象にも同じことが言えるのです。

これまで「意識変容現象」は、悟りや三昧・神との合一体験として捉えられてきたため、霊性が高い人間だけが持ち得る特別な体験であるとのイメージができ上がってしまいましたが、それは間違いです。

サイキック・レベルの「意識変容現象」の発生には、霊性よりも「霊能力」が決定的な要素となります。この点からすると、意識変容現象を体現したヨーガ行者や仏教徒の霊性が高いとは言えません。神秘体験や霊的エクスタシー体験をした修道者だからといって、必ずしも霊性が高いわけではないのです。意識変容現象を体験できない人の中にも、霊性の高い人は大勢います。霊性の高さは心霊現象によって判断されるものではなく、日常の利他的行為によって判断されるべきものです。心霊現象よりも「霊的成長」こそが人間にとって大切であって、それは日常の実際の行為を通して達成されていくものなのです。




「意識変容現象」の問題

ヨーガや密教宗教・神秘主義宗教によって、意識変容現象が理想化されることになりました。そしてニューエイジや精神世界の中で、多くの現代人が意識変容現象を目指すような風潮が生まれました。悟り・三昧・ニルバーナ・霊的エクスタシーを求めて瞑想に励むような人間が増えました。

ヨーガをはじめ密教宗教や神秘主義宗教では、どのようにしたら究極の境地に至ることができるようになるのかを説いています。独自の霊的修行法が示され、それが人々の願望・好奇心を刺激することになっています。多くの現代人が物質的な世界から霊的世界に意識を向けるようになったことは大きな進歩と言えますが、それに比例して重大な問題・深刻な問題が発生するようになっているのです。

一日も早く悟りを得たい、神秘体験をしたいといった願望が邪心を生み、霊的問題を引き起こすようになっています。その霊的問題とは“精神障害”と“低級霊の憑依”です。霊的修行にはエネルギーの集中が不可欠です。それが正しい方向性を持ってなされるときには問題はありませんが、邪心・野心といったエゴ的感情に支配された中で行われると、精神の異常・不調和を引き起こすことになってしまいます。間違った方向に向けての霊的エネルギーの集中が、大きな反動となって本人の心を蝕むことになるのです。

一方、一度でも「意識変容現象」を体験すると、その刺激が生涯忘れられなくなります。意識変容現象とは、それほどまでに大きな影響を当事者の心に残すものなのです。それがしばしば、日常の自分自身の心を嫌悪させるようになります。意識変容現象が霊界への正しい憧れ・希望を喚起することになるなら、それは本当に素晴らしい体験ということになりますが、現実の自分に対する“嫌悪感・絶望感”だけをふくらませるとするなら、素晴らしい体験とは言えなくなります。「早く次の意識変容現象を体験したい!」といった焦るような気持ちを持つとするなら、無益を超えて有害になってしまいます。

霊性が低い人間に、何かの拍子に「低次元の意識変容現象」が発生することがあります。こうした状況は“低級霊”にとって、働きかけのチャンス到来を意味します。邪心を持った人間が稀に意識変容現象を体験すると、かえって心を醜くするようなことになってしまいます。

心霊現象にとらわれることなく、日常の霊主肉従の努力と人類への奉仕を優先している人間であれば、「意識変容現象はあってもよし、なくてもよし」ということになります。それが霊性の優れた人間のあり方なのです。そうした人がたまたま意識変容現象を体験するなら、それを神からの御褒美と考え、将来の希望・励みとするようになります。意識変容現象の体験が、焦りや絶望に結びつくようなことはありません。霊的成長を優先しない生き方、利他的奉仕よりも霊能力開発を優先する生き方は邪道です。

意識変容現象に関しては“ドラッグ”の問題もあります。1950年代には、LSD・メスカリン・ケタミン・DMTなどの薬物(ドラッグ)が少量で意識の変性を引き起こすことが発見され、多くの西洋人がドラッグを用いた意識変容現象を求めました。1960年代にはLSDが世界中で非合法化されるようになり、70年代に入ってこの流行に終止符が打たれました。ある種のドラッグは“心霊中枢”を刺激し、一時的に低次元の変性意識を出現させますが、それはどこまでも邪道です。霊性を高める努力のともなわない不自然な霊能力開発は、それに見合った“自業自得”の悲惨さや苦しみをもたらすことになるのです。

LSDが禁止された後、ドラッグを用いずに意識の変容を実現するためのさまざまなテクニックの開発が進められました。瞑想法・催眠暗示法・呼吸法・現代機器を用いたヘミシンクなどの方法が開発されました。しかしこうした新しい手法も、霊性開発を優先せずに心霊現象を引き起こそうとする試みであるかぎり、やはり邪道的方法と言えます。時にそれが成功することがあっても、後になってさらに悪い結果が生じるようになります。


ここが決め手!エンパス体質とHSP(超敏感体質)の違いとは

2018-02-27 16:27:19 | 思想、哲学、宇宙論

そもそも、エンパス体質とは何か



エンパス体質は、エンパシー(共感能力者 empathy)とも言われ、アメリカのローズ・ローズトゥリー女史によって提唱されました。 エンパス体質は、意識レベルや身体的、また目には見えないスピリチュアルな点において、一般の人よりも敏感なため、より多くのことに気づく敏感資質、です。

資質のため、性格とは異なり、直すというものではなく、活かす・活用することでその能力を発揮することができます。

私が2016年6月に実施したエンパス体質のためのアンケート調査を行い、簡単にエンパス体質の方の特徴をまとめてみました。

■スピリチュアルなことに興味がある

■エネルギーが重い場所や、エネルギーが重い人に会うとすぐに分かる

■相手が何を考えているのか分かってしまう

■相手の気持ちに敏感。気を使いすぎる。

■一度に複数のことをやろうとするとパニックになる。イライラする

■人混みに行ったり、大勢の人がいる場所に行くと具合が悪くなる(調子が悪くなる)

■オーラなどが見える/感じる

エンパス体質は、波動や見えないものを感じ取る力が敏感なため、相手に同調し波動共鳴を起こしやすく、いらないものをもらってしまったり(邪気や霊など)、感情が共鳴したり(わけもなくイライラ・・・。悲しいなど)突然体調がおかしくなったり(頭痛、腰痛、肩こり、耳鳴り、首痛など)します。

見えないエネルギーによって相手の波動と同調してしまうことで自分の波動が乱れ、周波数が乱れ気分や、体調まで悪くなってしまうこともあります。(そうと気付かない場合も多数あるようです)

日本人は特に多い体質と言われ、優しく、相手の気持ちを考える方共感しやすい方や、言いたいことが言えないタイプに多く見られます。

敏感体質・HSPとは?

HSPとは、Highly Sensitive Person=HSP いわゆる敏感体質のこと。 HSPはアメリカのアーロン博士が提唱したもので、こちらにHSPチェックリストがあります。

日本では、北海道の医師・長沼睦雄先生が実際にHSPの方の診察や臨床などを行っておりますが、まだまだ日本では研究などが進んでないのが現状です。

長沼医師も多数HSPの書籍を執筆されておりますので、ぜひ参考にされてください。

また、個人的におすすめな本としては、著者自身もHSPでその経験を元に書かれた本「敏感すぎて困っている自分の対処法」(きこ書房・苑田純子著)は非常にわかりやすいです。

敏感体質・HSPとエンパス体質の違いとは

HSPのチェックリストの多くに、エンパス体質・エンパシーの方もあてはまります。

なぜなら、エンパス体質とは?でも書きましたが、エンパスはHSPの一種だからです。

エンパス体質は、HSPの特徴を持ち合わせ、そこにシャーマン的な要素が加わるため、エンパス体質は特殊なグループに入るといえるでしょう。

エンパス体質はHSPの敏感資質に加えて、スピリチュアル能力が高い点が特徴として挙げられます。

違いというよりは、HSPの要素にスピリチュアル要素が加わったと考えると分かりやすいかも知れません。

2016年6月に実施したエンパス体質のためのアンケート調査の結果から私なりに更に分かりやすい区分をさせて頂きました。

□視覚型スピリチュアルタイプ

□聴覚型スピリチュアルタイプ

□第六感型(直感)スピリチュアルタイプ

□混合型スピリチュアルタイプ

詳細は、こちらにて解説させて頂いております。

●敏感体質の大変さ

そもそもHSPは自分にとって害になるものに対して、敏感に働くレーダーのような体質(資質)です。

そのため、人によっては音や化学物質、花粉や食品(アレルギー)、人、農薬や添加物、電磁波などいろいろなものに過敏になります。

また、エンパス体質はスピリチュアル的な感覚がすぐれていますので、パワースポットに行って「いい場所だな」とすぐに体感できるのもエンパスの特徴です。

HSPとエンパス体質の違いを簡単に言うならば、上記でも述べましたが 敏感体質(資質)に加えて、よりスピリチュアル能力を持っているかどうか?だと思います。

アメリカのエンパス研究の第一人者であるローズ女史によれば、 HSPの中でも、特殊なグループがエンパスであり、 敏感であること 特殊なエンパシー能力を持つこと で社会で生きていく上で大変である、と説いています。

なぜなら、エンパスは自分が敏感なのかエンパスを使っているのか?の違いを見分けるのが非常に困難だからだといっています。 (エンパスは、HSPと比較すると格段にスピリチュアル的な能力や感覚が高いです)

そして、日本人(5人に1人)はアメリカ人(10人に1~2人)に比べて敏感体質・資質が多いため、問題はもっと深刻です。

日本人は気遣いに優れ、場の空気を読む達人とも言える民族です。 それがゆえに、エンパス的資質を持つ人が多いのだと予想されます。

HSPやエンパス資質は、現代社会ではまだほとんど認識されておらず、単に虚弱体質や神経質、ひ弱、内向的などと片づけられてしまうことがほとんどです。

実際、病気でもなければ、性格でもないためその資質を持って生まれたからには一生お付き合いをしていかなくてはなりません。

なので、対策が必要なのです。

今の時代だからこそ求められる敏感体質

なぜ、HSPやエンパスが今の時代に注目を集め始めているのか? それは、一言で言えば、人間にとって危険なものが増え続けているため、とも言えるかも知れません。

ストレスをはじめ、農薬や電磁波、添加物、環境ホルモンなど全て敏感体質のセンサーにひっかかるものばかりです。

ちょっとのことで感じ取る敏感体質は、高いセンサー能力を持っているため、そのセンサーで自分を守らなければいけない環境にあるとも言い換えられます。

敏感すぎるがために精神病と間違われたり、人間関係が上手くいかなかったり。 仕事も向き不向きがあるでしょう。

ただし、敏感体質も必要だから存在しているということは明確な事実です。 敏感体質は、人類を救うセンサーであり、これからの時代さまざまなシーンで活躍する必要があります。

HSPやエンパス資質の方は、まずは自身の資質を認識し、それを上手く活かすことで毎日を生きやすく、自分らしく過ごして頂きたいと思います。