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森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

ドイツ 8トンハーフトラック(タミヤ 1/35)製作記(その2) German 8ton Semi Track Sd.Kfz7 Tamiya 1/35

2022年01月16日 | AFVの模型
というわけで2回目です。今回は足回りの製作です。前回モタモタしたモーター周りはほぼ目処が付きました。
とはいえ接着固定はまだしてなくて、借り組みの状態です。こういうのは慌てたらアカンのです(笑)

というわけで慌てず騒がず各パーツをじわじわと組んでいきます。貼り合わせのタンクなどはやっぱり合わせ目ができるし、パーツのずれもあります。
でもこれはもう仕方ないですね。当時の金型は完全アナログ加工です。金属のブロックをタガネなどでコツコツ掘って、オスメスの金型を作っていくわけです。しかも鏡面反転。職人さんの脳の中でどう処理されて、かつどう手の動きに反映されるのか、ちょっと想像もつかない。頭がクラクラしますね。

例えば2次元の絵でも、反転処理される前提で絵を描けるか?と考えるとできません私そんなこと。さらにそれが3次元になってるわけで、、。それで、まがりなりにも1個のパーツに組めるようにする技術って凄いと思いますほんと。

そういうことを想像すると「このキットは合いが悪い」とか言えんです。「形になってるだけ有難いよな!」って思います。

で、今はデジタル化のおかげでパーツの合いが悪いなんてことはまあないですよね(素人なので多分、ですが)。逆に、このころのキットを作ってると隙間とかズレがあるのでなんかやりがいがあるし懐かしいなあ、と。変な話ですけど。

駆動部のギヤーの感じはとても素敵です。モーター軸から起動輪にどういう風に動きが伝達されるのかを見てると楽しいです。
モーターの回転をギヤーをいくつか挟んで、最終的に起動輪に伝達する感じは恐らく実車に近いものなのでしょう(知らないので憶測です。すいません)それにしてもほんと凝ってますねえ、、。

転輪部も凝ってます。パーツ数は少ないとはいえ、サスペンションなどきちんと再現してます。何度も書きますけどこれ半世紀前のキットですよ。
シャシーなどは対空車両として現行キットとして使われてますけど、まあ十分な出来なので当然でしょうね。

複雑な複合転輪もキッチリしてます。後部の誘導輪は前後に可動し、キャタピラのテンション調節ができます。凄い、、。
組み立ても簡単です。ただ、これを当時小学1-2年生だった私がキッチリ組めたかというとかなり怪しいですね。私は多分完全固定にしちゃったんじゃないかと思います。

前輪のステアリング部。こちらももちろん可動式。タイロッド部のギザギザで左右の可動角度を制御します。作ってて「なんか懐かしいなあ」と思ってたんですがこれ自動車キットの定番構成ですね。今もこんな感じなんでしょうか(自動車キット今は作らないので知らないんですよ)。
子供の頃は、1/24くらいの自動車キットもたくさん作ってて、どれもこういう構成だったんですね。モーターライズ前提なので、ステアリングを仮固定する必要があったという。ステアリングを真正面にすると直線で走るし、ステアリングを切ると円形にぐるぐると回って走るわけです。切る角度によって半径が変わるという。この8トンハーフも、モーターライズなのでこういう機構が必要なのですね。

で、ギザギザの山が大きくてちょっとタイトですね。山を削らないと折れそうですが、削りすぎるとガタガタになるので難しいところです。タイヤは樹脂性でゴム製などでありがちなベトベトになるなどの品質の劣化はなし。ただ、ホイールとの勘合はかなりきつくてホイールは結構削りこみました。経年変化でタイヤが縮んだのかも。

電池ボックスです。右側がスイッチ。上下させることで電池との接点を切るというかなり簡易なものです。
しかしこういう単純な感じもいいなあと思ってしまいますねえ、、。

大人なのでコードはキッチリハンダ付け。でもこういうのほんと慣れてないのでケースがちょっと溶けちゃった、、。
キャタピラも、タイヤ同様に変質・変形はしてなくてきちんとしてます。例えば、同時期の海外メーカーのキットのキャタピラだと折れ曲がったまま戻らなかったりボロボロになってることもあるので、基本的に高品質なんでしょうね。

でもこうやっていちいち書いてると「よいしょ」と思われるかもです。んが、そういうつもりもないんですよね。ただ思ったまま見たままに書いてるだけです。念の為。例えばタミヤ製でも、このキットより後の製造なのにボロボロになってるものも例外的ではありますが持ってます。なので、こういうのは保存状況によるのかなあ、という気もします。要は「トータルでどうか」ってことですね。

というわけでお終いです。ほぼほぼ足回りの目処がついたという感じですね。
可動部をすり合わせてグリスアップなどもして、もうちょっと詰めてから、どきんちょの試走をしてみたいと思ってます。「じらすんじゃねーよ」って感じかもですけどまあ結構な投資(笑)をしてるのでご理解ください。少しづつ楽しんでいきたいです。

それでは。


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ドイツ 8トンハーフトラック(タミヤ 1/35)製作記(その1) German 8ton Semi Track Sd.Kfz7 Tamiya 1/35

2022年01月02日 | AFVの模型
あけましておめでとうございます。

今年最初のUPとなります。しかも1月2日。なので「ちょっとはお正月っぽいゴージャスなのがいいなあ」と考えてて思いついたのが今回のエントリー。タミヤの8トンハーフトラックのキット(当時物)を作り始めちゃう、というもの。

何がゴージャスかというと、昔からの戦車プラモ好きの人はご存知でしょうが知らない人もおられると思うので一応解説します。このキットはタミヤのモーターライズ式(要はモーターで動く)の「1/35戦車シリーズ」のひとつで1972年に発売されました。シリーズナンバーは33。85年に生産終了してます。シリーズはリモコン式とシングル式(リモコンのように操縦できず、勝手に走っていく)があり、この8トンハーフはシングルのみでした。発売時価格は900円。後に1500円になってます。

まあ、要するに絶版キットなんですね。とはいえ「あの幻の、、」とまではいきません。ネット上では割と普通に出てます。しかし高いのは高いんです。5000円台から1万円くらいの印象。低額スタートだと大体5-6千円くらいかそれ以上の競りになるし、逆に最初から1万円近い値段だとずっと売れず、みたいな印象です。

私は前々からずっと欲しかったのですがちょっと手が出ませんでした。1万円って、現行キットの値段としては「ちと高いけどまあこんなもんか」レベルなので不思議なものです。当時1000円台のキットにそれだけ出すのが嫌なだけなんですよねえ。

でもそんなこと言ってたらいつまでたっても買えないし、しかも多分相場は徐々に上がっていくので思い切って買いました。6000円以上1万円以下って感じでした(値段をはっきり書いてもいいんですけど、まあ、なんとなく)。

届いてみると、箱がメッチャ美品でしかも新発売時価格の900円版でびっくり。結構貴重ですよこれ。商品説明にはなかったんです。こういうとこちゃんとPRしたらもう少し高く売れるのになあ、、。でも買ったこっちはお得な気分(笑)
張箱って、角が弱くてべろべろになりがちなんですがピシっとしてます。日焼けもまあなし。嬉しい、、。「でも困ったなあ」というのが正直なところでした。なぜかというと先に書いたとおり作るつもりで買ったので、非常にもったいない。開けづらい。でも仕方ない、、。

箱を開けるとおお!ゴージャスだ!カラー塗装図を兼ねた間仕切り、ギヤなどの異素材がまとめて入れられたベロ付きの小袋など、子供のテンションを上げる演出はタミヤの面目躍如ですねえ。
これ、私にとっては思い出深いキットで、タミヤの35では1-2番目くらいに買ったものなのです。小学校1-2年生の頃です。M10のリモコンとどっちかが先だったのですがその辺はもう記憶があやふやですね、、。

で「そのうちもう一回作ってみたいなあ」とずっと思ってたのです。シングルですが当時もちろんちゃんと作れるわけもなくディスプレイでした。なので一度ちゃんとシングルで走らせてみたかったのです。また、これはよく覚えてるのですが、初めて塗装にチャレンジしたキットなのですね。

などなど、思い出の詰まったキットなのでこれはもういつか作るしかないと。でも、そういいながら入手もせず、ずるずる来てたのでした。

というわけで非常にもったいないのですがこれ以上は待てん!!年末だし!!(意味不明)と酒の勢いを借りて開封してしまいました。あーあ、、。開けるまで結構マジで悩んだんですよね、、。
しかし開けてしまったものはもう仕方がない、、。というわけで製作開始。

まず簡単に基本塗装をします。ラッカーのダークイエローを内部を中心に吹きます。いつものように完成後塗料を吹くと可動部が固くなっちゃうかもだし、グリスなども塗りますので、押さえるとこは押さえとく、という感じ。

なので明らかに可動部と関係ないところはそのままです。

さっきも書きましたがこの小袋はいいですねえ、、。この紙のベロがあるだけでゴージャス感がグンとUPしますねほんと。
これも開けるのもったいない、、。

しかし当然開けちゃいます。ホッチキスを丁寧に抜いて、しめやかに開封の儀(笑)子供の頃のように、ベロをビャーっと破いてポイしたいところですが、お、俺にゃーできねえ、、。
中身はギヤや電池関係の金具、接着剤など。赤いとんがったものはなんじゃ?と思ったら接着剤の蓋なんですね。豪華だ、、。フロントウィンドウが寸法に合わせて切られたプラ板なのも豪華だ、、と思いきやこの1パーツのためにランナーにするよりはコスト低いですよね多分。なるほど、、。

モーターは当時物を使いたいところですが、持ってないし高いしちょっと怖いしで新規に買いました。タミヤカスタマーオリジナルで基本型を売ってるんですね。普段こっち方面は全くなので知りませんでした。
当時物じゃないのは残念ですが、これはこれで正統性がある感じがしてヨイですね。

開封の儀も無事終わったので、ついに製作に入ります。製作の第一歩は、そう「ピ二オンギヤー打ち込みの儀」であります。「これこれ♡」(テンション高いな)

インストはギヤ、ギア、じゃなくてギヤーなんですよね。私はギヤー世代(笑)普段はギヤギア(こないだのシャーシ同様、これまた「正しい答え」がないそうです)と書いてますがこのシリーズは以後もギヤーでいってみます。で、このギヤー真鍮製なのが豪華ですほんと。

インストどおり駆動部から組み立てていきます。んが、ギヤーが長すぎて収まらない。はて、、。

他のクラウンクギヤー(これもインスト表記どおり)などの収め方が間違ったかな?と最初は思いましたがこれであってます。

インストを見直すと「①モーターとスイッチの組立て」ではモーターはFA13と130の2種が使え、キットのギヤーは13用。私のモーターは130。ギヤーの長さが違います。でも同梱のギヤーは1種類のみ。はて、、。
いきなり間違えてしもうた、、っていうかインストちゃんと読めよちょっと前の俺。

ざっと調べると、13は130の前のタイプ。直径など外寸は同じですが前後が逆でコード側にシャフトが出ています。なので本体固定用のパーツも前後逆に取り付けるように指示してます。恐らく軸の長さが違うのでギヤーもそれに合わせているのでしょう。

じゃあ、130用のギヤーが入ってないのはなぜかしら?という疑問が。単にタミヤさんが入れ忘れたのでしょうか。インストには何も説明がありませんので、そう考えるのが自然です。

もう一つの可能性としては、別売りの130モーターにおまけのギヤーが付属してたのかも、というもの。FA13は発売初期はモーター本体にギヤーがおまけとして数種類付属し箱の中に入ってたようです。このキットでは13のおまけギヤーだと長さが足りないのでタミヤが準備して同梱したのでしょう。130はおまけギヤーでOKなのであえて入れなかったのかもしれません。

でも、私がモーターを買ってたころ(83-6年ごろ)は130におまけギヤーは入ってませんでした(と思う。そんな記憶はない、、。)。なので全部想像になっちゃうんですけどね、、。このキットをお持ちの方、小袋にギヤーが2種入ってるかどうかよかったら確認してみて下さい。入ってたら私のは単なる入れ忘れとなりますね。入ってなかったら、当時はモーターにおまけギヤーが付いてたという可能性が高くなります。

そしてさらにインストを見ると、②「モーターのとりつけとギヤーボックスの組立て」での絵では130に長いギヤーがつけられてます。①と違うしだからこれだと無理なんですが、、。
しかしモーターの台をギヤーの長い分だけ後ろにずらして接着するという裏技ならなんとかなりそうです。でもそうすると台の後部がフロントグリル部に当たるのでそこを削らないといけません。謎だ、、。

というわけで謎は解けないし興味深いのですが、それはそれとして、非情な現実に目を向けるとギヤーは打ち込んじゃったのでどうにかするしかないわけです。はめあいは結構タイト(金槌でないと打ち込めなかったくらい)だったので抜けないし、抜けたとしても代用のギヤーはないし、、。結局、付けたまま適当な長さになるまで削りました。
真鍮ですがほんの3-4ミリですから板に張った目の粗いペーパーでゴリゴリやったら10分もかかりません。

というわけでなんとか収まりました。あー、よかった、、。
それにしても子供の頃にこの失敗を犯していたら、ちょっと立ち直れないし解決策は考えられなかったでしょう。せいぜい変なことやってキットを台無しにしちゃったはずです。私も大人になったものです、、(そうか?)。

モーターなど駆動部はこんな感じです。手で回すと特に抵抗もなく起動輪が回ってくれます。今キットを作ってみたかった理由の一つが「ほんとにシングルで走行するのかな?」というソボクな疑問があったからなのです。なんとなくですがいけそうな予感。モーターがエンジンみたいな配置になってるのがグーです。
それにしてもキッチリしたキットだなあと思います。ぼんやりした抜け作の子供(つまり昔の私)が慌てて作るとまあ無理っぽいのですが、じっくり考え丁寧に作ればきちんと出来上がるよう設計されてることがわかります。これ、発売されたの50年前ですよ。半世紀前!!スゲーなあ、、。

で、もうちょっと工程が進むまで紹介したかったのですが例によって長くなりつつあるのでこの辺で〆ようと思います。ギヤーいっこでえらい足止めを喰らってしまった(笑)このくらいまでは進んでるんですけどね。

まあ、ちょぼちょぼUPしていきたいと思います。せっかくのキットだし減価償却も考えないと(笑)

最後にちょっとだけ。キットを作って何がしたいかというと8トンにコイツを引っ張らせてみたいのです。そう、8トンの相方の88ミリ砲!
昭和の模型少年の夢を、令和のええ歳したオッサンがかなえようとしているわけです(笑)しかしこれをやったことある元模型少年、どのくらいいるんでしょうね、、。キットは両方で最初は1900円。後に(私の世代)3000円。かなりの金額です。まあお金は何とかなったとしても、このシングルキットを子供がきちんと作って走らせるには結構な技量が必要な気がします。なので両条件をクリアできた子って案外少ないんじゃないかなあ、と。でも中高生くらいだったら大丈夫かな、、。

このキットは、以前松江の中古屋さんで買ったもの。張箱の小鹿版ですが箱の程度が悪いので安かったし(1000円!)作るのも惜しくないのです。
ピンセット入りの例のやつですね。こっちも早く作りたいなあ、、。

つい積み重ねてみる(笑)。いやー、たまらんですねえ、、。
うん、正月らしい豪華な感じになったぞ(そうか?)

というわけでお終いです。今は組み立てがメインなのでコタツで作業してます。正月休みに入ってから、ビール飲みながらちょこちょこやってます。あー楽しい、、。

要は年末年始、こういう過ごし方をいっかいやってみたかったので、この時期にスタートしたんですね(笑)うーん、スゲー贅沢で正しい休暇の過ごし方だ(んなこたーない)。

製作記はこのまま続けると自分のペース的にずーっとコレになりそうなので、時々にしようかなあと思ってます。とかいってて続けるかもしれないし。どないやねん!ですが、結局はいつもの調子となると思うので、のんびりお付き合いしていただければと思います。そして今年もよろしくお願いいたします。去年はコロナでいろいろアレでしたけど、今年はほんといい年になるといいですね!

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九五式小型乗用車 くろがね四起 ファインモールド 1/35 (IJA TYPE 95 SCOUT CAR FINE MOLDS 1/35)その2(完)

2021年11月21日 | AFVの模型
というわけでくろがね四起の第2回目です。今回はキットや、フィギュアの製作法などを紹介します。

キットについて紹介するといっても、特に何も書く必要はないのです。なぜならば普通に簡単に完成しちゃうので(笑)。

車体裏側やシャーシなどはこんな感じ。一見複雑そうですけどパーツは少ないです。シャーシは車体と一体ですが別パーツのように見える構成となってます。

ところでシャーシってシャシーとも呼びますね。どっちも間違いじゃないそうです。シャシ/シャーシーもあるそうで。これらも間違いじゃないとのこと。語源はフランス語の「châssis(シャシ)」 だそうで、「枠組み」みたいな意味とのこと。なるほど、、。私はずっとシャーシと呼んでて、一時期シャシーが正解と思ってシャシーと表記してたんですけど、シャーシでもいいならシャーシでいこうかな?と思ってます。

なんでシャーシって呼んでたのか考えると、タミヤはじめプラモメーカーのインストではそう表記されてたからなんじゃなかろうか、と。そこでタミヤ初期MMのを改めて確認してみました(暇な奴だな、、)。すると、シャーシなる部品名が初めて出てくるのがウィリスジープ(15番)。これはシャーシ。で、次のロシアフィールドカー(21)はなんとシャシー。しかし次のSASジープ(33)ではシャーシー。以後クォードガントラクター(45)8トンハーフ4連高射砲(50)とシャーシーが続きます(資料・「プラモインストブック」(大日本絵画))。SASジープ以降、表記が統一されたんでしょうね。

というわけで私の仮説は速攻で否定されてしまった、、(笑)。でも、当時私は他のメーカーの自動車とかもよーけ作ってたのでそれらがシャーシだったのかもですね(負けを認めない)。まあ、ほんとどーでもいい話ですね。ちなみに、このくろがね四起のインストの実車解説ではシャーシとなってます。ファインさんはシャーシなのかな?

インストを見てて思い出したので、話がずれるついでにもう一つ書くと、初期MMはパーツの一つ一つの名前をパーツリストで表記してくれてましたよね。んが、ラング(88)以降はランナー図のみとなりパーツ表記が省略されています。子供の頃は「シャーシってこういうところの名前なのか」「これはラジエーターグリル、、、らじえーたーってなに?」などと部品の名前や役割を覚えていったものです。立体を通じてのことなのでとても勉強になったように思います。なので、ちょっと残念ですね。

それはタミヤMMだけじゃなくて、例えばこのくろがね四起のインストもそうですし、他メーカーも同様ですね。まあ非常に手間が掛る割に見返り(?)がないので仕方ないです。でもプラモデルには知育玩具(私がそうだったように)という面もあるので、そういう付加価値を高める手段の一つでもあるんじゃないかと思うんですけどね、、。

おっと例によってまた長い脇道になってしまいました。すいません。思いついたら書かずにいられなくなっちゃうんですよねえ(笑)。

で、シャーシは一体でもいい感じですねえ、という話でしたね。ステアリング部も複雑そうに見えますが、これでたった3パーツです。

そもそもキットのランナーは3枚とあっさりしてます。1枚が足回り、1枚が車体上部、そしてクリアーパーツという構成。パーツ数をできるだけ抑えたことが伺えます。

くろがね四起は、以前は日本軍やレトロカー好きなど一部のマニア以外にはあまり知られていない車両でした。しかしキットの発売の少し前、実車がレストアされました(キットが17年2月、レストアが16年9月頃)。一般向けのニュースとしても取り上げられたので、それまでとは桁違いの知名度となったといっていいでしょう(一時的、なんでしょうけど)。

なのでこのキットは、ニュースで知った人が「お、あれか」と買ってすぐ作れるような、そういうコンセプトで作られたんじゃないかなあ、と。あくまで勝手な想像なんですけど。もちろん全くの未経験者だと簡単には行かないでしょうけど、それでも頑張ったら普通に完成できるだけの配慮がなされているような気がします。前回「プラモの楽しさを味わえるキット」と書きましたけど、それはそういうところからかもし出されているんじゃなかろうか、と。「興味を持った人が気軽に買って、誰でもすぐ作れるプラモ」ってほんといいですよね。

前回も描きましたが、パーツが少ないとはいえ押さえるところはきちんと押さえてますし、基本がしっかりしているのでディテールアップもやりやすいです。

例えばエンジン部は完全に再現はされてなくて、シリンダーもなぜか半分だけ。でも排気管やドライブシャフトの結合はきちんと再現。スタート地点としては十分でしょう。

ここで組み立ての裏技。インストではボディのパーツは左右、後部、ボンネット、ウィンドウ、フロントグリルの6パーツをそれぞれ工程別に、徐々に車体下部に接着していくよう指示されてます。でも、精度がいいのでこの6パーツを事前に一体化することが出来ます。

方法としては車体下部にそれぞれを仮組みの要領で乗せてボディパーツのみを接着すれば、パカッと写真のように外せます。

こうすると、車体内側の塗装や工作がとても楽になります。上部下部の接合部が見えるのはフェンダー基部だけなので、接着は結構後にしても大丈夫で、仕上げ塗装レベルまで進めてもOKです。

もちろん、歪まないように組み立てないといけませんし、上部接着時に下部に接着剤が流れたりすることもあるのでその辺は注意してください。でもほんとこのやり方楽ですよ。

塗装は、インスト通りクレオスの特色の陸軍カーキをベースに、油彩で色調に変化をつけてます。油彩はほんといいですよ。
この写真はウェザリングの直前くらいですね。
改めて見ると、このくらいの状態で小さな木製ベースに置いて、単品に仕上げると素敵かもですね。いつかやってみたいです。

こっちはベテラン車両のピグメントウェザリング前。それでも差が激しすぎる(笑)。ハゲチョロなどはちょっとやりすぎた感じですね。その辺のやりすぎ感をピグメントでのウェザリングでマイルドにしていくわけです。
油彩は、ご覧の通りテカテカしてしまいます。が、乾燥すると落ち着きますしピグメントがツヤを消してくれるのでこの程度なら特に問題はないです。逆に、先のルーキー車両のようにテカテカ感をあえて残したい場合はウェザリングを控えればよいわけです。

幌の破れた感じは、タミヤエポパテ(速硬化型)で表現してます。
破れるところを決めて、キットパーツの裏側からリューターでグリグリと穴を開けます。その穴の周囲に薄くエポパテを貼り付け、硬化状態を見計らってピンセットなどでつまんで引っ張ってやります。するとパテが「みょーん」と薄く伸びて破れたようになります。
エポパテのこういう使い方については、以前紹介してますのでよかったらどうぞ。↓

大きく破れる箇所には、プラ材で内部の骨を再現してやります。でも骨がどういう形状・構造なのかよくわからないので適当にやってます。こういうのはもう雰囲気重視でいいでしょう。

とはいえ、なんでもかんでも雰囲気重視というのは考えものです。決してこの言葉を免罪符にしてはなりません。横着怠惰性作品(おうちゃくたいだせいさくひん・造語)への片道切符です。疑問点があるならばできる限り調べるべきでしょう。

例えば、この窓ガラスの割れ方です。当時の日本の軍用車の窓ガラスがどういうガラスを使っていて、どういう風に割れるのか全くわかりませんでした。
調べられるだけ調べてみましたが、そもそもそういう情報自体がかなり少なくて、結局わかりませんでした。なので、雰囲気重視で作りました(コラー!!!)。

でもいやほんと、まったくわからなかったんです。まさかただの板ガラスではないでしょうけど、逆に現在のように割れると粉々になるような高性能な安全ガラスだったとは思えない。でも製作時点では、日本軍に限らずガラスの割れた軍用車両の写真を見つけることができませんでした。なので、フレームにちょっとだけガラスが残ってるようにしてお茶を濁したのでした。

ちなみにその後、ちょこちょこと写真を集めることができました。どうも、結構現在の安全ガラスに近いようです。例えば銃弾が当たった跡は、穴の周囲は細かく割れ白くなってます。周囲から外れると筋が入りますが板ガラスのように割れ落ちてません(落ちているのもある)。写真は日独米の車両で、どれも同じような性能に見えます。しかし製造法など国によって違ってたのか、そして現在と何がどう違うのかはもちろんわかりません。引き続き情報を集めてみたいと思うんですけど、ニッチ過ぎて難しいかもですね、、。それにしても「当時の車のガラスはどう割れるのかを知りたい」って、客観的にみておかしい(笑)

ベテラン車両のフロントグリルは、前回書いたように裏側をリューターでギリギリまで削りこんで、デザインナイフでスリットを開けています。
キットのモールドがとても精密だったので、ついやりたくなってしまったという(笑)。割れたヘッドライトのレンズは、0.2ミリの透明プラ板を丸く切って表現。

フロントグリルを薄く削るとこんな感じ。光りに当ててグフグフしてるところですね。
この後、スリットをより完全に開けようとして何箇所か折ってしまったというわけです。欲をかいたらアカンですね。でも次やるとしたらもっとうまく出来るんじゃいかなと思ったり思わなかったり。

側面のグリルのスリットも同様に加工しました。ボンネットは浮いている状態なので、内側を削り込んで薄く見えるようにしています。
被弾痕は、これまたエポパテで。銃弾であれ砲弾の破片であれ、当たった面から内側にめくれますので、こういう外側にめくれた表現はリアルではないですね。しかし、下側のようにポツンと穴が開いて凹んでるだけではダイナミックではないのです。これも雰囲気重視です!(もういい加減にしろよ、、)。

フィギュアは3体とも自作です。既製品のパーツを流用しています。ベテラン車両の運転手はゴーグル、マフラーに鉄帽と、前線帰りの印象を強めるようにしてます。
後述しますが、運転手など他の何かに手を置いたり座ったりしているポーズを作るのはほんと難しいです。

こっちはベテラン車両の護衛兵士。要するに護衛が必要なほど危険な地帯を、大事な情報なり書類なりを持って帰っている、といいたいわけですね作者は(倒置法)。

こちらはゴーグルを外して覆面をしたまま。九六式軽機(ドラゴン製)を構えて警戒態勢を崩さないプロ、という感じ。戦闘帽を後ろに回しているのはゴーグルの上げ下げを簡単にするためですが、キャラ作りのためというのもあります。小さな情景ですけどフィギュアでも車両でも、少しでも個性を出すことは大事と思います。

それにしても九六式軽機、ファインさんでパーツ化してくれんもんじゃろか、、。もう何年も何年も同じこと書いとるんじゃが、、。手持ちのドラゴンのはあと2つ、、。新キットのおまけに入れてくれたらそれ目当てに買う人続出するはず(んなわけない)。

でも、たった1パーツ目当てにキット買うって意外とあるんですよね。例えばタミヤのデザートシボレーのルイスってかなりの長期間唯一だったんですよ。しかもよくできてたし。ドイツ砲弾搭載セットの猫も貴重でした。あの猫のおかげで結構売れたんじゃないかと私はにらんでます(笑)。まあ猫はともかく、銃器ってスクラッチが非常に困難なんですね。細かすぎるんです。デジタルでできる(知識がないのでよくわかんないです。できるのかな?)としてもワンオフで作るったって、わざわざやってらんないと思います(笑)。なので今でも十分キットの魅力になりえるはず、なんですがねえ、、。

あー、また脇道にそれてしまった。すいません。これはフィギュアのポーズが大体決まったところ。ヘッド胴体ともどもファインモールドの各キットから。四一式山砲の連隊砲と山砲兵両キットのフィギュアがメインです。
この両キットのフィギュア、それぞれ動きがあって日本兵の改造ベースとしてはピカイチ(死語かな?)です。車内は狭く、どうしても右足が当たってしまうので一端切り離しています。腕、手はエポパテです。手は3体とも何かを持ったり掴んだりしてますのでこういう場合は最初から作ったほうが結局は手っ取り早いですね。

ルーキー車両の運転手です。ちょっと緊張した感じにしたつもり。今から見直すと、腕がぎこちなくて皺も少ないですし、ゴーグルももうちょっと作りこみたかったなあ、と。けど、それは後付けですねえ。その頃なりに頑張ったものですからね。今見ていまいちと思えるだけいいんじゃないかな、と(前向きだな)。次、頑張ります。
襟の階級章はこれまたファインモールドのデカール。ほんと有難いです。で、デカールだけを張るんじゃなくて、エポパテで四角い台を作ってやると立体感が出てよりそれっぽくなります。実物も結構凸ですからね。

上のフィギュアの製作途中のUP。両手で何かを持って、かつ決まった場所にきちんと座るというポーズは本当に難しいです。運転手はその最たるもののひとつ。なぜかというとハンドルがあるからです。ハンドルの位置は絶対に同じですから、ハンドルありきでポーズを決めないとアカンわけです。
コツとしては、腕のないフィギュアを車体にのせ、ハンドルが当たるお腹の辺りにパテを盛り、ハンドルを埋めるように付けます。ハンドルにはメンソレータム(離形剤)を塗っておき、パテ硬化後に外れるようにしておきます。そしてハンドルを付けたまま、腕の位置を決めてしまうわけです。その後、ハンドルを外して造型していきます。

って、うーん、文章ではちとわかりづらいですね。でもまあこんな感じです。そのうちそういうフィギュア製作のあれこれを単独エントリーで紹介してみたいですね。けど、私レベルのモデラーがやっても仕方ない気もしますが(笑)。

護衛兵士のポーズも、運転手の応用です。パテ硬化前に車体に密着させて、硬化後剥がして成型するという。もちろん密着部だけは削らないようにします。そうすると当然ながらフィットするわけです。
簡単そうに書いてますけど、ほんとなかなかうまくいかんですね。割と長いことやってますけど、いまだにフウフウいってますね。でもまあ、どんなことでも同じなんですが、こういうのってほんとトライアンドエラーしかないですね。

ジオラマでは、車両の配置も大事ですが当然フィギュアの配置も気が抜けません。ちょっと置き場所がずれるだけで変になったりします。車両フィギュアのバランスを考えながらちょっとづつ位置を変えつつベスト(と自分が思う)な場所を見つけます。フィギュアも、こういう風に一列になることで緊張感が生まれるんじゃないかと。ちょっとずれるとその感じが壊れるような。
とかとか偉そうに書いてますけど、まあ自己満足ですねえ(笑)。ほんと、絵でもなんでもそうですけど、自分の作ったものって人からどう受け止められるのかなんてわかりませんね。

というわけでお終いです。いやー、長かった。最後まで読んで下さった方、ほんとすいません。こないだのM1の時もそうでしたけど、なんで2回目の方が長くなるんだろう、、。製作法とかになると余談が出てきやすいのかしらん、、。
でもまあ、いいか!(笑)。それにしてもかわいくてカッコイイ車ですね。今の技術で中身だけ変えて発売したらメチャ売れそうです(今の法令にあわせるの難しいでしょうけど)。レストア車も、きびきび動いてほんと素敵でしたよね。機会があったら是非見に行ってみたいです。

あ、最後にひとつ。この情景は月刊ホビージャパン2017年8月号に作例として掲載されたものです。見開き2ページで紹介されていますのでよろしければバックナンバーをご覧になってみて下さい。

記事にも書いたんですが、この車は戦後も警察などで使われました。このキットでそういう時代の平和な情景を作ってみたいですねほんと。

それでは。



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九五式小型乗用車 くろがね四起 ファインモールド 1/35 (IJA TYPE 95 SCOUT CAR FINE MOLDS 1/35)その1

2021年11月07日 | AFVの模型
今回はファインモールドのくろがね四起の情景を紹介します。月刊ホビージャパン2017年8月号に作例として掲載されたものです。

上の写真の綺麗な状態と、このボロボロなやつの2台製作。
「前線から後方に報告に戻るベテラン車両が、前線に連絡に向かうルーキーに出会う」といったイメージ。

全景はこんな感じ。ベテラン車両の乗員はこの先の危険を伝えているわけですね。
作例の際、普通キットは1個送られてくるのですが、このときは2個いただけたのでせっかくなので使うことにしました。そのために考えた構成というわけです。

戦車などだと締め切りまで2個というのは無理なんですけど、このキットは本当に組み立てやすく、かつ小さいので時間的にも全然問題なかったですね。

こっちはルーキー車両。ほぼ新車のようなイメージで製作。ウェザリングもディティールアップもほぼせず、素組みです。
塗装はラッカー下地に油彩で色調に変化を付けてます。ウェザリングはピグメント。いつも同じですいません。素組みでさくっと作れる構成で、すらすらと完成します。パーツは少ないけどディテールは精密。もっと手を入れたい人にとってもスタート地点のレベルが高いので楽、という「いいキット」の見本みたいな感じでしたね。

そういうキットって、ほんと作ってて楽しいんですよね。でもそうじゃないキットはダメなのか、というともちろんそんなことはなくて。「えー、これ全部組むの、、、」とげったり(方言・げんなりする、の意)するキットもそれはそれで別の楽しみがありますからねえ。モデラーって勝手です(笑)。

ベテラン車両の方はできる限りボロボロにしました。というか、元々こういう風なのを作りたかったんですけど、そうすると新製品紹介にならないのでこれ1台だけだとまずいなあと。じゃ、ピカピカのも作ったらいいじゃん!という動機だったという(笑)
フロントグリルは裏側からリューターでギリギリまで削り込んで、スリット部をデザインナイフで一つ一つ開けています。もちろん折れますけど、ボロボロ仕様なので平気なのです(笑)。側面のスリットも同様。

ボンネットはロックがいかれてちょっと開いた状態に。これも薄く削りこんでます。2台ともまったく同じ車両なのでロープなどを追加して違いを演出してます。

ボロボロにするといっても、やりすぎは禁物なので「この辺で止めとこう」という判断は大事ですね。
今見直して思い出しましたが、前輪のホイールキャップ、外れた状態にしてますね。確か真鍮線を埋め込んだような、、。

後部のスペアタイヤもない状態に。これも違いを演出するためですね。
ちゃんと写ってないのですが、タイヤも目の粗いペーパーで磨り減った感じにしてます。フィギュアは全て改造品です。製作の様子は次回書きますね。

幌の破れた感じは薄く延ばしたエポパテで表現。破れたところだけ裏側から削り込んで、幌の骨を入れてます。
地面はいつもの通りスチレンボードの上に紙粘土、木の粉で土を表現。草は麻紐とドライフラワー、近所で採取したものを使ってます。花はスポンジ。この辺の作り方は以前製作した情景で紹介したのでよかったら見て下さい。

リンクはこちら↓

それにしても、ずっと同じパターンで地面を製作していますので、かなりマンネリ気味になってきてます(笑)また別の表現方法を考えていきたいところです。でもこれほんと楽なんですよねえ、、。

というわけでお終いです。最後にもう一回ルーキー車両の写真。ボロボロの写真ばかりだとイメージ悪くなるかな?と(笑)。こういう風に綺麗目に作ることはあまりないので、新鮮でしたね。グランドワークの話じゃないですけどやっぱいつもとちょっと違うことはやってみないとアカンなあ、と。
これを見てもわかりますけど、方向指示器や窓の金具、座席周りなどディテールがとても丁寧にきちんと再現されていることがわかると思います。先に書きましたけど、もちろん無改造です。いやほんといいキットでした。

次回は製作中の写真とかを交えて紹介したいと思います。




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M1A1 エイブラムス マインプラウ タミヤ 1/35 (M1A1 ABRAMS with MINE PLOW TAMIYA 1/35) その2・完

2021年08月28日 | AFVの模型
というわけで2回目です。今回は、マインプラウ部の塗装など細かいところを紹介したいと思います。

まず、マインプラウから。ここは車両を特長付ける目玉なので、工作・塗装ともども頑張ります。
工作、といっても無改造なんですが(笑) でもパーツの成型や組立を丁寧にすることで、全く問題のない仕上がりになります。塗装は下地にラッカーの銀を塗り、ヘアスプレーを吹きアクリル塗料を被せてはがす、といういわゆる「ヘアスプレー技法」です。

ウェザリングはピグメントをアクリルシンナーで溶いたものを塗布。ハゲチョロ同様、イイ感じになるまで落としていってます。
ハゲチョロは爪楊枝や爪(笑)でじわじわやっていきます。このイイ感じの按配がなかなか難しいですね。爪って案外使えますよ。柔らかいし硬度もほどほど。特に親指の爪は、塗装やエポパテのパレットとしても大活躍。でも、爪に塗料やパテが付いたまま買い物に行ってしまうこともあるので要注意ですねえ(笑)。

鋤のパーツは、先端部にパーティングラインがありますので、丁寧に成型してやります。また、出来るだけ平面とエッジを出していきます。方法としてはデザインナイフの刃を立ててコリコリ削る、いわゆるカンナがけ、というやつです。
結構めんどくさいんですけど、目立つ鋤のなかでもさらに特徴的な部分なのでココは頑張ります。模型作りで大事と思ってるのは「この作品にはどこに力を入れるか」をちゃんと把握しておくことですね。

目立つところと、あまり見えないところ両方に均等に時間と労力を割くのではなくて、自分の中で「ここ!」というところに戦力を割いた方がいいんじゃないかな、と。「全てに全力を尽くしたい」とは誰しもが思うことなんでしょうけど、現実はそうはいかないですよね。力尽きちゃう(笑)なので、そういう割り振りは自覚的にしていったほうがいいと思います。

かといって、見えないところをテキトーにやりすぎると、全体の印象も悪くなる。要はバランスなんですけど、難しいところですね。

閑話休題。マインプラウは組み立て後、接地部などを目の粗いペーパー(120番くらい)で傷を付け、タミヤのスプレーのシルバーを吹きます。塗膜ができるだけ厚くなるよう吹きますが、かといってディテールを潰さないように注意です。この辺の按配も難しい。
傷の付き方は、ブルドーザーなど建機のプレートを参考にするといいですね。この上にヘアスプレーを吹きます。これまた厚めになるよう何度も吹きます。厚めに塗るのは、要するにラッカーとアクリルの塗膜の間隔が大きくなるほど、アクリルがはがれやすくなるからです。

ただ、経験上ヘアスプレーなしでも剥がすことはできます。以前それで飛行機のハゲチョロをやったことありますから。アクリルって、薄めに吹くとすぐはがれるんですよね。じゃあヘアスプレー要らないじゃん、という気もするんですけど、はがれなかったら怖いですし(笑) この辺はもうちょっと研究したいところです。

まあそれはそれとして、今回はヘアスプレーを吹きました。その上に、タミヤアクリルを吹きます。塗料はデザートイエローに白などを加えたもの、、だった、と思います(すいません忘れました)
本体の色(こちらはクレオスのダークイエローに白などを加えたもの)にできるだけ近づけようとアレコレ混ぜたんですけど、同じにはできなかったです。まあでも、逆にメリハリがついてよかったかな?とも。

で、ちょっと記憶がおぼろげなんですが、この頃(2019年)現用米軍の砂漠用のイエローって専用塗料がなかったんですよ。アレコレ調べて「えっ?ないの?」と驚いた記憶が、、。記憶違いなのか、私のリサーチ力が足らなかったのか分からんのですが、、。今はいくつかあるようですね。箱絵は、黄色がとても強いんですが、実際はかなり白いですよね。この作例でもちょっとまだ黄色が強いです。でも、結局は自分の好みや感覚で決めちゃってる部分が大きいです。色って難しいですねえ、、。

で、前述の通りコリコリと塗膜をはがして完成。ハゲチョロは当然ながらやりすぎると後戻りができないので慎重に。でもこの作業、楽しくてついやりすぎちゃうんですよね(笑)
この技法のいいところは、はがれた感じがリアルにできるというだけでなく上の塗装と下の銀に段差ができるので、それもあってよりリアルに見えるんですね。写真で見るとそうでもないんですが、実際で見ると、なんとなーくレベルですが段差が分かります。人間の目って案外凄くて、そういう違いを無意識レベルでも汲み取れるんじゃないかな、と。気のせいかもしれないんですが(笑)

可動部には、油彩の黒をエナメルシンナーで薄めたものを流し込んでやります。
要は、土埃にグリスとかが染みこんでる、という感じですね。こういうのも、建機を観察してみるとそうなってますよね。街で見かけるブルドーザーとかはほんと素晴らしい先生でありますね。

チェーンはもちろんキット同梱のもの。チェーンとパーツの接合をどうするのかは、インストでは何故かちゃんと説明してくれてません。私はリード線をばらした細い金属線を使いました。端のチェーンにリード線を通して、パーツの穴に通し、結ぶようにして付けます。これは結構根気が要る作業ですが、これまた見せ場なので頑張ります。とはいえ、根気は要りますが難しくはないです。
それにしても、可動部各部はキットのままでこの精密な感じというのは凄いですねえ。

砲塔の各面は、板に張ったペーパーで平面を出してやります。ちょっとしたことですけど、戦車の「鉄でできた感」を出すにはやっといた方がいいと思います。
これまた「人の目」の話ですけど、ちょっとした歪みや凹みでも、分かっちゃうんですよね。砲塔正面は「ほんとにただの平面」なのでなおさらです。

チョンボしちゃったのが、マインプラウ用のケーブルの車体への納め方。インストでは「ペリスコープを通して車体に入れます」とあるのですが「ほんまかいな?ペリスコープ外したら危ないし、入れた方向が見れなくなるやん」と思ってあれこれ調べたのですが、結局分からず勝手にハッチに穴を開けてそこに通しました。
んが、後日その部分のUP写真が見つかって、ほんとにペリスコープからケーブルを入れてました。3つのうち一つを外して、ダイレクトに差し込んでました(念の為確認しようとさっき画像を探したんですが、見つからない。多分そんな感じだったと思います)。アメリカ人、ざっとしてるなあ、、。いやー、タミヤさん疑ってほんとすいません、、。なのでこの部分は「悪例」です。それにしても、大丈夫なのかなあ、、。

フィギュアも当然キットのまま。タミヤのフィギュアは昔からキャラが立ってるのがいいですね。ポーズも決まってます。やる気だけはある、とっぽい戦車長と、とにかくだるそうな装填手。いいなあ(笑)
装填手のマスクは、派手な色にするなどアイキャッチにして個性がだせますね。星条旗や海賊旗、南部連合とかの柄にしても楽しいかも。

基本無改造ですが、ゴーグルのベルトを板鉛で再現し、モールドを少し掘り込んでます。でもそれだけで十分ですね。
車長のキューポラのペリスコープは透明パーツでなく塗装してるだけなんですけど、パッと見わかりませんよね?気になる人は直せばいいし、そのままでもいいし。タミヤのキットはそういう割りきりがいいよな、と思います。

黒を塗ってから、エナメルのクリアーをポテ塗り(ムラがでないようポテッと塗料を置くようにする)してます。フィギュアのゴーグルも同様。これ、案外効果的かつ簡単なのでお勧めです。でも乾燥するまで時間がかかるのでご注意を。

前回も触れましたが、ラックの小物は全てタミヤ「アメリカ現用車両 装備品セット」から。いろいろたくさん入っててお徳です。こういうの、積み方をアレコレ考えるのが楽しいです。紙製のレーションの箱が嬉しいですね。開ける前のと(右側)開けてボロッとなってるのと(左側)を作り分けて、変化を付けてます。どーでもいいんですが、戦場ではレーションなどのゴミの処理ってどうしてるんでしょうね。テキトーにポイ捨てしてるんでしょうか。防諜上の理由できちんと処理する規定とかもある気もしますし。この辺もよく分からないことの一つです。
で、変化を付ける、という意味では後ろの乗員の私物箱も、ちょっとづつずらして付けてます。実際はどうなのかわからないですけど、こういうのって使っているうちにずれてくるよなあ、とか。荷物もそうですけどそういうところで「人が乗っている」感じを出せればいいかなと思ってます。

というわけでお終いです。なんか、1回目よりも長くなってしまいました。構成・配分を間違えてしまった(笑)
いや、それにしてもカッチョいいですねえ、、。
で、タミヤのキットは、組み立てが早く終わる分、塗装に力が入れられるのでいいですね。また何か作ってみたいです。作りたいのはいくつもあるんですけどね、、。

前回も書きましたが、この作品は月刊ホビージャパン2019年6月号に作例として掲載されたものです。誌面ではカラー4pで紹介されてますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。写真も当然プロの撮影なので、綺麗に撮ってくださってます。今回の紹介と記事と重複する部分もありますが、ブログで補足してるところもある一方、紙面の記事でしか紹介してないところもあります。その旨ご了承下さい。

最後に告知です。

私が所属する徳島モデラーズ倶楽部の9月の展示会は中止となりました

現在のコロナ禍の状況を鑑み、非常に残念なことですがこういう判断となりました。ほんと、先が見えない状況となっています。もうちょっと辛抱しなければダメっぽいですね。この困難の中、必死で対応して下さっている医療関係者の皆様には本当に頭が下がります。ただただ感謝するしかありません。

で、私たちにできることが何かあるとすれば「不要不急の外出を避け、同居家族以外との会食(これが感染拡大の主要因となっています)を絶対にしない。日ごろのマスク・手洗い・うがいなどの衛生管理を徹底する」しかありません。とても簡単なことです。そうすることで現場の苦労を少しでも軽減することができるはずです。現状は恐らく「ここ一番の踏ん張りどころ」だと思います。皆さん、頑張りましょう。

ここを乗り切れなければ、全員がずっと不利益をこうむり続けます。「みんなのために我慢しよう」じゃなくて「みんなが大丈夫じゃなきゃ、自分も大丈夫じゃない」ってことなんですよね。「みんなは自分、自分はみんな」なんですよ、、、。

というわけでまた。


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M1A1 エイブラムス マインプラウ タミヤ 1/35 (M1A1 ABRAMS with MINE PLOW TAMIYA 1/35) その1

2021年08月15日 | AFVの模型
今回はM1A1エイブラムスの完成品を紹介します。月刊ホビージャパン2019年6月号に作例として掲載されたものです。

この号は平成最後の号でした。そこで平成になった直後(1年半後ですが)に起こった湾岸戦争にちなんだ作例、ということでM1A1となったわけです。誌面では私のと小澤京介氏のT72M1・イラク軍仕様と合わせて紹介されました。

いやー、それにしても湾岸戦争って、ついこないだみたいな記憶がありますけど30年も前なんですねえ、、。年をとるわけです(笑)
年をとる、という意味では実車のM1もタミヤのキットもそうですね。実車は1981年採用、キットが82年発売。実車もキットもその後A1、A2と発展してます。それにしてもベースができてから40年も現役って凄いですよねえ、、。でもまあそれだけ基本がきちんとしてた、ってことなんでしょう。

キット自体はもちろんタミヤスタンダードで素晴らしいです。砲塔部のヒケなどちょっとした修正はしましたが、基本無改造です。キャタピラもキットのまま。
ベルト式キャタは敬遠されがちのようですけど、案外パッと見わからないと思うんですけどね。使ってみるとそんなに違和感があるわけでもなく、敬遠されるほどじゃないよなあ、、と。でもまあこの辺も個人の好みによりますね。

なんであれ、タミヤのキットは作りやすいし、完成後の精密度も十分だし、手を入れたければ素地としても扱いやすいし、トータルのバランス感が素晴らしいな、と作るたび思います。とにかくサクサクできていくから、心地いいです。って、私なんかがいまさら書くことでもないですけど(笑)

このキットは、先行して発売されたM1A1のキットに地雷除去用の装置(マインプラウ)のパーツを追加したものです。マインは地雷、プラウは犂(すき)の意味です。まあ、地雷を犂で掘り出すってことですね。すき、というと鋤という道具もあります。犂と鋤はどちらも読みは「すき」なんですが、牛とかに引かせるのが犂で、手に持って使うのが鋤なんだそうです。って、もちろん私も今さっき調べて知りました(笑)
正面から見ると、マインプラウによって車両の印象がガラッと変わるのがよく分かりますね。怪獣みたいな爪がとてもゴツくて、荒々しい感じがたまらんです。うーん、カッチョいい、、。

さっき書いた通り、M1とはまた違う感じになるので、単体を作った人も挑戦してみると面白いんじゃないかなと思います。1種類の車両で2回楽しめるわけで。この辺はコンバージョンキットのいいところですね。

とはいえ、そういう私はタミヤのM1自体を作るのが初めてだったんですけどね(コラ)。現用車両はほとんど作ったことがないのですが、作るたびにカッコよすぎてため息が出ますね(笑)しゅっとしてますよね。
時系列で考えると、戦中からの戦車の進化がいろいろあって、ここまでたどり着いたわけで。そういう流れを実感として捉えられる模型趣味はとてもいいなあと思います。菱形戦車やルノーFTから、Ⅲ号Ⅳ号、T34などなどを経て経て、、という戦車の進化を具体的に立体として理解できるわけですからね。実際にそれらの現物を手に入れて並べるのは不可能に近いですからねえ(笑)プラモって、ほんと素敵な趣味だと思います。

閑話休題。砲塔後部の荷物は、全てタミヤの「アメリカ現用車両 装備品セット」からです。
こういうアフターパーツを組み合わせるのは楽しいですよね。純正だと相性が良いように思います(当たり前ですが)。

湾岸戦争なので、泥汚れなどは極力避けてます。砂埃と少量の水分でそれが固まった汚れだけ、みたいなイメージ。
とはいえ砂漠地帯の車両って、案外もっと汚れてたりする場合もありますし、この辺はもっと勉強したいところです。しかし一方でこういうのって事実よりイメージも大事だと思いますし、難しいところです。で、ジオラマだともっと汚してもいいのかな?という気がしますが、単体ということもあってほどほどにしてます。まあ要はケースバイケース、ってことですね。

M1のように、広い平面で構成されている上に単色という車両は塗装が難しいですね。私はラッカーを基本に、油彩で変化を付けてます。「変化を付ける」というのは説明が難しいのですが、面の中心と角までの色調を徐々に変える、という感じです。そしてエッジを剥げたり錆びたりした感じにして、単調さから出来るだけ遠ざけるようにしていきます。要は情報量を多くして「のっぺり感」をなくしていく、ということですね。
現用車両って、アップ写真を見るとハゲチョロや錆などが意外とありますね。マフラーも結構ボロボロだったり、カバーの網も破れてたりと、案外ヤレた感じがするものが多いような。WWⅡとかと違って、すぐ破壊されるわけじゃなくて個体の寿命が結構長いからなのかな?とか考えるんですけど、これまたよく分からないのでありました。それにしても私は「分からん分からん」といいながら何年何十年もほったらかしにしてることだらけなんですけどね。まあ、いいか、と(笑)

というわけでお終いです。次回はマインプラウの塗装法など、細かいところを紹介したいと思います。
いや、それにしてもカッコいい戦車だと思います。先に書きましたけど、グレードアップされたとはいえ、もう40年も現役なんですねこれ。凄い、、。例えばティーガーⅡが、砲を換装するとかいろいろやって1985年でも現役ってことですものね。ちょっとありえない、と思いますが事実そうなわけで、、。

戦闘機も銃もそうですけど、兵器の寿命ってほんと長くなりましたね。それだけ「進化するまで進化しきった」ってことなんでしょう。それにしても85年型のティーガーⅡ、作ってみたいですね。もちろん西独軍仕様で。いいなあ、、(うっとり)

あ、また話がずれ始めてきた(笑)ので、今日はこの辺で。

それでは。


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三式中戦車 ファインモールド 1/35(その4 完)IJA Type 3 Chi-Nu medium tank Finemolds 1/35

2021年02月20日 | AFVの模型
というわけで三式中戦車の最終回です。前回の予告どおり今回は小物の製作について紹介します。

座布団はタミヤエポパテ(速硬化型)です。破れて中身の綿が出た様子にしています。
この写真の塗装はラッカーのあと油彩でウオッシングしたくらいの状態。その後、周りになじむようにピグメントなどで汚しています。

これが塗装前の状態。座布団型にしてから2-3時間待って、ちょっと硬化が始まったころあいで中身をつついて綿を表現。
このころあいを見極めるのがなかなか難しいのですが、一時だけ「ごっつええ感じ」になるタイミングがあります。エポパテは練った直後はふにゃふにゃで何も造型できないのですが、この時はほんと細かいディテールが付けやすいです。布の表現とかも先に薄くしておいて、この頃にいじると畳んだり破れた状態に簡単にできます。

どこかのメーカーさんが、最初からこの状態の「ごっつええ感じパテ」を開発・発売したらメチャ売れると思うん、、、いや、欲しがる人間が少ないから無理か、、(笑)。

柱時計は杉の薄い板で。茶碗はエポパテ。時計の上のは割れたガラス瓶のつもり。これは透明プラ版を木の棒などにヒートプレスして、ナイフで割れたようにしてます。

茶碗などの食器類は、エポパテを楊枝に付けて固め、その楊枝をモーターツールで旋盤みたいにして加工します。慣れるとスルスルと綺麗な円形に削れるので楽しいです。右がパテを楊枝に付けたところ。左がモーターツールに装着した状態。
モーターツールの先端のは、ピンバイス用のアダプター。これ、100均で売ってたんですよ。びっくりしました。でも買ったのは何年も前で今もあるかどうかは不明です。ずっとこういうの欲しかったので嬉しかったですねえ。

最初は目の粗いペーパーで大まかな形を出します。写真は適当なブロックに150番を貼り付けたものです。
このときは遠慮なくガンガンいってしまいます。

次は400番で表面をならします。

下の縁の細かいところはデザインナイフを当てて削り出します。慣れてくるとこのまま楊枝から切断できるようになります。でもポロッと落として行方不明になることもあります(笑)
これ、ご覧の通りとても危険なので、作業時は眼鏡着用が必須です。真似するとき(そういう人がいるとは思えんが、、)は気をつけて下さいね、ほんと。

内側の凹みは球状のビットで掘りこみます。これはアダプターに付けた状態でやってます。切り離してからではとても難しいです。というわけで完成。ご覧の通り、まあそれらしいものができます。
作業自体もなれると簡単ですし、何より工作法的に円形のものが綺麗に削り出せるのがいいです。欠点としては、同形のものが量産しにくいのと、作業自体が面白いので自己目的化しがちなところ(笑)あと、下にあるのは複製した畳です。

こちらは柱時計の塗装前の状態。文字盤はエポパテです。杉はサクサクと削れて、とても加工しやすいです。接着は瞬着です。
文字盤や扉のガラスは透明プラ板です。

本体の塗装はバーントアンバーをエナメルシンナーで薄めたもの。文字盤はラッカー。数字は手描きです。
杉は、木なので木に見えます(当たり前)。プラで作ると、色を同じにしてもなんとなく質感が違うんですよね。表面の繊維のごく微妙な凸凹が影響してるのかな?と。

これはうちにある時計。代々松本家に伝わるものです(壊れてるけど)。
形はちょいと違いますが、全体の構成などはこれを参考にしたわけです。

松本家に伝わってる、というのはもちろん冗談です(笑) 私が子供の頃、実家の以前の実家(ややこしい)が近所に空き家としてまだありまして、そこから外してきたのです。空き家といってももうボロボロで住めないような状態でした。今から思うと激シブでしたねえ、、。昭和期の日本家屋で、二階は天井板がなく梁がむき出しになってるアレでしたから。私はそこに住んだことはありません。父親が子供の頃の実家ですね。

家の中には古い道具や家具がまだ置きっぱなしになってて、祖母が何かの用事で家を開けるときついてって、あれこれ観察検分していた記憶があります。この時計もずっと気になってて、ある日父親に「自分にもらえないか」と頼んだのでした。不要品だったのでもちろんOKで、外してもらって自室に掛けて悦にいっていたのでした。小3くらいの頃です。今から考えると変な子供ですねえ(笑)まあでもその頃から趣味嗜好は変わってないという。「モーゼルが一番カッコイイピストルだ!」とか同級生に訴えてましたからね。あれからウン十年、、、全く同じだ、、、、アホですね(笑)

ちなみに、時計を自室に持ち帰って油を機械部に差したところ、きちんと動きました。「ボーン、ボーン」といい音で時間を知らせてくれたときはなんか感動しましたね。音がなる直前、機械部が「ジー、ガッシャンカリカリカリ、、」と鐘を鳴らす準備をさせるのもよかった。鐘のなる前に時間がわかっちゃうという(笑)でも、今はもう動かなくなってしまいました。直るなら直したいんですけどねえ、、。

で、その後その家は土地ともども処分されてしまいました。時計のほか古道具はちょっとだけ持ち出しましたが、家具などは多分家ごと解体されたはず(そのときは学生で家にいなかったので見てない)。父親らの子供の頃の漫画とか結構綺麗な状態であったので(「零戦レッド」があったのは覚えてます)、持ち出しといたらよかった。で、今でも、古い家独特の雰囲気や匂い(あれなんなんでしょうね?壁土とかのですかねえ)など、その辺の記憶は今でも強く残っていて、例えばこういう情景を作るときに役立っているような気がしないこともないです。

何でもそうですけど、実際に見てみる触れてみるって大事ですよね。その時は「ふーん」という感じでも、後々何かの糧になっているような気がします。模型を作ったり絵を描いたりしてると、ふとそのときの「実感」みたいなものが手助けしてくれるときがあるような。なので機会があったらいろいろ経験体験しとくのは損じゃないよな、と。まあでも南極でペンギンと滑りっこして遊ぶとかヒマラヤで雪男と若い頃のバイト苦労話でマウントし合うとか、できないことの方が無数にあるので、出来る範囲で、ということですが。と出不精な私が書いても説得力ないなあ、、(笑)

でも例えば、バンジージャンプでもスカイダイビングでも1回してみたら、空挺部隊の兵士の気持ちがほんのちょっとでもわかるんじゃないかと思うんですよ。いや、もちろん私は絶対やりませんけどね。でも、ジェットコースターの高いところからグワーッと落ちるときのあの感じは、急降下爆撃機の乗員のアレに近いんじゃないかと思ったりもするんですよ(アホか)。で、九九艦爆やスツーカの後部席の乗員は後ろ向きで急降下するわけで、後ろ向きでジェットコースターに乗ったことを考えると(そういうのもあるかもですが、乗ったことない、っていうかあったとて絶対乗りたくない)ゾッとしますよねえ、、。あ、でも後席も急降下のときは前を向いて座るのかなあ?(九九の後席は前後に回せる)この辺もよくわかんないです。

とまあ、長々と余談を書きました。すいませんほんと。それにしても私は余談が多いですね。しかし私は余談で成り立っているといっても過言ではありません。それくらいの自覚はあります。これからは余談男爵、、、いや、余談爵と呼んでください(あー、しょーもな、、。しかもまた余談だし、、、)。

で、まあ要するに「経験って糧になるよね」ということが言いたかったわけです(ほんとか)。

ほんとに閑話休題。フィギュアは、ヘッド部はエポパテでスクラッチ。胴体はミニアートの日本戦車兵セットのを切り張りしてます。
時期的にもう古参は少なくなってて、戦車長もかなり若い方がそれっぽいかな?とそういうつもりで造型しました。戦争って長期間になってかつ負けが込んでくると、兵士はどんどん若くなるか年寄りになるか、ですからね。当たり前なんですけど。そういう要素も模型の表現ポイントになりますね。まあ、悲しいポイントなんですけど、、。

これが大体できたところ。鼻がちと大きいので、完成よりちょっと前かも。戦車帽やゴーグルもエポパテで作ってます。ヘッドを作る場合は、小物を無理に流用するよりは一緒に作っちゃったほうが手っ取り早い気がします。流用するとアンバランスになったりしますからね。
マフラーを巻いてるのは首の造型が面倒臭かったから、、ではなく(ほんとか)、アクセントとして明るい色を塗りたかったからです。

これは基本塗装が大体終わったところ。顔だけ油彩です。その他はラッカー。
油彩は慣れるとほんと塗りやすいですね。顔の塗装はもちろん今でも難しいと感じてはいますが、油彩にしてからちょっとなんかより分かってきた気がします。あとさっきからずっと私の指汚いですね。すいません。

改めて見ると、体のシルエットがちょっと変です。肩の辺りが不自然。左肩をもう少し上にして体をもうすこし傾けるとよかったような。
まあでもいつものことですが、フィギュアを作ってるときは「これでいい」って思っちゃうんですよね。後から見て「あー、変だなあ」と思うという繰り返しです。この辺はもう精進あるのみですねえ、、。

小物に戻ります。畳の上の眼鏡はリード線で作りました。わかりますかね?
前回も書きましたが、こういう人と密接した道具って放置されてると悲しくなりますね、、。でも、作って置いちゃうわけです、、、。

眼鏡の作り方はこんな感じ。リード線を、適当な金属棒にくるくる巻いて、リングになるよう切り取ります。金属線の直径がリング径となるわけです。35だと1-1.5ミリくらいが妥当と思います。ピンバイスのキリの根元を使うと、直径の目安になるので便利ですね。

当全、金属線の断面を変えることでリングの形状も変わります。ナス型とかもできるわけですね。でもまあ、私は作風的(笑)に昔ながらの丸型ばかりです。

できたリングをヘッドに付けます。ブリッジ、つるも付けます。瞬着を使います。
つるの耳に掛ける部分は、製作するフィギュアによって変わります。例えばヘルメットを被せる場合だと、写真のようにR部を作らなくとも大体あごのストラップで誤魔化せます。

レンズは、木工ボンドで表現。楊枝の先にボンドを付けて、表面張力の要領でジワーッとリングの縁から延ばしてやると、リングの周囲のみに薄く張り付いてくれます。
難しいようですが、慣れると簡単にできます。しかもリアルです。レンズの表現は透明プラ板でもできるのですが、そっちの方が難しいですね。丸く切りとって、かつリングを造型するのはかなり難易度が高いかなと。

これが今回の情景に使った眼鏡。レンズを入れる前ですね。
瞬着は点と点で付いているだけですので、強度はゼロに近いです。なので組み立て塗装はメチャ疲れます。ベースに固定したときはホッとしましたね(笑)

とても小さいものですが、現物を見るとレンズがキラッとしますので、フィギュアのいいアクセントとなります。これは以前紹介した三式長砲身型のジオラマのフィギュア。
そのつもりで見るとちょっとキラッとしてるでしょ?フレームを自作せずとも、眼鏡はエッチングパーツでもあるのでその際はレンズの表現だけでも挑戦してみてください。できたら「やたっ!」って嬉しくなりますよ(笑)

自転車は、前回書いたようにタミヤのドイツ自転車セット(正確にはドイツ歩兵自転車行軍セット)のを、市販エッチングでディテールアップし、かつ和風に改造したものです。
和風にするポイントとしては、前輪のブレーキレバーとブレーキ、ベル、スタンドの追加ですね。あとダイナモも自作してます。エッチングパーツのメーカーは失念しました。先日ボイジャーモデルの組み立て説明書が出てきたのですが、この自転車に使ったのはパーツ構成的にボイジャーではないようです。和風自転車はこれまで3つくらい作って、何社かのを使ったんですよ。はっきりしなくてすいません。

なんであれ、自転車のスポーク表現はエッチングがベストですね。結構難易度は高いのですが、できたらこれまた「よしゃっ!」となります(笑)

自転車の塗装が大体終わって、車体に括りつけたところ。自転車の塗装はクレオスのミディアムブルー。この色、好きなんですよ。
地面や残骸は塗装前です。それぞれの素材の違いがわかるかと。白い板は紙粘土製の瓦です。四角に組んだ木片は壊れた障子(のつもり)。枠に紙を張ってます。それぞれこれまた以前の日本家屋のジオラマの余り。

建物の解体現場やゴミ捨て場など、こういうところってとにかく多種多様なものが入り混じっているカオスですから、可能な限りしつこく細かくしてやると雰囲気が出るんじゃないかと思います。

というわけでお終いです。キットを買ってから20年の歳月をかけ、ついに完結です。感動です(お前だけな)。ほんと長々と書いてしまいました。
あ、でももうちょっと書きます(ええっ!)。

この作品のキットは、初版なんです。前回書いたように三式はとても好きな戦車なので、20年ほど前、開発中のニュースがアナウンスされたときはマジで嬉しかったですね。確かアーマーモデリング誌で知ったと思います。そのちょっと前、同誌でフルスクラッチのスゲー三式が紹介されました。実に素晴らしい作品だったので、覚えてる方も多いんじゃないでしょうか。三式は模型の立体としてみると想像以上にカッコいいんだということがよくわかり、キットが欲しいなあという気持ちがさらに強まっていたのでした。

キットはそんなときに発売されたので、当然すぐ買ったわけです。全体の雰囲気といいディテールといい大満足のキットでした。速攻で作りました。でも「その1」で書いたように、あまり出来栄えが気に入らず(これは私が悪い)、なんだかんだで破損、放置し、十何年も後に今回のように再生したわけです。

で、再生後これを中四国AFVの会に出品しました。でも残念ながら賞は何もいただけなかったのでした。「ちぇー」と思ったのですが、これは当然仕方がない。その後のある日、AM誌のS編集長(当時)に用件があって(この三式とは無関係の、ほんと事務的なこと)電話をしました。で、電話を切ったときにはなぜかこの三式が誌面に載ることになってたのでした(笑)

もし何か賞をもらってたら作例として出すことはできないので、泣く泣く断るしかなかったわけで(誌面掲載前の作例をコンテストに出して賞をもらった、と思われる可能性がありますからね。それはまずいです)。無冠だから良かったんですね。塞翁が馬だなあ、と、、。

だからなんなんだ、って話なんですけど(笑)経緯を思い起こすととても不思議な気がするんですよね。20年前、発売直後に喜々としてキットを買って作って、でもできたはいいけど一時は廃棄寸前までいって、でも再生して、そしてそれが模型誌に載って多くの人の目に触れて、さらにブログでこうやって完成形を世界中に(見てる人がいるいないは別にして)お披露目することになるとは、、。なんか凄いキット人生です。もし捨ててたら、このキットにほんとに悪いことをしたことになっちゃったかもな、と思うとゾッとします。いやほんとよかった、、。皆さん、プラモは大切にしましょうね。メーカーさんも一生懸命作ってくれてるわけですからね。って、普段キットを切り刻んでるお前が言うな!って感じですが(笑)、まあ、気持ちの上では、ということですね。

というわけで、そんなこんなもあって、この作品はいろいろと思い出のこもった1作となったのでした。いやー、長かったなあ!!減価償却しまくりですねえ。このキット3800円でしたよ。それで20年も楽しんでしまいました(笑)あー、すっきりした!でも三式は好きなのでまた作りたいですね。次作るとしたらどういうのにしようかな。ハッチ全開・車内再現の整備中とかいいなあ、、(言うだけ番長)


それでは。










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三式中戦車 ファインモールド 1/35(その3)IJA Type 3 Chi-Nu medium tank Finemolds 1/35

2021年02月06日 | AFVの模型
今回は三式中戦車の作品紹介です。この作品は6年くらい前に製作途中のエントリーを書いてそのままになってました。ついに完結するわけです(ほんと、気が長いよな、、)。前回のエントリーでは塗装仕上げの直前まででした。今回は完成形をお披露目します。

この作品は完成後アーマーモデリング誌(2015年9月号)に作例として掲載されました。掲載直後にブログで詳細をUPするのはアレなので(といってもガイドラインとかがあるわけではありません。こちらの勝手な判断です。念の為)ちょっと間をおこう、と思ってるうちに6年経っちゃったわけですね。記事と重複する箇所も多々あるかもですが、その辺はご容赦ください、、といっても6年前の記事を読んでもらってたとしても、覚えている人はいませんわね(笑)

では本題。ご覧の通り、本土決戦をテーマにした作品です。当然架空の出来事なので、全部ウソです。でも、ウソでも好き勝手にやるとほんとにウソっぽくなるので、ホントとウソのバランスをあれこれ考えながら作るのがポイントであり、かつ製作の面白いところです。
ご存知の通り、三式は実戦に出てませんので「三式もし戦わば」を想定想像しながら作りました。情景としては「焼け野原になった「元」街中をただひとり進む三式」といったイメージです。

マーキングはもちろん架空の想像です。新撰組がモチーフ。松本零士氏の「成層圏戦闘機」の鍾馗のマーキングから頂戴しています。数字が漢字なのは、日本人しか読めないようにしてもいいかも?とそうしてみました。
陸軍の航空機は派手なマーキングが多く、逆に海軍は少ないです。陸軍ってそういう「現場の遊び心」に案外寛容だったのかな?と。なので戦車でもやっていいかもと思って考えたのがこのマーキング、というわけです。

これが全景。ジオラマ、というよりはビネットですね。
地面に日用品などを出来るだけ多く配置したかったので、手前のスペースをちょっと広めにとっています。タイトルのサムライが複数形なのは、戦車と乗員を指しているからです。

作ってるうちに、増加装甲が武者の鎧みたいに見えてきて、かつ新撰組をモチーフにした塗装をしたら「あー、これはラストサムライ(ズ)ってことなんだなあ」というわけでタイトルになりました。タイトルって、作る前から決まってるのもあれば、作った後で思いつくのもあるし、面白いですね。

後部には桶や酒瓶などの日用品と自転車を積んでみました。
自転車は燃料が要らないし、軽いし、案外長距離も乗れるし、重量物も載せられるので軍用としてはとてもコスパのいい乗り物だと思うんですけどね。戦車だと「ちょっとそこまで」は無理でも自転車を積んでると気軽に効率よくできるんじゃないかな、と。自衛隊も折り畳み自転車を戦車に装備したらいいのに(余計なお世話)。

余談ですが、昔テレビでベトナム戦争の番組があって、ホーチミンルートの輸送風景の記録映像が流れました。北ベトナムは山越えの資材輸送に自転車を使ってて、メチャクチャ荷物を積んで手で押しながら隊列を組んで山道を進んでいました。そういう使い方もあるんだなあ、と。車の通れない狭い山道でも人力よりは効率はいいわけで。なるほどと子供ながらに思いました。番組のほかの内容はすっかり忘れてるのに、これだけずっと覚えてるんですよね(笑)

閑話休題。塗装はクレオスラッカーに油彩で色調に変化を付けてます。当然特色の日本軍セットのです。チッピングも油彩です。最後にパステルやミグのピグメントで埃を表現。

泥が機関部ハッチに乗っかって、雨で流れて隅に溜まった感じとか、出来るだけ頑張ってます。

履帯の錆表現もパステルです。泥は木粉粘土をお湯で溶いたものを塗りつけて表現。車載重機はファインモールドの新規のパーツ。装甲カバーが外れた状態です。これもちょっと変化を付けたかったから。
M4の履帯もトロフィーの意味も込めて使ってます。三式の砲はとても優秀なので、防御をこれくらいやったらM4にも十分対抗できるし、何両でも撃破できる、、はず、、。長砲身型M4?見敵必殺の精神があれば勝てる!!M26?そんな戦車は存在しない!!報告なんて聞いてないの!いないったらいないの!!(笑)

で、今回に限らず塗装やウェザリングの説明はサラッと書いているように思われるかもですが、実際やってることはほんとそのままで、上手く説明できないんですよね、、。技法とかがあるわけじゃなくて、感覚でやってるもんで、、。まあでもそのうち紹介してみたいとは思ってます。しかしそもそも需要はあるのだろうか?(笑)

マフラーカバーは一式中戦車のエッチングから流用。三式のは網がない骨組みのみのタイプですが、これまた変化を付けたくてこうしました。量産が進んだらこういう網タイプも出てきたんじゃないかな?と。ジャッキは固定金具がなくなってしまったので荒縄で結んでる、という設定。
荒縄は麻ひもをほぐして、よりあわせなおしたもの。これはチハの実車写真でやってる個体(満州の戦車学校のもの)がありまして、それをありがたくいただいたわけです。

地面の小物は全て自作です。柱の残骸とかは木、座布団や壺はエポパテです。
履帯に踏まれてる畳(わかりますかね?)はエポパテで自作してレジンで複製したもの。この作品のちょっと前に作った日本家屋のジオラマで余った物を流用しています。柱とかの残骸もそうですね。座布団や壺などは新規で作ってます。

建物などがなくても街中であるという表現ができないかな?とあれこれ考えて瓦礫の中に日用品を混ぜ込むようにしたのですね。

要は、建物の解体現場のイメージです。時計とか食器とか履物(下駄があるのわかりますかね?ってこればっか)って人に密接している道具ですから、解体現場とか廃虚でうち捨てられてるのを見ると寂しい気持ちになります。自分で作ったとはいえ、ちょっと神妙な気分に、、、。でもそもそもそういう意図で作ったのでそれはそれでいいんですが。でもよくないんですが(なんだこの文章)。

雨上がりで、地面や小物はじめ湿ってる表現をしてみました。防火用水や鍋に溜まった水は確かリキテックスのグロスポリマーメディウムです。泥に染み込んだ水はタミヤのスイーツデコ用のニスを使ったように思います。いや、100均のマニュキュア用だったかな?(かなり前のことなので記憶があやふやですいません)

自転車はタミヤのドイツ自転車セットのを和風に改造しています。市販のエッチングパーツを使用して、スポークなどをディテールアップ。エッチングはどのメーカーのだったか失念。数社から出てましたよね。今も出てるのかな?
あちこちで使われて盗難されるのを防ぐため、本部連絡専用車にしました(笑)これも元ネタがあります。南方の島で米軍が鹵獲した日本の自転車に「第●埠頭専用」的な文字が書かれてる写真があったんですね。そういうちまちました記憶がぽっと出てくるとありがたく流用する、というわけです(笑)

機銃は「その2」で紹介したとおりタミヤ米軍武器セットのM1919A6。
空薬莢は真鍮線を切ったものです。A6はごつくていいですよねえ。重いでしょうけど、頑丈そうだし信頼性もあるし頼りになる軽機だったと思います。

三式は対空機銃架前に着脱式のペリスコープがあります。必要に応じて付けたり閉じたりしてたようです。キットの天井をくりぬいて再現してみました。でも天井部のプラの厚みは結構あるので、内側から縁を薄く削ってます。
砲身基部上面の丸いハッチも開けた状態にしてます。これ、多分排煙用と思うんですがよくわからんですね。そもそもチハからなにから旧軍戦車ってずっとベンチレーターの類がないし、発砲煙の処理はどーなってたんでしょう?

ディーゼルだからなのか車内のエンジン隔壁部に吸気口があって(九五式・九七式軽装甲車にはあるのです。チハにもある、、、と思う)、そこから煙も一緒に吸い込まれてベンチレーターも兼ねてたのかな?と思うのですが。最近紹介したSU85中期型はベンチレーターらしきものがなくて「???」となったのですが、そもそも火器を備えた密閉式戦闘車両にベンチレーターって必須なのかどうかもよくわからんです。発砲煙は有毒ガスなので、排気する必要はあると思うのですが完全に密閉してなかったら気合と根性で乗り切れるレベルなんでしょうかね。

お恥ずかしい限りですが、そもそもこういうことすらもろくに知らんのですね私。でもまあ、そのうち知ることができるかなあ、とかお茶を濁しながらン十年もモデラーやっとるわけです(笑)ご存知でしたらどなたか教えて下さい。

というわけで、お終いです。75ミリ砲を積んだ三式は、日本戦車ファンにとっては心の支えのような存在です。四式五式もいいんですけど、唯一の量産車ということもあって、心のなかでなんか独特の位置にいるような気がします。そういう思いを自分なりに形にしてみたいなあ、と思って作ったんだなあ、、、といま気が付きました(笑)
最初に書いた通り、6年ぶりに続きをUPしたわけですが、キットを購入してから20年もこの三式と付き合ってるわけで。1個のキットで20年も引っ張るって、、。当時3800円でしたよこのキット。減価償却しまくりですねえ(笑)

で、今回で「完」となるかと思いきや、各小物の製作途中写真が出てきたので、次回その辺を紹介して〆たいと思います。
いやー、ほんと長々と引っ張ってるなあ、、。まあでも誰に迷惑掛けるでなし別にいいですよね!!(笑)

※前回の製作記はこちらです。よろしければお読みください。
その1→
その2→


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SU85 中期生産型 ミニアート 1/35 その2・完(SU85 Mod1943 midproduction  MiniArt 1/35 part2)

2020年10月18日 | AFVの模型
というわけでSU85の2回目です。今回は車内とかフィギュアについて書きます。

「フルインテリアキット」と銘打っているだけあって、車内の再現は半端ないいです。
天井パーツと車体との合いはとてもよいので、接着せずに完成後も中を見れるようにしました。

車内には双眼鏡やウォッカの瓶(笑)などの小物を置きます。そうすると、人がいなくても「ここに人が乗るのだな」と見る人がイメージしやすくなるんじゃないかと思うんですがどんなもんでしょう(弱気)。信号拳銃と双眼鏡はミニアート、MP40はタミヤ小火器セットから。このMP40はほんと傑作ですね。
砲尾は、錆色じゃなくて銀でハゲチョロにします。大砲って高品質の金属(鉄かな?合金?よくわかんないです)なので簡単には錆びないと思うんですね。閉鎖器もピカピカにします。ここはメタルカラーで、綿棒で磨いています。細かいことですが、そうすると他の汚れた感じの中でアクセントになってくれます。

車内の後ろ側。砲弾がギッチリ入ってます。で、立てている砲弾はラックも固定ベルトもありません。説明書でも立てるだけの指示があるのみ。まあ、ほんとは多分何らかの固定器具があると思うんですが、、。例によってよくわからないのでそのままにしてます。左にあるコップにウオッカが入ってるの分かりますかね?確かリキテックスのメディウムだったかな?こういうちまちましたことするの楽しいです(笑)
それにしても、戦車(これは自走砲ですが)の中って狭いですねえ。作ってるうちに、段々気持ちが入り込んで車内にいることを想像するようになっていきます。これはちょっと他にはない面白い感覚です。

こういう車両に乗って戦争するのはほんと怖いですねえ、、。車内はずっとオイルとか燃料の臭いが充満してて、発砲したら馬鹿でかい砲尾がドッカン!と大音響と共に後退、火薬ガスがブワッと車内に充満。熱々の薬莢がドーンと飛び出てくるわけです(擬音が稚拙だ、、)。しかもほとんど外が見えず、いつ敵弾が飛び込んでくるかもわからない、、。装甲的にⅣ号やPAK40に狙われたらアウトだし、、。いやー、戦車に来られるほうも嫌ですけど戦車に乗っていくほうも嫌ですねえ、、。

で、SU85は前期型はベンチレーターが天井に付いてるんですけど、この中期型では無くなっています。どこかに移設されたのかな?と思ったのですがそれらしい部品はありません。ま、まさかベンチレーターが付いてなかったんでしょうか?火薬ガスって有毒で吸いすぎたら気絶するそうですね。でも「人権?なにそれおいしいの?」のスターリンおじさんのソ連だから、あり得るか、、。

これは車体上部を張り合わせる前の写真。機関部です。
燃料タンク、トランスミッション部ともどもとてもよくできています。車体上部を被せると、ほとんど見えなくなってしまうのが残念。

全体はこんな感じ。こうやって見るとかなりタイトな設計であることがわかりますね。斜めになってる箱状のものは青いのがサスペンション、茶色いのが燃料タンクです。
車内の色は、クレオスのミディアムブルーそのまま。ほんとはもうちょっとグレーっぽいです。でも、あえてミディアムブルーでいきました。前回も書きましたが、私は割とその辺は適当にやってます。厳密にやるよりは、作例として簡単・簡便なほうがいいかなあ、と。

とはいえ、考証とかをおろそかにしてるわけではありません。スケールモデリングにとって、考証はとても大切だと思ってます。前回のエントリーを読んでちょっと言葉足らずかな?と思ったのでもうちょっとその辺について思うところを書いてみます。

例えば私は日本本土決戦のジオラマを作ってます。これはもう完全にウソの架空のシチュエーションです。でも、ウソだからといって好き勝手にやると、とたんにウソ臭くなります。「この時期にはこういう装備があった」「こういう技術はなかった」「当時の日本の家庭にはこれがあった」などといったホントを知らないとウソはつけないんですね。

結局のところ「手段と目的」の話だと思うんですね。模型を作る人の動機は人さまざまで「きちんと考証したタイガーを模型で再現したい」という人もいれば「俺がカッコイイと思う俺タイガーを作りたい」という人もいるわけです。この時点で考証が「手段」なのか「目的」なのかがすでに分かれています。前者にとって考証は「目的」で後者は「手段」なんですよね。もちろん、どっちがいいとか悪いとかいう話ではありません。だって「目的」が違う訳ですからね。

そして後者の「手段」は人によって濃度が違います。考証寄りの人もいれば、ほとんど考証せず、好きに作る人もいるでしょう。なので人によって「目的と結果」は違います。人の作ったものを自分の「目的」を物差しにして評価することはできないし、意味がありません。ただ、スケール模型限定のコンテストなど、レギュレーションがある場合はもちろん別です。「それはそれ、これはこれ!」(by炎尾燃)なんですね。

で、これは大事なことなんですが、考証をするのってほんとに大変です。そういう研究をされている方に対する敬意は絶対に忘れてはいけません。考証って、もの凄い労力が必要です。知識もお金も時間もかかります。むしろ、私みたいに好き勝手にやってる人間はそういう方たちの努力のおいしいところの上澄みだけをいただいているわけです。そういう意職は常に持っておかんとあかん、と思います。

よくないなあ、と思うのは知識がないことやそれを得ることを怠っている言い訳として「考証なんて馬鹿馬鹿しいから好きにやろうぜ」みたいなスタンスをとることなんですね。そういうのはやっぱちょっと恥ずかしいですし、そういうスタンスだとまあ多分いいものはできないんじゃないかなあと。

この辺はスケールモデルに限らず、キャラクターモデルでも同じでしょうね。アニメでも漫画でも、やはり設定はあるわけですから。詳しい人がみて「あ、これはあれのそれをああ解釈してアレンジしてるのか。やるなあ」と分かってもらえるような、そして詳しくない人がみても「カッコいいなあ!凄いなあ!」と思ってもらえるようなものが理想ですよね。よって、日々これ精進・勉強であります、、って「お前に言われたくない」って感じですかそうですか。

すいません、なんかかなり偉そうなことを書いてしまいました。でも、ほんとそう思うんですよね。ウソをつくのって簡単そうで大変なんですよ実は。って、そもそもウソをつく必要もないのですが(笑)でも、ウソをつくのは楽しいんですよねえ、、(コラ)。

閑話休題。砲弾ケースは、全部弾を入れると苦労が分からなくなる(笑)のでちょっとだけにしてます。
とはいえ、車体上部を接着するとほとんど見えなくなっちゃうんですけどね。

戦車の車内はほんと汚かったでしょうね。暗いから汚れも気にならないし、そもそも掃除しずらいし、泥靴で出たり入ったりするので床も土だらけでしょう。そんなつもりでウェザリングしてやるとよいと思います。
イメージとしては、バンカラな学校の男子寮みたいな(笑)なのでもうちょっと汚してもよかったかなあ、と思いましたがグッとこらえました(笑)

砲弾の数はとにかく多くて、塗装も大変です。使わないうちに固まってしまった木粉粘土にぷすぷすと刺して薬莢部を塗ります。こうするとやりやすいです。
塗料はクレオスのゴールド。この塗料は伸びも発色もいいですね。

これだけの弾が車内に入ってるわけです。48発。塗ってるときは多いなあ、、と思いましたが戦場に行くつもりになると、ちょっと少ないかもですね。さっき調べたら、ヤクパンも57-60発とそんなに多くなかったです。まあ、こういう形状の車両はそれくらいが限度なんでしょうね。

工具箱や缶、油さし、ハンマーなどはタミヤのドイツ戦車兵エンジン整備セットから。ドイツ戦車用の専用工具なのでSUには使えないかもですが、まあいいか、と(笑)

戦車帽はフィギュア(後述)の付属品。ハッチの裏側はほんとは車体色かなと思うんですけど、キットの指示どおり白で塗ってます。
でも、模型的にはアクセントになるので白とかのほうがいいかなあ、とも思います。あと、先に書いたように天井は接着してません。置いているだけです。でも分からないでしょう?大したものです。

この写真は別のジオラマベースで撮ったもの。PPshはミニアート製。これまたよくできてます。バレルジャケットの穴の奥のバレルを表現するために、円筒状にモールドされてるのがわかりますかね?凄いなあ、、。
塗装は、クレオスのウッドブラウンを塗ってから、油彩のバーントアンバーで木目を表現しています。失敗してもいくらでもやり直しができるのでよいです。やり直しのきく人生ってすばらちい、、。でも、納得できなくていつまでたっても終わらないという。やり直しがききすぎる人生はそれはそれで大変っす(笑) 乾燥後、角をスチールウールや番手の細かいペーパーでこすって下地を出してやると、使い込んだ感じになります。

これまた別カット。六四式は当然ファインモールド製。これも傑作ですねえ、、、。二十六年式はミニアートのナガンを改造。ライカはスクラッチ。
SUと関係なくなってきましたね(笑)。すいません。

でももう一枚(笑)机と椅子は杉の薄い板で作りました。引き出しは可動します。九四式もスクラッチ。うーん、まとまりのない組み合わせですが楽しい(笑)
机も椅子もバーントアンバーで塗装してます。いやほんと、もうバーントアンバーなしでは模型作れんですね私。この机と椅子は別のジオラマで使いました。どーでもいーんですが、この机は今私が模型製作で使ってるのを参考にしてます。いわゆる昭和アンティークですね。カオス状態なので、ほぼ外見は見えなくなってますが(笑)

子豚ちゃんはタミヤ動物セットから。とてもよくできてるんですけど、もっと可愛くしたかったので(笑)潰れ気味の瞳をエポパテでディテールアップしてます。


尻尾が可愛いすぎ。キュートです。

この車両のマスコットという設定。豚饅の551号なので(笑) あれ美味いっすよねえ。また食べたいな、、。

動物セットはとてもいい傑作キットですね。箱絵もなんとなくほんわかしてて楽しい。で、英語では「ライブストック」セットなんですね。家畜セット(笑)
で、このセットは非常に残念で致命的な欠点があります。猫ちゃんが入ってないのです!!(笑) タミヤに限らず、どのメーカーさんでも猫セット出したら売れると思うんすけどね、、。セットにせずとも、例えば何かのキットのおまけに可愛い猫ちゃんを入れると、多分ちょっと売り上げが伸びるんじゃないかなあと。タミヤの砲弾搭載セット、あれも猫が入ってますがそのおかげで意外と売れたんじゃないかと睨んでるんですが。実際、私も猫ほしさだけで買いましたしねえ、、。各メーカーさん、ご検討を。責任はもちろんとりませんが(笑)。

フィギュアはヨッシーのレジン製。これ、ほんと大傑作ですね。私の中ではずっと女性兵士フィギュアのナンバーワンです。オリジナルでは手に戦車帽を持ってます。写真ではちらっとしか見えてないのですが、ホルスターはトカレフからドラゴンのPPK用に変えてます。

いやー、造型といいポーズといい表情といい、ほんと素晴らしいフィギュアです。完璧でございます。
残念ながら今は絶版のようです。再生産してほしいですねえ、、。でも私はもちろん新品をいっこ確保しております(笑)

塗装は、ラッカー下地に、タミヤエナメルでブレンディング。とはいってもうっすらとやったくらい。あんまりこってりすると、顔の感じが変わりそうで嫌だったんですね(笑)
ズボンやブーツの塗装は、油彩で仕上げてます。油彩は服の塗装にもほんと向いています。

後姿もステキ。ズボンの皺の造型とか、ほんとスゲーです。
腕の包帯は別にする必要なかったんですけどね。でもまあ、戦闘を経てきたという表現になるかなあ、と。あと、大昔のモデグラのリーザの作例にインスパイアされてます。リーザは、鳥山明氏が描いたドイツ軍の女性兵士をプラキット化したものです。開発・発売は無限軌道の会。その作例を鳥山氏自ら製作して、製作中に付いた傷を誤魔化すために包帯を巻いてたんですね。なんか、それを思い出してそうしました、、って、一部のコアなオッサン以外はなんじゃそら、ですね(笑)

あまり知られてないかもですが、鳥山氏の作る模型はメチャ凄いです。リーザの作例とは別に、一度モデグラで作品が紹介されたことがあるのですが、子供心にびっくりしましたね。ミニクーパーとスーパー7の仕上げの塗装の感じが実に素晴らしく、感嘆しました。印象としては当時でも一線を画してましたね。もっと作品を見てみたいんですけどねえ、、。模型誌で特集とかしてくれないかな、、。

というわけでお終いです。前回も書きましたけど、とてもいいキットです。なんといいますか、作ってて楽しいんですよね。そういう気持ちにさせてくれるかどうかって、ほんと大事なんですけど、なかなか出来ることではありません。

もちろん、まあサクサク組みあがるような感じではなく製作中は「うう、めんどくせえ、、」「てめぇ、この野郎、、。もっと省略せえや、、」などと何度も悪態をついてしまうキットではあります(笑)。しかし、それでも途中で止める気にはならないんですよね(まあ、仕事なので止めたらアカンのですが)。作っててとても楽しいんですよ、いやほんと。そして完成したときの満足感・達成感はかなりのものです。「ああ、これ作った俺凄い!」となります(笑)なんだかんだ書きましたが、結局は「とてもお薦め」ということです。ぜひ挑戦してみて下さい。

ミニアートはウクライナのメーカーなのでどうしてもソ連系の車両が多いんですけど、個人的にはこのレベルでイタリアのセモベンテとかL6とか作ってくれたら嬉しいんですけどねえ、、。日本の戦車も欲しいですけど、さすがに無理かな?(笑)

それでは。

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SU85 中期生産型 ミニアート 1/35 その1(SU85 Mod1943 midproduction  MiniArt 1/35 part1)

2020年10月03日 | AFVの模型
今回はミニアートのSU85・中期生産型を紹介します。月刊ホビージャパン2017年2月号に作例として掲載されたものです。
記事にも書きましたが、前線の後方で再出撃のために整備中、といった感じの小ジオラマにしました。

フェンダーや燃料タンクのダメージ表現など以外は、キットそのままでディテールUP等はしていません。


とはいえ、とてもパーツの細かい精密なキットですので、むしろディテールアップする余地がないといったほうが正確かもです。その辺は写真を見ていただくとよくお分かりになるのでは。
プラパーツのみではなく、エンジングリルのメッシュやOVMの留め金など一部エッチングパーツも使用しますが、あくまで補助程度です。

ソ連のAFVはどれも好きですね。なんというか、実に合理的でストレートです。SU85も「T34の上部を装甲板で囲って、85ミリ砲積んだ。おしまい!なんか文句ある?」という(笑) でもSUに限らず、どれもお国柄がちゃんと出てるというのがよいです。大昔のMG誌(85年12月号)で横山宏氏が「ソ連機のデザインていうのは東洋と西洋のいりまじったようなおもしろい形をしていて、実によろし」と書かれてて「なるほど!!」と思いましたが、戦車や銃も同じだなあ、と。ヨーロッパでもアジアでもない。そのつもりでみると兵器に限らずソ連のデザインセンスはとても興味深くかつ味わい深いですね。
で、SU85、というと私なんかはやっぱりタミヤのが一番に思い出されますね(オッサンだなあ、、)。両社のキットを比較した訳ではないですし、比較しても意味もないのですが、当時SU85のキットがタミヤ以外から発売されるとはとても思ってもみなかった身としては、今の状況はいろんな意味で感無量ですね。そもそも、私の世代はタミヤのSUはすでに絶版で、スポット生産でやっと手に入れたクチですからね。

私が一番プラモにはまってた当時(85ー88年ごろ)MMはかなりのアイテムがカタログ落ちしてました。WWⅡのソ連物でいうと、レギュラーはT34の43年型のみでした。今から考えると信じられない、、。また戦車に限らず、WWⅡのスケールものって全然新製品が出なくて、飢餓感が凄かったですね。そしてもう今後は大戦物のキットなんて一切出ないのかなあ、という気がして絶望してましたね、、。でも、その後各社から戦車でも飛行機でもポンポン出るようになって「??」となりました。今から考えると、あの時期は一体なんだったんだろう、、と思いますねほんと。

あ、話がずれました。中途半端な世代のオッサンの思い出はいらんですね。すいません(笑) このキットはフルインテリアキットなので、戦闘室、エンジンなどキッチリ再現されています。ハッチも全て開閉選択式。
なので全て開いた状態にして、内部を出来るだけ見られるようにしました。キット紹介ですから、そうしないと、、というより、せっかく作って塗るんだから見せないとソンだ、という発想です(笑)

内部パーツを大体組んだ状態。エンジン周りだけでなく、燃料タンクやサスペンションなど、多分ほぼ完璧な再現度なんでしょう。「なんでしょう」というのは、私はよく知らないからです。すいません。っていうか、T34系の車両の内部構造をよく知っている人はどんだけいるというのか、、、、え、案外いる?そうですか、、。すいません、、(なんだこの文章)。
で、ご覧の通り、メチャクチャ細かい構成です。いつまでたっても完成しないこと請け合い(笑) とはいえここまで細かく再現してくれていると、ほんとに気合が入りますね。「よーし、ちゃんと組んだろかい!」と意気に感じる(?)、といいますか。大変は大変ですが、メチャ難しいというわけではないです。粛々と作ってればいつか必ず完成します。多分。恐らく。きっと。

といいながら難しかったのが、操縦席横の砲弾ラック。穴の開いた板に角棒状のパーツをつないで立体にするという「殺す気か!」という構成。写真のように、砲弾を冶具にしてずれないようにしてやるとよいです。もちろん、そのときの砲弾は天地左右四本入れてやって下さい。
操縦用のペダル・レバー類もそうですけど、各パーツのゲートの切り離しあととかパーティングラインの処理とかは、とにかく少なくとも最小限のユニットにしてからのほうがよいです。パーツ単体だとやりにくいですし、綺麗に仕上げてユニットにして、さらに車体に接着すると別のユニットで隠れたりして「ああ、ここきちんと処理しても見えなくなるじゃん!」という罠(笑)が多々あります。なので、ある程度形になってから処理しても全然遅くないです。もし手遅れだったとしても、死ぬわけじゃないし、ま、いいか、で済みます(そうか?)

あと、塗装も上の写真くらいまで組み立ててからした方がよいです(※この写真ではトランスミッション、砲弾ケースは未接着)それ以前の段階だと死んでしまいます(笑)

キャタピラは当然分割組み立て式。しかし、1ピース1パーツなので単純につなげるだけです。普通のキットならメンドクサイはずの組み立て式キャタピラも、インテリアのメンドクササを経た後では逆に一番簡単な工程に感じるのがミニアートマジック(笑)ミニアートの他のキット、例えば1ピースに何パーツもある米軍のブルドーザーやM3リーのキャタピラはマジでキツイですからねえ、、。
基本塗装はクレオスのラッカーです。ちなみに、私は下地にサーフェイサーは塗ってないです。プラ生地にいきなりラッカーを吹いてます。案外大丈夫ですよ。サーフェイサーは飛沫が周囲に埃みたいに溜まるので、困るんですよね。あと、メンドクサイというのも大きな理由ですが(笑)

エッチングなど、プラ生地と違う色調の素材があるときは、サーフェイサーじゃなくて、事前に例えば白に近いグレーを吹いて色調を整えてます。まあ、これがサーフェイサーといえばサーフェイサーですね。でも、これもメンドクサイのでほとんど吹かないです。いきなりラッカー(いきなりステーキみたいだな、、。すいません)でも、何度も吹き付けると案外いけますからね。

ラッカーを吹いた後、油彩で色調に変化を付けて、同時にスミ入れ、ウオッシング、チッピングなどを施し、パステルで埃汚れを表現。泥は100均の木粉粘土をお湯で溶いたものを塗りつけて、油絵具を染みこませて着色。あ、今回写真を撮って気付いたのですがアンテナが折れてしまってますね。すいません。
泥汚れの部分には、ドライフラワーなどの破片をところどころまぶしてます。近所の工事現場のブルドーザーとかもそうですけど、泥汚れって、泥だけじゃないんですよね。雑草の切れ端とかが混ざりこんでいます。そういう泥の構成を意識すると、それっぽくなるような気がします。

フェンダー周辺の泥はねは、アクリル塗料で溶いたピグメントを筆に含ませて爪楊枝でピッピッと弾くようにして表現。古典的手法ですが、実に簡単で効果的です。しかも、失敗してもいくらでもやり直しがきくのがよいです。やり直しのきく人生ってすばらちい、、。
キャタピラの凹部は泥が詰まっていますが、逆に凸部は常に地面に触れていて輝いています。私はいつもここはクレオスのメタル塗料を使ってます。アルミがとても明るくて好きです。ちょこちょこっと塗って、綿棒で磨いてやります。するとピカピカになって、凹部の泥汚れと真逆な感じになってアクセントとなってくれます。この辺も、工事現場のブルドーザーなどをみるととても参考になりますね。とはいえ、最近はゴムキャタピラばかりになってますね。つまんないですね(乗る方整備する方からするとゴムがいいんでしょうけど)。

先にも書きましたが、ハッチは別パーツになってまして、車体後部装甲板もその気になったら開状態にできるのでそうしました。もちろん、苦労して組み立てて塗った機関部を見せるためです(笑)
後部装甲板は、ヒンジを介して外側に開けることが出来ます。当然裏側も再現されています。

とはいえ、マフラーは先に外さないと後部装甲板は開けないと思います。そのままだと引っ掛かるんですよね多分。でもまあいいか、とそのままに。

また、後部装甲板の断面も、キットだと斜めになってますが、実車は多分直角です。修正しようかと思いましたが、あくまでこれは作例なのであえてそのままにしました。マフラーもそうですけど、そこここで結構開き直って作ってますので、気になる方は各自で調べてみて下さい。そして私に結果を教えて下さい(コラ)。ボルト用の穴は、ピンバイスで開けてます。

あと、これ開くのはともかく閉じるのは大変でしょうね。ウインチがなかったら無理かもですが何人か人手があったらできるのかな?その辺もよくわかりません。

とまあ「よくわかんないこと多いのに好き勝手やってんなこいつ!」と思われそうですが、ほんと申し訳ないです。それなりに調べてはいるんですけどね、、。とはいえ一方で「わからないからやめとこう」というのもつまらないですよね。せっかく自分のお金と時間を使って模型を作るんですから「こっちの方がカッコイイ!ステキ!」と思ったらどんどんやっちゃっていいと思いますよ。私はそういう思いも込めてあえてやっているのです(ほんとか)。誰かにツッコまれるのが嫌だなあ、という人もいるかもですが、逆にいうとツッコンでくる人は、それをよく知っている先生でありしかも無料で教えてくれるわけですから、ここぞとばかりに捕まえて質問攻めにすればよいのです(笑)

閑話休題。こちらがエンジン。とにかく多分完璧なんでしょうね(いやだから多分ばかりやないか、、)。なんというか、これだけでもうひとつの模型になってますね。
各部の塗装ですが、ミニアートの説明書は細かく色指定をしてくれているので助かります。車体外部の塗装図もカラーなので、とてもわかりよいです。ミニアートは、こういう親切なところも好きですね。なんというか、キット自体のの良し悪しだけじゃなくて、そういう周辺の丁寧さも大切なんですよね。逆に、そこらへんでモデラーのことを考えてくれてるのかどうかや、メーカーの中の人たち自身が模型が好きなのかがよくわかりますからね。そして、やっぱりそういうメーカーを応援したくなりますよね。

というわけでお終いです。次回は車内とか、フィギュアはじめ小物の説明とかをしたいと思います。
それにしても、先に書いたようにミニアートのキットはほんといいですね。そんなに作ってはいないのですが、なんというか作ってて楽しくなって幸せな気分になります。多分、メーカーさんの「いいでしょこれ?ね?ね?」という思いが伝わってくるからなんだろうな、と思います。とてもお薦めのキットです。

それでは。

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