~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんの梅干し

2018-06-08 22:44:39 | 日記

梅雨入りの声を聞くと、関東では梅仕事が

始まります。

私は、今年も青梅で梅干しを漬けています。

初女さんが青梅で漬けた梅干しは、おむすびに

ぴったり合う梅干しでした。

私は、イスキアの梅干し担当のスタッフに

梅干しの漬け方を書いた梅ノートを送って

もらい、その時からずっと青梅で漬けています。

塩水で漬けるこのやり方は、とても手間が

かかります。

直ぐに、塩水にカビがでてしまい、出るたびに

濾していくので、

今日も濾すだけで1時間かかってしまいました。

私は10キロ足らずですが、イスキアでは80キロの

梅を漬けていたと言いますから、どんなに大変

だったことでしょう。

カビが梅に付いたら、一粒づつ濃い塩水で

洗ったといいますから…

森のイスキアに真っ赤な梅が干してある風景が

私は大好きでしたが、そこに至るまでの

初女さんとスタッフのご苦労は、想像を超えた

ものがあったと思います。

手を掛けた梅は愛おしくなり、「梅干し」などと

呼びつけ出来なくなって、私は「梅ちゃん」と

と呼んでます。

初女さんが最後に漬けた梅は、シソを入れない

梅干しだったそうです。

多分、シソを入れる体力がなかったからでは

ないでしょうか…

初女さんが亡くなった後に、スタッフが赤い梅干に

しようと、シソを入れ何度も干したそうです。

初女さんの梅干の赤さは、見事なものでしたから…

天国の初女さんが、どんなに喜ばれたことでしょう

私が最初の頃に漬けた梅干しを見て、初女さんが

色がよくないのはシソが足らないんだよと言われ

硬くなってしまった時は、塩が多すぎて梅が

締まったからだねと…

3年目から、やっと合格点が頂けるようになり

毎年、初女さんに梅干しの味見して頂くのが

嬉しくて仕方なかったのに…

今日は、家宝のようにとって置た初女さんの

梅干を(本当に少ししかないので)数粒

友人に送りました。娘さんが癌で入院していて

週末帰ってくると、家のご飯を食べて元気に

なると言っていたので、「食はいのち」の

初女さんの梅干は、きっと力になってくれると

思うのです。

美味しいおむすびをつくるために、今年も梅仕事

一生懸命やります!

初女さん、見ていてくださいね~







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