今日の”おむすび講習会”のご飯は
炊飯器を使わず、全部お鍋で炊きました。
炊き上がったご飯を試食してもらったら
皆さん「甘い」との声をあげていました。
ご飯のこの甘さが分かるのは、日本人
だからではないかと、私は思ってます。
でも、炊飯器で炊いたご飯は甘さが少ない
ように感じます。
初女さんに「ご飯をお鍋で炊いてます」と
言ったら、「お鍋で炊くのって
美味しいんだよね~‘」と言われたのを
今でも覚えています。
初女さんは、「美味しいおむすびを作るには
まずは美味しいご飯を炊くこと。」と言われて
ました。
やわらかいと握っているうちにご飯粒どうしが
くっついて呼吸できなくなりますから、
ふだんよりちょっとかためが、おむすびには
ふさわしいと…
ぎゅっと握らず、一粒一粒が呼吸できるように
と、おむすび講習会の時に、いつも言われて
ました。
初女さんのやり方で結んだおむすびを
食べると、みなさんがふっくらした
やわらかさに驚かれます。
おむすびはぎゅーっと結ばなければ崩れると
思われているようです。
初女さんのおむすびは、口の中でご飯が
ほどけると言われてました。
おむすびはシンプルだから難しいの。
初女さんの言っていたことが、今頃になって
よくわかります。
「おむすびはどこでも作れるし、
誰でもできる。
そう言う意味では珍しいことではないけれど
おむすびは心のふるさとではないかと
思うんです。
おむすびを見ただけで、亡くなった
おばあちゃん、お母さんを思い出して
涙が出て来る。
何か深いものが、おむすびの中に秘められて
いるように思います。」と、初女さんは
書いています。
今日も、「おむすびを握っていたら父の
おむすびを思い出しました。」という方が
いました。
おむすびは、やっぱりソウルフード
魂に繋がる食べ物かもしれません。
日々の生活に追われたら、おむすびを
結んでみると、いいかも~
今、ここが”森のイスキア”になるかも
しれません…