~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

人生を前向きに生きる

2011-06-21 19:02:40 | 日記
今日は、テレビで楽しみにしていた舘野泉さんの番組がありました。

舘野さんは、世界で活躍するピアニストですが十数年前に演奏中に

脳梗塞を起こし右半身が麻痺し、ピアニストとしては致命的な

右手が使えなくなってしまったのです。

2年間まったくピアノを弾けなかったけれど、確か舘野さんの

息子さんが持ってきた、左手の為の曲を弾いたことから、世界の

舘野泉が左手のピアニストとして復活したのです。

私は、一度だけ舘野さんのコンサートに行ったことがありますが、

アンコール曲のピアノの一音が鳴った途端に、涙が

止まらなくなりました。

ピアノを弾けない、音楽の事が全く分からない私が…

舘野さんのピアノが、舘野さんの生き方が私の心に響くのです。

久し振りに、テレビで拝見した舘野さんは、歩くのもご不自由

そうでした。

でも、お顔はとても晴れやかで、舘野さんの笑顔を見ているだけで

こちらの心が柔らかくなって行くようでした。

舘野さんは、病に倒れる前から交流していたフィリッピンのセブ島

の若者たちと再会し演奏会をしたのです。

楽器も買えない貧しい家庭の子供達が、フィリッピンのピアニスト

の支援と舘野さんとの出逢いによって、音楽をやり続けていたのです

舘野さんは、彼らの人生と自分の人生を重ね合わせているように

「人生をポジティブに生きる」と言われて

そして、「両腕であろうと、腕が3本あろうと演奏するという事には

変わりがない」と言われていました。

私は、この言葉を聞いて「そうか、人生を前向きに生きるとは

そういうことなのだ」と思いました。

私たちは、何がない、あれが足らないと不足ばかりに目を向けて

しまいますが、そうではないのですね。

深い大きな挫折を乗り越えた舘野さんの、この前向きさに

私も大きな力を頂いたような気持ちになりました。

あの、優しい慈しみ深い笑顔は、舘野さんの人生そのもの

という感じがしました。

そう、同じ一生ならば、前向きに生きたい!

舘野さんのピアノはどこまでも優しくそして力強く、私の心に

響いていました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お父さんのおむすび | トップ | 今日という日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事