
ブローニングM1900の再仕上げの続きです。前回書いたとおり、予想通りといいますかあんまり進んでいません。でもまあ客観的に見ると全く進んでないわけでもないので(こういう言い回し多いよな、、)紹介します。
前回は本体の塗装が終わったところまででした。次は小パーツを仕上げていきます。といってもトリガーとセフティのみなんですけどね。セフティは製品の塗膜を落とし、研磨してからブルーイングしました。青くはなりませんでしたけど、意外と素直に染まってくれました。

トリガーは、左側面2箇所の突き出しピン(かな?)跡が結構深くて(1ミリくらい)それが消えるまで磨くのは大変だし、フレームとのクリアランスもでかくなっちゃうのでブルーイングはあきらめました。なので、プラリペアを盛ってピン跡を消し、トビカで塗装。プラリペアは粉はあるけど硬化液が先になくなっちゃった(っていうか長期間置きすぎて蒸発してしまった。プラリペアあるある)ので、さらさら瞬着で代用しました。
で、トビカのようなスプレーは溶剤が瞬着を侵すのか、綺麗に仕上げてもスプレーしたらそこだけがなんかガビガビになります。その辺をだましだましタッチアップしてから研磨します。でもやっぱり綺麗にはできません。まあ、よーく見たら変かな?くらいでなんとか収まりましたので(ハアハア、、、)まあいいでしょう。

ついでに、銀で塗ったブリーチ部のエキストラクターも他の部分をマスキングしてトビカで塗りました。こういうの、アクセントとして大事ですね。
バレルとブリーチは塗れたので、次はウェザリング。油絵の具のバーントアンバーを薄めて、模型用の錆色のピグメントを混ぜて塗布します。

油絵の具は乾燥すると塗膜が意外と強くて、かつスプレーの微細な凸凹にも流れ込んで以後案外そのまま全体的な色調を保ってくれます。
乾燥後、布とかで拭いたらこんな感じ。拭取ってもなんか銀の色調が変わってるのがお分かりになるかと。で、これが以後残ってくれるわけです。

もちろん、ずっとじゃないですけどね。トイガンの宿命ですけど、プラモと違って完成後触りまくっていじりまくるものなので、どう頑張っても塗装は剥げますわね。でもできるだけ残したいやん!ってジタバタあがいて踏ん張ろうとするのがガンスミサーの醍醐味でありましょう(多分)。
前回も書きましたけど銃口上の穴は、リコイルスプリングが収まる所
で、実銃はリコイルスプリングを抑えるパーツがあります。それをなんちゃってですけど再現してみました。

で、これなんていうパーツなのかな?って調べたんですけど分かりませんでした。ここがネジになってて、リコイルスプリングを押さえ込むんですね。なんて名前なんでしょうね。まあ、いいんですけど(笑)
で、せっかく作るなら金属パーツにしたいなあ、と。「でもこの穴にピッタリの金属棒ってなかなかないよな。ホムセンで真鍮棒を買ってもいいけどこんなちょっぴりのために買うのもなあ」って、思ってたらピッタリのがありました。マルシンM1910のモデルガンのカートのリムです。

新品とかのはもちろんもったいなくて使えないので、撃ちまくって洗いまくってファイアリングピンが錆びて溶けちゃったのが幾つかあるのでそれを使いました。マルシンの昔のPFCカートのここってこうなりますよね。手入れをちゃんとしてたらならないかもなんですけど、私はつめが甘いので最終的にはこうなっちゃいます。
んで、資料を見ながらそれらしく仕上げたのがこれ。ギザギザは、分解用のローレットです。丸いのは真鍮釘。頭の部分しか見えないのでこれでいいのです。

ほんとなんちゃってなんですけど、こういうのがあるだけでも違いますね。

ブルーイングしてみたら、ちょっとだけ色が乗ってくれました。アンティークぽくていいなあ、と悦に入ってます。
というわけでなんだかんだで本体は目処が付いてきました。最後はグリップです。前回書いたとおり、とっちーさん作のリプログリップを付けようと思ってたのですが、これをそのまま使うのはちともったいない。せっかくなのでこれを複製しようかなと。でもそうするとまだちょっと先になりそうです。他にも複製したいものがあって、その時同時にやりたいなあと。
なので、とりあえず木製グリップを作ることにしました。

材料はブナです。以前ベレッタM1934で作って一番加工しやすかったのです。柔らかくてチェッカリングが入れやすいんですね。
メーカーメイドの木製グリップはなかったのですが(多分)、まあこういうのもいいんじゃないかなあ、と。

今大体形が削り出せたところです。

もうちょっとアウトラインを削って整えてから、チェッカリングに入りたいと思います。形はあえてオリジナルと同じにせず、面積を増やしてみました。完成後、結構印象が変わるんじゃないかと思ってます。
その以前作ったっていうベレッタのがこれです。グリップだけでもこれだけ変わるんだなあ、と。車でいうならホイールに近いかも?本体は変わらなくても、ここだけで印象が変わるという意味では似てるかもですね。

さて、前回も書きましたけど、エアガンのグリップスクリューの位置はオリジナルと違います。オリジナルグリップをあてがってみると、少し下後ろのようです。

なので、オリジナルグリップで位置を決めて、木製グリップもそこに穴を空けました。HW材なので、タップでネジを切ったらちゃんと切れました。ああ、よかった。
あと、トリガーとセフティ下部のピンは両端を研磨しています。こういうのもいいアクセントになってくれます。
というわけで、出来上がりつつはあるんですけど、なんだかんだで長期戦になりつつあります。

はよ仕上げてパカパカ撃ちたいですねえ。より楽しくパカパカ撃つために、こういう再仕上げをしてるんですけど、長期化するとその楽しむ時間が先に先に延びていくわけです。なにやってんだか、ですねえ。でもまあ、いいか、、、。
というわけでまた。