息子から熱がでたと、メールが来ました。
PCR検査を受けないと仕事に行けないから
検査を受けに行くとの連絡が入り、私も
もしものことがあるといけないので、
仕事を休みました。
息子の検査結果がでるまで、何だか自分が
保菌者で、私が触るところが汚染されて
行くような気がして、自分がとても
汚いものになった気持ちになりました。
息子の「陰性だった」の知らせを聞いた時
ホッとしましたが、同時に自分は今まで
コロナの感染者を数字でしか見てなかった
ことに気が付きました。
天気予報でも見るように、今日のコロナは、
昨日より少ないとか…
それが、今日のコロナの中に息子が入るかも
しれないとなったとき、家族である私は
一挙に、世の中から疎外されたような孤独感を
感じたのです。
初女さんは、よくその人の身に自分を
置き換えてと言ってました。
そうして見てみると、数字がひとり一人の
人として立ち上がってくるのです。
初女さんの心をすっかり忘れていた自分が
いました。
『目の前にいるその人の身に
自分を置き換え、
苦しい時は苦しい思いで
嬉しい時は嬉しい思いで、
ともに悲しみ、ともに喜ぶという
気持ちで聞いています。
佐藤 初女』