
今回はタミヤのケッテンクラートを紹介します。ご覧の通り初代のです。20年くらい前に「できる限りディティールアップしちゃろう」と取り組んでそれっきりになってるやつです。先日写真フォルダを漁ってて(整理が雑なのでいつもやってるのだ)製作中の写真を見つけまして、紹介してみようと思ったわけです。

ご存知の通り、タミヤ初代のケッテン(以後そう表記します)は、極初期のMMですね。当時のMMあるあるですがアウトラインとか全体の雰囲気とかはバッチリなのですが、ディテールはそれなりの出来です。なので、その辺を詰めてみようと取り組んだような記憶があります。
ちとピンボケで申し訳ないのですが、キャタピラ部はプラの一体型。そしてエンジン点検用ハッチが可動するというゲーコマなつくり。キャタピラがプラ一体というのは当時MMの中で唯一だったのでは。

子供の頃、私はこのキット買ったことがないんです。友達の磯田君(仮名)が買って、組立前のを見せてもらった時に「キャタピラが一体型だ!」と驚いた記憶があります。
当時の戦車でも装甲車でも、キャタピラ式のプラモって、キャタピラはまあほぼゴムや軟質プラ樹脂製でしたからね。なんといいますか、カルチャーショックでした。「こういう表現もアリなんだ!」と。キャタピラの垂れ下がりの感じは実にリアルです。ただそのせいで連結部のディテールが削がれてしまうのですが。しかし、これくらい小さいものになると、樹脂製キャタピラだとどうしても跳ね上がったりしていまいちになってしまいますからトータルではオケ!ではないかと。
でもエンジン点検ハッチのメッシュ部はプラモールドという。なので、穴を開けて銅のメッシュを張りました。

そういえば、こういうちまちました作業、最近はしなくてよくなりましたね。キット自体にエッチングパーツが普通についてますから。
ヘッドライト上部のカバーは「パックス石鹸歯磨き」の金属チューブを使ってます。パックス石鹸歯磨きは当時でも珍しく金属チューブ製で重宝しました。素材としてのケッテンとしては(シャレ)、ちゃんと歯を磨いて使い切らないとダメという点(笑)。でもほんと柔らかくてなじみもよくていい素材でした。実はまだちょっと当時の在庫があります(笑)。

前輪タイヤ部とフェンダーは、キットでは一体で繋がっていますが、根性で分離しました。フェンダーステーも伸ばしランナーで再現。空気入れ用のバルブも伸ばしランナー。そういえば、伸ばしランナーって言葉や技法、最近あまり見掛けないような気が、、。こういうのがそれほど必要じゃないくらいキットの精密度が上がってるってことなんでしょうね。
シートは、ティッシュを張って、溶きパテを塗ってしわを再現しようとしたのですが、ちょっとヨレヨレすぎですね。これはやり直したほうがいいかな、と思いきや、今となってはこれで仕上げてもいいかもですね。というくらい最近私は悟りの境地に達しております(ウソです)

シート足元のダクトのカバーも、パックス歯磨きのんです。ヨレヨレですけど、まあこんなもんでしょう(何が?)。

このキットはエンジンも再現されてます。初版はこのエンジンがダイキャスト製だったことは有名ですね。

パイピングなどはほんと適当にやってます。で、この辺をきちんと詰めないと本体が組めなくて、そこでとまっちゃってるというわけです。
というわけでお終いです。

(その1)としてますけど、完成するかというとそれはもう分からない、、っていうかそもそも今これがどこにあるのかもわからない(笑)。でも多分押し入れのどこかにはあるはず。ここまでくればもうちょっとなので、ちゃんと発掘してちゃんと完成させたいですねえ、、。
というわけでまた。