~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

星野道夫の世界

2012-11-28 22:45:57 | 日記
今日は、星野道夫さんの写真展に行ってきました。

何年振りかの星野さんの写真との出会い…

何度見ても、新鮮な感動に包まれるのは、星野さんの精神の輝きが

私の眠っていた感性を目覚めさせるからなのでしょう。

どんな時代が来ようとも、もしも人がひとかけらの心を持っていたら

その、心の奥底に響いてくるのが星野さんの写真です。

それは、いのちの世界を写し出した写真だから…

「悠久の時を旅する」という題がついた星野道夫の写真展

星野さんが亡くなる前に撮った写真には、「新しい旅」という

タイトルがついていました。

 「僕は少しづつ新しい旅を始めていた。壮大なアラスカ圏に

  魅かれ、ずっとカリブーを追い続けてきた自分の旅に、

  ひとつの終止符をうとうとしていた。」

  「新しい旅とは、目の前のベットに眠るハメルの心の中に

   はいってゆくことだった。老人の精神の中のカリブーへ

   向かっての、けっして到達しえない旅である。

   その旅の中で新しい風景が見えてくるだろうか。」

星野道夫のこの文章を目にした時、私は星野さんがまだ

旅の途中にあり、悠久の旅人であることを確信しました。

そして人は皆、悠久の時を旅する旅人であり、そこにあるのが

いのちの世界ではないかと…


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