~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

金木犀と銀木犀

2014-09-28 21:03:33 | 日記

朝、窓を開けると懐かしい、いい香りに包まれました。

金木犀です。

いつも、いつの間にか咲いていて、ちっとも気づかず

香りによって、金木犀の花が咲いたことを知るのです。

今年こそは蕾のうちに気がついてあげたいと思って

いたのに…

この健気な花には、どれほど支えらたでしょうか

10月は息子の命日月です。

夏から秋に、空気が変わるだけで涙がこぼれていた

私ですが、どんな時も金木犀はひっそりと咲いて

優しい香りで、私を包んでくれました。

金木犀の季節が来るたびに、「有難う、今年は

泣いてないよ!」、言っている私です。

昨日、書のお稽古を終えて、お寺を出ると

ふわっといい香りに包まれました。

誰かが「沈丁花かしら」と言ったので、私は慌てて

「金木犀です!」と声をあげてしまいました。

香りをたどっていくと、小さな小さな金木犀の花が

ありました。

すると、書の先生が「うちには、銀木犀があるわ」と

言われたので、私はその時初めて銀木犀を

知りました。

金木犀と同じだけれど、白い花なので銀木犀

だそうです。

金木犀に、そんな素敵な兄弟がいたなんて

嬉しくなりました。

今年も私は、金木犀に「泣かずに秋を迎えたよ」

と、言いました。

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