森男の活動報告綴

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「Sweet Home」試し撮り

2016年06月04日 | AFVの模型
先月の静岡HSにて展示しました拙作「Sweet Home」を自然光にて撮影した写真をUPします。静岡前に、ちょっと手直しをしていたところ、窓からの光がとてもよかったので撮影しました。車両を取り外して少し塗装に手を加えていたので、完全品の作品の写真ではなく「試し撮り」ということで。このジオラマの完成形は月刊アーマーモデリング2015年4月号に掲載されています。


建具から伸びる影が、なんかリアルですね。プロでなければ、照明だけでこういう光はなかなか作れないと思います。自然光は、ほんといいですね。


車両がないので、普段見れないところが見えます。


廊下の真ん中にあるのは、東北の民芸品(安産祈願用らしい)の犬の人形です。なぜか100均で売ってたので買ったものをモデルにエポパテで作りました。現物も犬じゃなくて猫に見えます。かわいいので部屋に飾ってます。これとちょっと違う形のはつげ義春の「ほんやら堂のべんさん」に印象的に描かれてますね(べんさん初登場のコマ)。それへのオマージュもあったりなかったり(笑)


廊下は、薄い杉板を細切りしたものです。ペーパーで1000番くらいまで磨いて、メンソレータムでつやを出してます。写真ではわかりにくいのですが、ちょっとつやっとしてるのでアクセントになってくれてます。


日差しは、本物の日差しなので、本物に見えます(当たり前)




机の上にあるのは、右から双眼鏡のケース、九九式手榴弾(のつもり)、Kレーションです。この写真だとわかりにくいですけど。この机も、パソコンを置く机として使ってるやつです。古道具屋で安く買いました。たんすも今使ってる祖母の遺品。柱時計も昔の実家から頂戴してきたものを作りました。身近にあるものを作るのは楽しいですね。

車両は、試製四式自走砲「ホル」です。ファインモールドの九五式を改造。油彩でウェザリングを少し加えました。掲載時は、まだ油彩をやってなかったんです。


この車両はほんと興味深い車両なのですが、資料がほとんどなくて製作には苦労しました。誌面にも書きましたが、大阪のT氏から資料の提供と多くのアドバイスを受け、なんとか完成させることができました。旧軍の中でもかなり好きな車両なので、出来るだけ頑張れてよかったです。自分でもあれこれと考察しながら製作しまして、いろいろ興味深い発見もありました。その辺についてはまたそのうちブログを書きたいと思ってます。とりあえず、一つだけ。

ホルの側面形は、天井が前方に向かって傾斜しており、山形になっています。なんでかな?と思ってたのですが、立体にしてみて疑問が解けました。これ、稜線射撃時の正面投影面積を減らすためなんですね。写真でみるとよくわかります。最高部の高さで天井が地面と平行だと、露出部がかなり増えます。

もしそうだとすれば、最初から運用法を考えた上で設計されたということになります。まあ、当たり前なんでしょうけど、、。なので、ジオラマでもこの状態で待ち伏せしているようにしています。

天井の後部が開放されているのも、ひょっとすると排莢された薬莢がそのまま外に出て行くようにするためなのかなあ、とも。これだけの距離を飛び出すものかどうかはわかりませんけど。一式砲でも、機関部の上に薬莢が転がっている写真がありましたので、ふとそう思いました。SU76も後ろのドア内側に、薬莢が当たったとき用(多分)のクッションがついてますので、口径は違えど薬莢ってこれくらいの距離は飛ぶのかなあ、と。

などなど、いろいろありますのでそのうち書きたいと思ってます。

それでは。

アーマーモデリング掲載時のお知らせはこちらです。興味のある方はぜひ誌面を御覧になってみてください。
http://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/0a2c497d62f7526393c4bee1bfb09f3a







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