~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

3月11日~初女さんの言葉を噛みしめて

2021-03-11 23:06:31 | 日記
3月11日が巡って来ました。
買い物をしていると館内放送で
東日本大震災が発生した2時46分に
なります。
というアナウンスに、思わず立ち止まり
手を合わせました。
10年前のあの日、一瞬にして奪われた命
”海が向こうから来た”という感じ
だったというのを聴いて鳥肌が立つ
思いがしました。
想像することもできない恐怖です。
地震の直後、初女さんに電話をして
「私、どうしたらいいの?」と聞き
初女さんに厳しい声で、
じたばたしない!と、言われたけれど、
ずっとじたばたして腰がひけて
いたのかもしれません。
反原発の集会に行った時、作家の
大江健三郎さんが、日本人は
あったことをなかったことにする、
原発事故もまた…
と話されていたのを聴いて、まさか?
と思ったけれど、私の日常生活では
節電することすら忘れているのです。
初女さんは著書の後書きに
『2011年に起きた東日本大震災から
約3年が経ちます。
大東亜戦争のあとに大きく世の中が
変わったわけですが、いまもここから
大きく変わっていくのではないかしら、
と思われます。』と書かれていますが
誰もが大きく変わると思ったこの国は
やっぱり経済最優先で、震災で
止まった分を取り戻そうと、
来た道を走り続けて来たような気が
します。
そして、復興五輪を目の前にした時に
新型コロナウィルスによって再び
止められたのです。
天からの啓示のようです。
初女さんの後書きは、こういう文章で
締めくくられています。
『いまは煩雑な世の中で、何もかも
スピードが速いですね。
先のことは誰もわかるわけではないのに
先へ先へと進んでいるから間違いが
多くなるし、人間関係も複雑に
なっています…
 いまから67年前は小さなことであった
環境問題が、いまは地球を破壊するほど
大きなものになっています。
小さいものがやがて大きいものになる。
90年生きて来て、その過程をすべて
見てきましたから、私はやっぱり
この足元の小さなことから始めて
いきたい、いつもそう思っています。』
初女さんのこの言葉がずしんと来る
コロナ禍で迎えた10年目の3月11日
です。

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