~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

根っこの凄さ!~長田弘”ね”(根)

2020-08-02 22:55:01 | 日記

昨日は、家のまわりの草をむしったのですが

コンクリートの割れ目から出ている草は、

簡単にはぬけません。

少しの土で、どうやってこれほどの根を

はっているのでしょう。

生きる力の凄さを見せられた気がしました。

長田弘さんの詩に、根っこの詩がありました。

        ね(根)

               長田 弘

 木は地面にささえられてたっている

 みんな、じぶんではないものに

 たすけられてそだつんだ。

 

 人は根っこなんだ。

 かさの花がいっせいに開く雨の日は、

 いつもそう思う。

 かさの花の一本一本の根っこが人。

 

 植物には心ぞうがない。

 けれども、根がある。

 動物には心ぞうがある。

 でも、根がない。

 いのちって何だろう。

 

 草はね、根がすごいんだ。

 どんなにかわいい草だって、

 かんたんには抜かれない、

 たくましい根があってこその草なんだ。

 

 根っ子のあるものはすごく力づよいんだ。

 根っ子のない人間にかんたんに

 引っこぬかれたりしないんだ。

 

 人の心のなかもね、球根があるんだ。

 毎日水をあげて、そだてると、

 きっと芽のでる球根が。

 希望という球根が。

 

コメント
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